iPhoneをiOS16にアップデートしてからというもの、新しい機能に触れては感動に浸っている筆者ですが、今回はそんな新機能の中から、画像内のテキストを自動で読み取ることができるOCR機能をご紹介したいと思います。
これはたとえば、友人から送られてきたスクリーンショットやチラシ内の情報を、簡単に文字化してくれるというもの。知っておくと今後役立ちそうなハック的機能になりそうです。
目次
画像内の文字を自動で読み取るOCR機能の使い方
早速ですが、カメラロール内の画像を使ってOCR機能の使い方を見てみましょう。
方法はいたってシンプル。カメラロールから画像を開いたら、右下に表示されているテキストアイコンをタップするだけ。
すると、画像内のテキストが選択された状態になります。よく見てみると画像内の日本語はもちろんですが、英語やURLの部分もテキストとして認識されているのがわかりますね。画像を開いたあとはワンタップでできてしまうので、とても手軽に利用できる点も好印象です。
コピーやWEB検索もそのままできる
画像上の文字がテキスト化されるということは、選択してコピーをしたり、翻訳したり、そのままWEB検索することだってできてしまうということです。これらの機能を利用する場合は、選択部分を長押しし、吹き出しメニューを出現させて希望のメニューをタップしましょう。
試しに英単語を翻訳してみた
試しに、画像内にあった英単語を選択し、吹き出しメニューより「翻訳」を実行してみました。するとすぐに日本語での意味が表示されたではないですか。しかもSafariなどが起動することなく、カメラロール内で済んでしまいます。不要な画面遷移を行わない設計にスマートさを感じました。これはいい!
URLや住所を自動認識、タップすればWEBページやマップを開ける
このOCR機能のなかでも、筆者が特に気に入っているのが、URLと住所の自動認識です。自動認識したテキスト内にURLや住所が含まれている場合、その情報にすかさずアクセスができるよう、左下にショートカットのボタンを用意してくれているのです。URLのショートカットをタップすればSafariが起動し、住所のショートカットをタップすることでマップが起動するという親切ぶり。
人から送られてきたスクリーンショットに記載のURLを、目視して手動でSafariに入力するという面倒な経験をしたことがある方も多いと思いますが、このiOS16のテキスト自動認識があれば、あの煩わしい作業ともおさらばです。
また、住所も同様です。自分にゆかりのある地域ならまだよいものの、知らない土地の地名は、読み方がわからないこともしばしば。でも、自動認識機能があれば自分で入力する必要はもうありません。そのままマップを開いたり、テキストとしてコピーをし、誰かにシェアすることだって簡単ですよね。
認識の精度が侮れない。日常に使い倒せるレベル
便利機能とはいってもその精度が悪いと使い物になりません。しかし、結論からいうと、精度はとても良いです。上図に2つの画像を掲載しました。左は当記事のサンプルとして解説に用いてきた部分ですが、指を見ておわかりの通り、実はとても小さな文字でした。定規で測った限りでは、漢字部分で1文字1.1mm角程度です。しかしiOS16の文字認識機能では、これらの文字をしっかりと読み取ってくれました。
また右の画像は敢えて斜めに撮影してみたものですが、多少斜めになっていてもなんのその。しっかりと読み取っています。いろいろ試してみたところ、多少斜めであってもピントがしっかり合ってクリアに写っていれば、問題なく読み取ってくれました。逆に接写し過ぎて文字がにじんでいたりぼけている場合は、認識しにくいようです。
知っていると、手入力の煩わしさから解放される!
いかがでしたでしょうか。iOS16にアップデートした方にとって、このテキストの自動認識機能は、手入力の煩わしさから解放される救世主かも知れません。スクリーンショットやチラシに限らず、紙で配布された文書をいますぐテキスト化したい、というときにも重宝しそうです。今すぐ試してみるのだ!とまでは言いません。いつか来るシチュエーションのために、頭の片隅に留めておいていただければと思います。
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