テレワークの影響でつい夜更かしすることが増え、睡眠時間が乱れている人も多いと思います。睡眠時間が乱れたり質が下がったりすると、毎日の生活や仕事のパフォーマンスにも悪影響を与えるため何とかしたいところでしょう。
そこでおすすめしたいのが、睡眠記録ができる「睡眠計ガジェット」です。睡眠計ガジェットは睡眠時間や質なども管理できるため、健康的な生活を送りたい人にはとても便利です。今回は、睡眠計ガジェットのタイプと代表的なデバイスを紹介します。
リストバンド型/Fitbit Inspire HR
リストバンド型の睡眠計ガジェットとは、リストバンドを手に着けたまま眠ることで睡眠の質が計測できる「活動量計」とも呼ばれる睡眠計デバイスになります。細身で軽量なため、睡眠中の違和感が少ない点がメリットです。
リストバンド型の睡眠計ガジェットとしては、「Fitbit Inspire HR」などが挙げられます。
「Fitbit Inspire HR」は、スマホアプリと連携することでさまざまな機能が使えます。「Fitbit Inspire HR」を着けて眠ることで、安静時の心拍数や睡眠中の心拍数の変化を確認できます。
また「睡眠ステージ」機能として、「覚醒」→「浅い睡眠」→「深い睡眠」→「レム睡眠」それぞれの睡眠ステージにおける時間と目覚めの時間を自動で計測することが可能です。
さらに得られた結果に応じて、睡眠の質を上げるためのヒントも提供されます。
マットレス型/Withings Sleep睡眠パッド
マットレス型の睡眠計ガジェットとは、布団などの下に敷いて使うタイプの睡眠計デバイスです。基本的にいつも通り布団で眠るだけで計測できますので、使い方が簡単で普段通りの生活スタイルを変える必要がありません。
ただし、デバイスが対応する布団の厚さに制限があるため、その点については注意が必要です。
マットレス型の睡眠計ガジェットで代表的なものとしては、「Withings Sleep睡眠パッド」などがあります。
「Withings Sleep睡眠パッド」は、布団などの下に敷いて眠るだけで睡眠サイクルの分析や心拍数の追跡、いびきを検出して記録できます。
初回にセットアップを行いWi-Fi接続しておけば、Health Mateアプリと連携して計測結果の確認が可能です。
また「IFTTT(イフト:さまざまなWebサービスやスマートスピーカーなどのIoT機器と連携するもの)」対応のライトと連携することで、就寝時に自動で電源がオフになるといった設定も可能になります。
指輪型/Oura Ring
指輪型の睡眠計ガジェットとは、指から生体情報を計測するウェアラブルデバイスです。スタイリッシュなデザインの商品がたくさんあるため、ファッションアイテムとしても十分活用できるでしょう。
指輪型の睡眠計ガジェットの代表例は、やはりメンタリストDaiGoさんやイギリスのヘンリー王子が愛用していることでも有名な「Oura Ring」です。
「Oura Ring」は、生体データから睡眠サイクルを計測して睡眠スコアを算出し、睡眠の質を向上するためのアドバイスをアプリで確認できます。
スタンフォード大学の研究でデータ検証を実施した結果、「Oura Ring」を使用すると96%の精度で睡眠の質を把握できるというエビデンスが出ているそうです。
またデバイスが小さいため、1度の充電で数日間利用できる点もメリットといえるでしょう。
スマートウォッチ/Apple Watch
スマートウォッチ型の睡眠計ガジェットは、腕時計型のもっともポピュラーなタイプのウェアラブルデバイスになります。スマホと連携させることで、さまざまなアプリの機能を使える点が特徴です。
スマートウォッチ型の睡眠計ガジェットといえば、なんといっても「Apple Watch」でしょう。
Apple Watchで睡眠記録を計測するには、これまで「AutoSleep」などのWatchアプリをスマホにインストールして連携させる必要がありましたが、2020年9月にリリースされた「Watch OS7」から、睡眠記録機能が標準搭載されるようになりました。
この標準の「睡眠」アプリは睡眠記録だけでなく、寝る予定の時間が近づいたら就寝準備をするようにお知らせしてくれたり、起床時間にバイブレーションでおこしてくれる目覚まし機能も備わっています。
睡眠の質が上がるとよいことだらけ
睡眠の質が向上すると、疲労回復以外にも以下のようなたくさんのメリットがあると言われています。
- 記憶の定着
- 肌質改善
- ストレス解消
- 肥満防止 など
逆に睡眠の質が下がると、疲労が蓄積され生活習慣病につながるリスクがあるなど、よいことは一つもありません。「最近、寝る時間が不規則だ」、「疲れがたまっている」という人は、今回紹介した睡眠計ガジェットで睡眠の質を改善してみてはいかがでしょうか。