格安SIMとは
格安SIMとは、ドコモやauといったキャリアが持つ通信設備を借り受けた通信事業者(MVNO)が提供するSIMカードのことをさします。
SIMカードとはスマホの中に挿してある小さなカードのことで、契約している携帯電話会社や電話番号、料金プランなどの情報が入っており、そのおかげで私たちは通話や通信のサービスを利用できています。
格安SIMにはデータ通信のみ利用できる「データSIM」とデータ通信とSMS、通話が利用できる「音声通話SIM」があり、自分のスマホの使い方に合ったSIMを選べるのが魅力です。
※データSIMにSMS機能をつけることも可能です。
また、格安SIM事業者によっては、ドコモ回線やau回線など複数の回線を提供しているところもあるので、契約時に自分の使いたい回線を選ぶことができます。
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格安SIMはなぜ安い?
格安SIMの通信事業者は、自社で回線を用意せずにNTTドコモやau、ソフトバンクの3大キャリアから回線をレンタルしています。
自社で回線を設置する場合、基地局の設置から始めなければなりませんし、回線を維持するために回線設備の管理を行う必要がありますが、格安SIM通信事業者(MVNO)は回線をレンタルすることで、設備にかかる莫大なコストを回避しています。
そのため、ユーザーに格安でサービスを提供することができるというわけです。
格安SIMとキャリアそれぞれのメリット・デメリット
格安SIMの最大の特長は、月額料金の安さです。では、他にどんなメリットがあるでしょうか?
キャリアと格安SIMのメリット・デメリットを簡単に比較します。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
格安SIM |
・月額料金が比較的安い ・自分の欲しいSIMフリースマホと組み合わせて利用できる(海外旅行先で便利) |
・店舗がないMVNOもある ・支払いがクレジットカードの場合が多い ・キャリアのメールアドレスが使えない |
キャリア |
・全国に店舗があり、サポートが手厚い ・月額料金の支払い方法にクレジットカード払い、口座振替や請求書払いなどがある ・***@docomo.ne.jpや***@ezweb.ne.jpなどのキャリアメールが利用できる ・キャリア決済を含め、キャリア独自のサービスを利用できる |
・月額料金が比較的高い |
自分のスマホの使い方に合わせて、格安SIMかキャリアどちらにするか選びましょう。
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格安SIM事業者の選び方
格安SIMに乗り換えるにあたって、最も悩ましいのが「たくさんある格安SIM事業者のなかで、どれを選ぶか」ではないでしょうか。
MVNOを選ぶときには、以下2点に注目してみましょう。
- 自分に最適なプランがあるか
- 活用できそうなオプションサービスが充実しているか
例えば、最近各社で「かけ放題サービス」や「特定のサービス利用時のデータ通信量がノーカウントになるサービス」などが登場しています。
それぞれオプション料金もサービス内容も異なりますので、自分の使い方に合ったものを選びましょう。
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iPhoneで格安SIMを使う方法
格安SIMはiPhoneでも使えます。方法は、以下の2種類です。
今使っているiPhoneに格安SIMを挿す場合
今使っているiPhoneをそのまま使う場合、以下2種類の方法があります。
① iPhoneを購入したキャリアと同じ回線の格安SIMを組み合わせる
例)ドコモで購入したiPhoneであれば、タイプD(ドコモ回線)の格安SIMを契約する。
※2017年7月末までに販売されたau販売端末の場合、au回線のSIMを提供するMVNOであってもSIMロック解除が必要です。
② ①に当てはまらない場合、iPhoneのSIMロックを解除する
契約しているキャリアでSIMロック解除手続きをすることで、格安SIMを利用できるようになります。
※SIMロック解除の条件はキャリアによって異なります。詳細はドコモ、au、ソフトバンク各社のホームページをご確認ください。
新しくiPhoneを購入して格安SIMを挿す場合
iPhoneの購入方法は、Apple StoreでSIMフリーiPhoneを購入する方法と、MVNOで格安SIMとiPhoneをセットで購入する方法があります。
※本記事の内容は、2021年3月8日現在の情報です。