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「Apple Watch」にも搭載される睡眠管理機能
メッセージなどの通知受信、活動内容(運動内容)の記録とともに“スマートウォッチの機能”の一つとして一般的になりつつある、睡眠内容の記録・管理。
Apple製のスマートウォッチ「Apple Watch」でも、2020年9月にリリースされた最新OSバージョン(WatchOS 7)で標準機能として追加されました。今あらためて注目が集まっている機能です。
そこでスマートウォッチによる睡眠内容の記録・管理が「どんな機能なのか?」「何が便利なのか?」をあらためておさらいしておきましょう。
スマートウォッチでの睡眠内容の記録・管理とは
スマートウォッチの多くには心拍計や加速度計をはじめ、いくつかのセンサーが内蔵されています。
これらを用いて装着者(ユーザー)の寝ている間のからだの状態を測定するのが、スマートウォッチの睡眠記録管理機能です。
記録される情報には、以下の項目があげられます(製品やアプリにより異なります)。
- 睡眠時間(眠った合計時間)
- 就寝するまでの時間(横になる→眠るまでにかかった時間)
- 起床するまでの時間(目覚める→起きあがるまでにかかった時間)
- 眠りの深さ(レム睡眠/ノンレム睡眠だった時間)
- 睡眠の中断回数(夜中に目覚めた回数)
- いびき(いびきをかいていた時間)
- 心拍数
- 呼吸の乱れ
スマートウォッチで記録されたデータは、Bluetooth通信などによりスマホへ送信。日々この繰り返しでデータはスマホへどんどんたまり、アプリ側ではデータの集計や分析が自動でおこなわれます。
これにより、振り返って生活習慣の把握に役立てたり、アプリから悪習慣の改善に有効なアドバイスを受けたり、といったことが可能になります。
つまり寝るときにスマートウォッチを身に着けておくだけで、自身の健康管理や生活習慣の改善がおこなえる(おこないやすくなる)機能というわけです。
スマートウォッチで睡眠記録管理をするメリット・デメリット
睡眠内容の記録・管理にスマートウォッチを用いることにはメリットとデメリットがあります。
スマートウォッチを用いるメリット
睡眠内容の記録・管理にスマートウォッチを用いるメリットは、とにかく記録の手間がかからないということ。
さきほども書いたとおり、寝るときにスマートウォッチを身に着けておきさえすれば、それでOKです。
起床後に「昨晩は22時に寝た(ハズ)。今朝は6時に起きた」など、記憶をさかのぼり手動で毎日記録する必要がありません。
加えて「眠りの深さ」など、自分自身では把握できない情報も検知・記録してくれます。
(画像はアプリ「Withings Health Mate」より)
さらにデータをただ記録して終わり……ではなく、見やすくまとめてくれるアプリの存在も大きいです。
こうしたアプリは健康管理への意識も高く、多くのもので「一般的な平均と比べてどうなのか」「改善するために何が有効なのか」など、気になる情報も確認できます。
ちなみにスマートウォッチはそもそも“時計”。
バイブレーション機能が付いている製品なら、振動によるアラーム(目覚まし)が使える場合も。アラーム設定時刻の前後で眠りの浅いときを見計らい起こす、といった高度な機能付きの製品も見受けられます。
スマートウォッチを用いるデメリット
睡眠内容の記録・管理にスマートウォッチを用いるデメリットはズバリ、スマートウォッチを充電するタイミングが限られることです。
起きている時間帯に加えて、寝るときも装着したまま……となると、スマートウォッチを充電できるタイミングは自然と減ってきます。充電できる時間帯となると、帰宅後〜就寝前、あるいは起床後〜外出前くらいではないでしょうか。
ただし逆にいえば、この充電問題さえ上手にクリアできると、基本的にデメリットとなる要因はありません。
スマートウォッチの中には1回の充電で数日間使えるものもあるので、そういったものを選ぶのもよいでしょう。充電機器の数や充電できる場所を増やして対応するといった工夫も可能です。
また“睡眠内容を自動記録するデバイス”には、ベッド下に挟み込んで使うマット型の製品などもあります。スマートウォッチにこだわらないのであれば、こうした製品も含めて、自分に合ったデバイスを選んでみるのもオススメです。
睡眠記録・管理のポイントまとめ
スマートウォッチによる睡眠内容の記録と管理について、あらためてポイントをまとめておきます。
- スマートウォッチでは内蔵するセンサーで睡眠内容の測定と記録をおこなう
- 記録したデータはスマホに送られ、アプリで見やすく集計・分析してくれる
- メリットは記録の手間がかからないこと。身に着けて寝るだけでOK
- デメリットはスマートウォッチを充電できるタイミングが減ること
Apple製品(Apple Watch)で標準機能になると、それにけん引される形で同様の機能に対応した「デバイス」「アプリ」がさらに多く登場することが予想できます。
これをきっかけに、睡眠内容の記録・管理をはじめてみてはいかがでしょうか。