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実測!スマホをストレスなく楽しめる通信速度ってどれくらい?

実測!スマホをストレスなく楽しめる通信速度ってどれくらい?

私たちが毎日使用するスマートフォン。ゲームをしたり、SNSを眺めたり、最近では音声サービスに特化したClubhouseなども登場しています。

こうしたサービスをストレスなく利用するにはどのくらいの通信速度が必要でしょうか。また1カ月に使えるデータ容量も気になりますね。


格安SIMの契約をしたスマートフォンで実測してみました。

通信速度ってなに?

まず、通信速度について説明します。

 

インターネットの速度は「bps」(ビーピーエス)という単位で表示されます。bpsはBit per secondの略で、1秒間に何bit(ビット)のデータを転送できるかを示したものです。
1024bpsを1Kbps(キロビーピーエス)、1024Kbpsを1Mbps(メガビーピーエス)と呼びます。


一方、データ容量のほうは、8bit=1Byte(バイト)です。8Mbpsなら一秒間に約1MB(メガバイト)の通信が可能ということになります。1024MBの容量を1GBと呼びます。いわゆる「ギガ」ですね。


自分の通信環境を簡単に調べるには、Googleで「スマートテスト」と検索し、テストを実行してみるといいでしょう。

ちなみに格安SIMを利用している筆者のスマートフォン環境では、ダウンロード時(下りともいう)34.3Mbps、アップロード時(上がりとも言う)6.16Mbpsという数値が出ました。

▲Googleで「スマートテスト」と検索。テストを実行した結果。

 

最近は下りのスピードを1Mbpsや3Mbpsに制限するというサービスも出てきました。各種のサービスを利用するのに、この速度で十分でしょうか。検証してみたいと思います。


また、1カ月使ったときにどのくらいの通信容量になるのかも合わせて計算します。

LINE/メールに必要な通信速度

まずは、実用的なメールやLINEです。画像や動画が添付されている場合は別ですが、テキスト中心なら1Mbpsで十分です。帯域制限がかかり、128Kbps程度になっても利用できます。


LINEには音声通話機能もありますが、こちらも10分通話して7MBと非常に小さな容量でした。1Mbpsの通信速度で十分といえます。

ほかにもFacebook MessengerやSkypeやInstagramの音声通話など、無料通話アプリはたくさんありますが、必要とするデータ容量は同じくらいです。

▲今回計測に使った「ギガ残量」というアプリ。モバイル通信とWi-Fiに分けて、利用したデータ容量を知ることができる

SNSに必要な通信速度

では、各種のSNS(ソーシャルネットワークサービス)はどのくらいの通信速度が必要になるのでしょうか。

Twitter

140文字というところから文字サービスの印象の強いTwitterですが、最近では写真や動画が貼り付けられていることが多く、TLを見ているだけでも印象よりはずいぶんとデータ容量を消費します。

筆者の環境では、10分間で約40MBでした。通信速度にすると、0.5Mbps程度。


データ容量は毎日10分、30日間使うと、1.2GB消費します。外で隙間時間についTwitterを眺めてしまうという人は毎日10分では済まないでしょうし、それ以上の容量をつかうことになりそうです。
もっとも「設定」で、「データセーバーをオン」にし、「高画質画像」をオフにすれば、かなりデータ容量を削減することができます。

Facebook

写真が多い印象のFacebookですが、画質が高くないせいか、10分間で40MBとTwitterと同程度の数値が出ました。

このため通信速度にすると0.5Mbps程度で、これも毎日10分、1カ月使い続けると、1.2GBを消費します。

Instagram

Instagramは言わずもがな、写真中心のSNSです。高画質な写真や動画が多いせいか、データ消費量はやや多めです。10分間で100MB程度。通信速度は1.3Mbps程度必要です。
毎日10分、30日使うと、3GB程度消費します。

Clubhouse

Clubhouseは音声に特化したSNSです。圧縮効果が効いているのか、10分間で25MBと思ったより消費量が少ない印象です。

通信速度は0.33Mbps。かなり低い通信速度でも途切れることなく視聴できます。
毎日10分、30日使うと、0.75GBを消費します。

  必要な通信速度 データ通信量(10分使用)
Twitter 0.5Mbps 約40MB
Facebook 0.5Mbps 約40MB
Instagram 1.3Mbps 約100MB
Clubhouse 0.33Mbps 約25MB

動画の視聴に必要な通信速度

次に通信速度が必要そうなイメージのあるサービスと言えばやはり動画系になるでしょう。こちらも主要サービスで検証してみます。


ここでは、動画コンテンツを流すYouTubeとビデオ通話サービスのFaceTime、世界的な動画配信サービスのNetflixを試してみました。

YouTubeでコンテンツを見る

動画サービスの代表といえば、YouTubeです。


SD(標準)画質で、10分間利用してみたところ、データ消費量は、80MBと意外に低い数値でした。通信速度は1.1Mbpsです。

YouTubeが公開しているデータによると、720pのHD画質でも推奨速度は2.5Mbpsですから、3Mbpsの速度があれば十分楽しめることになります。

 

ただ、YouTubeは連続して長時間視聴になってしまいがち。通勤時間の往復で、1日に2時間視聴すると、1日に必要なデータ容量はSD画質でも約1GBに達します。HD画質の場合はその倍で約2GBにもなります。

データ容量の点を考えると、大きな容量で契約するほうが安心です。

Netflixでドラマを見る

Netflixのドラマを標準画質で10分間視聴してみたところ、データの消費量は110MBになりました。1時間半で1GBを消費します。


通信速度は今回の計測では1.5Mbps程度ということになるのですが、Netflixの公式サイトでは3Mbpsが推奨速度となっています。推奨速度以下でも視聴できるような工夫がされているのかもしれません。

 

ドラマや映画などは長時間の視聴になりますので、動画系のサイトを積極的に利用する場合は、数十GBも必要になりそうです。

FaceTimeでビデオ通話を試す

動画サービスといえば、IPパケットを利用したインターネットビデオ通話サービスがあります。

LINEのビデオ通話やFacebookのMessenger、AppleのFaceTime、Zoomなどが有名です。


FaceTimeを試したところ、10分間で37MBと低い数値になりました。0.5Mbps程度の通信速度があれば、通話が可能です。

長時間の使用でなければ、データ容量的にも問題ありません。

  必要な通信速度 データ通信量(10分使用)
YouTube SD(標準)画質 1.1Mbps 80MB
YouTube HD画質 2.5Mbps 187MB
Netflix 1.5Mbps ※公式推奨は3Mbps 110MB
FaceTime 0.5Mbps 37MB

ゲームに必要な通信速度

次はゲームについて検証してみます。

 

ゲームには様々なジャンルがありますが今回は最近人気の「ウマ娘」を試してみました。
動画や音声をふんだんに使ったゲームですが、最初に必要なデータをダウンロードしてしまうため、ゲーム中には単純なデータのやりとりだけで済み、通信速度もデータ容量もほぼ必要としませんでした。10分間で1.4MB程度です。

 

実は、ゲームはこのようにプレイ中は通信速度を必要なゲームはあまり多くありません。
対戦ゲームなどは常にインターネットに繋がっている必要があるため通信が安定している必要はありますが、速度は必要ないのです。

 

一方でゲームは、プレイ中の通信量を減らすために、アプリのインストール時や初回起動時、更新時などに巨大な容量のファイルをダウンロードする必要があります。
これらの際には通信速度が低いとかなり時間がかかってしまうことになります。


今回例に上げたウマ娘では更新時に100MBから、一番多いときは1GB以上のデータダウンロードが必要になったこともあります。仮に通信速度が3Mbpsだった場合は100MBのデータダウンロードには4分半ほどかかります。


時間をかけたくない場合はモバイル通信ではなくWi-Fi環境でのダウンロードをおすすめします。

まとめ

今回実際に試してみて、多くのサービスは1Mbps~1.5Mpbs程度の通信速度で使えるように設計されていることがわかりました。

  必要な通信速度
LINE 1Mbps
Twitter 0.5Mbps
Facebook 0.5Mbps
Instagram 1.3Mbps
Clubhouse 0.33Mbps
YouTube 1.1Mbps(標準画質)、3Mbps(HD画質)
Netflix 1.5Mbps ※公式推奨は3Mbps
FaceTime 0.5Mbps

ただし、今回は10分あたりの通信量から必要速度を計算しましたが、実際には常に一定の通信量がかかるわけではありません。使っている際に速度が足りずに表示がもたついたり、逆にもっと速度が少なくても問題なく使えるケースもあるでしょう。

 

1Mbps~1.5Mpbsピッタリよりは、もう少し通信速度に余裕があったほうがよりサービスを快適に使えるな、という印象でした。

 

一方、データ容量については使い方により大きく変わりそうです。

 

筆者は3GBの契約を結んでいますが、週の外出が一、二度程度であるため、外出先で長時間スマートフォンを利用しても、速度制限を受けずに済んでいます。散歩しながらClubhouseを聞いたりすることもありますが、特に問題はありません。

 

今回検証してみてわかったことですが、音声系のサービスはデータの消費量が少ないので、案外、安心して使うことができますね。
毎日、外で1時間程度SNSを利用する人は、もうすこし容量に余裕があるほうが安心です。6GB程度あれば十分でしょうか。ゲームをする人も、内容によりますが、この程度の容量で足りると思われます。

 

動画をよく見る人、とくに通勤時にドラマや映画を視聴したりする人は、30GBから50GB程度の大容量を契約する必要があります。

Contributor

深川岳志

1960年、兵庫県生まれ。大学時代はSF大会(Daicon3、4)の運営にのめり込む。卒業後、編プロを経てITライターに。ショートショートを書くのが趣味。note:https://note.com/fukagawa

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