「格安SIMは安い!」「今使っている機種でもそのまま移行できる!」など、最近、「格安SIMへの機種変更」を勧める言葉をよく聞きます。実際その通りで、格安SIMに移行すればキャリアのプランよりも安くなるケースがほとんど。
でも、事前によく調べておかないと思わぬ落とし穴があることも。
今回は、実際に困ったという実例と対処方法をご紹介します!
自分の使っている機種を検索すると、「使える」との結果
今回ご紹介する困ったケースは、らくらくスマートフォンを使ってキャリアからBIGLOBEモバイルへ移行したAさん。
格安SIMを購入して、持っている機種に差し替えることにしました。
まず、BIGLOBEモバイルの格安SIMでもその端末が使えるかどうかを調べます。
使っていた端末はドコモのらくらくスマートフォン2(F-08E)。
こちらのサイトで検索すると、データ通信、音声通話ともに使えることがわかりました。Aさんもホッ。早速、ドコモの契約も解約して、新しいSIMを使い始めました。
……と、これでいいはずが、ちょっと困ったことが起こったのです。
アプリがダウンロードできないことは知っていたけど…
使っていた「らくらくスマートフォン」はGooglePlayに接続することができない機種でした。プリインストールされているアプリと、ドコモから提供されるサービスを使用するというものです。
Aさんはドコモの回線で使用する分にはそのことで不便を感じることはなかったそうです。
もちろん、新規のアプリがダウンロードできないことはAさんもわかっていて、「新しいアプリを入れるわけじゃないからいいや」と考えていたそうですが、意外なところでアプリを入れる必要があったのです!
電話帳の移行
GooglePlayが使えないので、電話帳移行アプリが使えません。
らくらくスマートフォンは、電話帳にドコモのアプリである「ドコモ電話帳」を使用します。
これはクラウド上にデータを保有するアプリで、ドコモの契約を終えると使えなくなることが判明!
端末自体についている標準の電話帳もあるため、その電話帳に移し替えることにしたそうですが、手動で行わなければならず、これが一苦労だったそうです。
MVNOの通話アプリが使えない
「BIGLOBEでんわ」を使えば通話料がお得になる、と考えていたAさんでしたが、「BIGLOBEでんわ」の使用には専用アプリが必要でした。つまり、このアプリがダウンロードできないのです。
音声通話プランにしているので通話自体はできますが、IP電話を使ってお得に、という考えは脆くも崩れます。
LINEが使えない!
LINEはらくらくスマートフォンにもプリインストールされていたので、BIGLOBEモバイルに乗り換えた後も問題なく使えていました。
……が、問題は「アップデート」時。
アプリからアップデートを求められると、失敗。なんと、そのままアプリは起動もできなくなってしまったのだそうです。
アップデートはアプリのダウンロードとは違いますが、GooglePlayを経由するためにエラーになってしまったようです。
同じ機種にこだわらず、SIMフリー端末の購入も検討しよう!
今回は、事前にわかっていたはずの「アプリがダウンロードできない」というケースで影響することが想像以上に大きかったというトラブル。
同じケースではなくても、格安SIMへの移行時には自分の機種に制限がないかどうか、しっかり調べてみるようにしてくださいね。
使っている機種をそのまま使うのも便利ですが、確実なSIMフリー端末を購入するのもオススメですよ!