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Cookieってなに? 許可してもいいものなの?

Cookieってなに? 許可してもいいものなの?

Webページを訪問したときに「Cookieの使用」に同意するか拒否するか聞かれることがあります。同意すべきかどうか、迷いますね。まずはその仕組みから解明していきましょう。

クッキーの働き

そもそもCookie(クッキー)とはどのようなものでしょうか。
一部のWebサイトには、訪問日時やこれまでに何回来たかといった行動履歴などの情報を、訪問者のパソコンやスマートフォンに一時的に保管しておく仕組みがあります。このとき保存される小さなテキストファイルのことを、Cookieと呼びます。


Webサイトは、Cookieの内容を見て、その人に応じた内容の広告を表示したり、Web内での動きをスムーズにしたりしています。

 

たとえば、ブラウザの設定でCookieをブロックして、ショッピングサイトの「Amazon」にアクセスしてみましょう。保存されているIDやパスワードを使って自動ログインができないため、ゲストのためのトップ画面が表示されます。表示されている商品は万人向けのもので、これまであなたが行った買い物の情報は反映されません。また、「注文履歴」をクリックすると、「Cookieを設定してください」というメッセージが表示されます。検索はできますが、購入手続きはできません。


こうしてみると、ショッピングサイトである「Amazon」はCookieの利用が前提となっており、Cookieをブロックすると、実質的に利用不可能になることがわかります。

▲Cookieをブロックした状態で「Amazon」にアクセス。未ログインの状態で表示される。買い物履歴なども利用できない

▲Cookieを受け入れた状態で「Amazon」にアクセス。ログインした状態で表示される。内容もこれまでの履歴を利用してカスタマイズされている

Cookieのメリット

Cookieを受け入れると、Webサイトの利便性が高まります。
「Amazon」の例を続けると、商品を買い物カゴに入れ、別の買い物を続けても、いったん買い物カゴに入れた商品の情報は保存され続けます。買い物情報がCookie内に保持されているためです。いままでの買い物履歴から商品をおすすめしてくれるので、無駄な情報の表示も少なくなります。


もっと重要なメリットは自動ログインです。Facebookやツイッターなどのソーシャルサイトに一度ログインすると、一定の期間ログイン状態が継続されます。これもCookieに保存されている情報のおかげです。利用するたびにIDとパスワードを入力するのは結構な手間なので、これを省けるのは大きなメリットといっていいでしょう。

 

Webサイトのパーソナル化にもCookieは利用されています。たとえば、Google検索をCookieをオフにした状態とオンにした状態で利用してみましょう。質問ボックスをクリックすると、Cookieオフの場合、検索候補として一般的によく検索されている急上昇ワードが表示されます。


Cookieをオンにした場合、あなたがこれまでに検索したワードの履歴が表示されます。似たような情報を次々に検索していく場合、便利に活用することができるでしょう。これらの履歴も、Cookieに保存されている情報が元になっています。

▲Cookieをオンにしない場合、検索候補として急上昇ワードが表示される

▲Cookieをオンにしている場合は、自分が利用した最新の履歴が表示される

Cookieのデメリット

Cookieのデメリットは、言うなればメリットの裏返しです。
Cookie内にはログインに便利な情報が保存されています。オフィスやカフェなどでパソコンを開いたまま離席した場合、ログインしたままの状態なので、他人が無断で買い物をしたり、ソーシャルネットワークでなりすましをしたりすることが可能です。一台のパソコンを共有している場合も、Cookieを利用していると、他人に個人情報を利用される可能性が出てくるので危険です。


また、Cookieを発行するのはWebサイトの運営主だけでなく、広告配信会社の場合もあります。この場合、検索した内容に関連するものがあらゆる場所で広告表示されるため、不要な場面で表示されるなど、不快な思いをすることがあるかもしれません。私たちはかならずしも、本当に関心のあるものだけを検索するわけではありません。仕事や何かの都合で必要があって検索しただけで、本人の嗜好とは無関係であったとしても、そこまではわからないので、すべて「関心があるもの」と認識されてしまうのです。

デメリットへの対応

ブラウザの設定によって、Cookieをすべてブロックすることも可能です。しかし、Cookie使用を前提に設計されているサイトが多いため、全面ブロックはあまり現実的な対処方法ではありません。


パソコンを共用で利用している場合、ブラウザを閉じるたびにCookieのデータを消去することで危険を回避できます。
たとえば、Google Chromeであれば、「すべてのウインドウを閉じるときにCookieとサイトデータを削除する」という設定があります。手動で行う場合は、「閲覧履歴データの削除」で「Cookieと他のサイトデータ」を選びます。


Microsoft Edgeの場合は「閉じるときに閲覧データをクリアする」という項目で「Cookieおよびその他のサイト」を選択します。

 

安全性は高まりますが、これらの設定をオンにすると、すべてのサービスをいったんログオフすることになるので、次回利用時にいちいちログイン手続きを行わなければなりません。安全ですが不便です。

▲Google Chromeで自動的にCookieを消去するには、「設定」の中にある「プライバシーとセキュリティ」を開き、「すべてのウインドウを閉じるときにCookieとサイトデータを削除する」にチェックを入れる

ブロックしても構わないCookie

Cookieには二種類あります。通常のCookieとサードパーティのCookieです。
通常のCookieとは、利用しているWebサイトが発行したCookieのこと。これを止めると、ブラウザが非常に使いにくくなります。


一方、サードパーティのCookieは、Webサイトの運営元ではなく広告事業者などが発行したCookieで、ほかのサイトで広告表示するためにデータが利用されます。このCookieは、遮断してもブラウザの利用にほとんど影響を与えません。プライバシーデータを広告に利用されたくない方はサードパーティのCookieをブロックするといいでしょう。


設定は簡単です。Google Chromeの場合、「設定」の中にある「プライバシーとセキュリティ」を開き、「Cookieと他のサイトデータ」で「サードパーティのCookieをブロックする」にチェックを入れるだけです。


iOSの場合、「設定」の中から「Safari」を選び、「サイト越えトラッキングを防ぐ」をオンにします。Google Chromeの場合は「Webサイト越えトラッキングを許可」をオフにします。

▲Google Chromeの場合。「プライバシーとセキュリティ」を開き、「Cookieと他のサイトデータ」で「サードパーティのCookieをブロックする」にチェックを入れる

▲Safari(iOS)の場合。「設定」の中の「Safari」の項目で、「サイト越えトラッキングを防ぐ」をオンにする

まとめ

Cookieをすべて受け入れる設定にしていても「Cookieの使用」に関する確認画面を表示するサイトが増えてきています。情報漏洩やプライバシーの侵害のおそれがあることから、Cookieの使用を規制しようという動きが強まり、ヨーロッパではGDPRと呼ばれるデータ保護に関する法律が作られました。違反すると高額の罰金を課せられます。
このような動きに対応して、個別のWebサイトで「Cookieの利用に関する同意」を得るための表示がでるようになったわけです。


現状、Cookieの受け入れをすべて拒否する必要はありませんが、Cookieを細かく制御できる場合は、「Cookieの設定」をクリックしてブラウザの使い勝手が損なわれない範囲で同意と拒否を選択するといいでしょう。

 

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Contributor

深川岳志

1960年、兵庫県生まれ。大学時代はSF大会(Daicon3、4)の運営にのめり込む。卒業後、編プロを経てITライターに。ショートショートを書くのが趣味。note:https://note.com/fukagawa

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