パソコンやスマートフォンなどのデジタルデバイスに搭載されている接続規格「USB」。マウスやキーボード、外付けドライブなどを接続する場所として当たり前の存在ですが、このUSBにもさまざまなバージョンがあります。
その最新版の名称が、「USB4」です。まだあまり耳慣れない名称ではありますが、どのような特徴を持っているのでしょうか。本記事では、このUSB4の特徴と、Thunderboltとの違いなどについて解説します。
目次
USB4とは?
USB4は、2019年に発表されたUSBの最新規格です。
IntelとAppleが共同開発したThunderbolt 3をベースにしており、データの高速転送や映像出力、急速充電などが可能。また、今回のバージョンアップでコネクタ形状がUSB Type-C(※)に統一されました。これにより、端子の裏表や形状を気にせずに接続できます。
ちなみに、「USB3.0」は聞き覚えのある人も多いかと思いますが、この記事でご紹介している規格は「USB4.0」ではありません。「USB4」が正式表記になりますので、間違えないようにしましょう。
※USB Type-Cは、上下と左右が対称の形になっているため、ケーブルの向きを気にせずに接続することが可能。最新のAndroidスマートフォンの多くが採用している規格です
スマホの充電器の選び方については以下の記事ご覧ください。
▼スマホの充電器はどれを選べばいい?急速充電って?充電器の特徴を知ろう!
USB4の4つの特長をチェック!
では、USB4にはどのような特長があるのでしょうか。前の説明とかぶる部分もありますが、4つに分けて見ていきましょう。
1. 最大40Gbps!データの高速転送ができる
先ほど「データの高速転送」について言及しましたが、その数値は最大40Gbps。従来の規格と比較すると、USB 3.0の8倍、USB 3.2の2倍ものスピードが出ます。これにより、大容量のデータ転送が今以上に迅速にできるようになりました。
ただし、この数値はあくまでも理論上の最大値。実際の転送速度は、接続する機器やケーブルなどの環境によって変わります。また、接続する機器がUSB4に対応していない場合もデータの転送は可能ですが、速度は下位バージョンに合わせられます。
2. 最大100Wの電力供給!急速充電ができる
USB PD(Power Delivery)規格に対応しているUSB4は、最大100Wの電力供給が可能です。これにより、接続するデバイス側もUSB PDに対応していれば、短時間での急速充電ができます。
3. 映像出力ができる
従来のUSB規格にはない特長のひとつとして挙げられるのが、映像出力が可能になったこと。Thunderbolt3の技術をベースとしているUSB4は、データ転送や電力供給だけでなく、映像信号の出力にも対応しています。「USBケーブル1本でできることが増えた」と考えると、これは大きなメリットだと言えるでしょう。
4. USB Type-Cコネクタで使える
前述のとおり、USB4はコネクタの形状がUSB Type-Cに統一されています。USB Type-Cにはいわゆる「コネクタの向き」がないため、裏表を気にせず接続できます。
従来のUSB規格にはさまざまな形状があったため、互換性や接続方法で悩んだ経験のある人も多いかもしれません。今回、コネクタが統一されたことによって、そのようなモヤモヤを感じる機会も大幅に減ることでしょう。
USB4の互換性は?Thunderboltとは何が違う?
ここまでの説明でも触れたように、USB4は下位互換性を備えています。転送速度や機能は下位バージョンが基準になりますが、USB 2.0やUSB 3.0といった既存のUSB規格とも接続が可能です。
また、Thunderboltとも互換性があるのもポイント。最新のThunderbolt4はUSB4に準拠しているため、接続してデータの高速転送や映像出力ができます。ただし、USB4ではThunderboltの機能を使えない場合もあるため、その点はご注意ください。
とはいえ、これまでにApple製品を使っていて、USBとThunderboltのどちらに対応しているのか迷ったことのある人は少なくないはず。互換性のあるUSB4規格が普及すれば、ケーブル選びに迷うことも減ると考えられます。これは嬉しい変化だと言えるのではないでしょうか。
まとめ
以上、USB4について説明してきました。
今のところはまだ普及途上にある最新規格ではありますが、これから発売されるデバイスの多くがUSB4を搭載するようになるでしょう。すでにUSB4対応のケーブルは家電量販店などでも販売されているので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
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