SNSをやってみたいけど、ずっと手を出せずにいる、という方は少なくないと思います。
やり方がよくわからなかったり、会社の人や友人とつながることで逆に窮屈になるかもしれない、という不安もその理由に挙げられるでしょう。
また、すでにアカウントを持っているけれど、知り合いにバレてしまっているために投稿したい内容をセーブしている、なんていう方もいると思います。
そこで今回は、身分が明らかになる「身バレ」することなくSNSを始めたい、もしくはサブアカウントを作りたいという人のために、その注意点をまとめたいと思います。
まずは両者共通での注意点を述べたあと、最後にサブアカウントを作る人へのさらなる注意点を紹介していきます。
アカウント登録編
アカウント登録で気を付けたいのは、電話番号やメールアドレスによる、近しい人とのマッチングです。SNSには「この人と友だちかも?」といったリコメンド機能がついていることが多く、そのマッチングはSNSに登録する際の個人情報をもとにして行われます。
そのため、以下のことに気を付けましょう。
- 電話番号かメールアドレスのどちらか1つでアカウント登録可能な場合は、新規にメールアドレスを取得して登録する(過去に誰かに教えたことのあるメールアドレスで登録をしない)
- 登録するメールアドレス(あるいは電話番号)で、友だちがあなたを見つけることを許可する、という設定があれば、かならず「オフ」にする
- 他のSNSをすでに持っている場合、決してそのサービスと連携をしない
- GPSの利用設定はオフにする
特に、2の設定には十分気を付けましょう。一度でもオンにしてしまうと、バレてしまうリスクが一挙に増すと思ったほうがよいでしょう。
また、アカウントのIDを自分で決定できる場合は、以下の点にも注意が必要です。
- 「姓」「名」「あだ名」をIDにしない
- 「誕生日」をIDにしない
プロフィール設定編
アカウント登録後、自身のプロフィールを設定する必要がありますが、基本的にはあなたの属性がわかる情報を安易に設定すべきではありません。
プロフィール画像
プロフィール画像はアカウント名と一緒に、その人を特定する情報として一番よく見られる情報です。自分であることを知られたくないのであれば、プロフィール画像に登録する写真には十分注意しましょう。
自分が特定されづらいもの、かつ、SNSをやる目的に沿ったものがいいと思います。例えば登山が趣味ならば、山の写真などです。
このとき、希少性の高いアイテム写真やあなた固有の特徴がある部位の写真などは控えましょう。希少性が高いほど人に見て欲しくなる気持ちはわかりますが、逆にあなたを特定しやすくなるだけです。
例えば、1,000足限定で発売されたスニーカーなどです。これを設定することで、あなたがそれを所持していると知っている知人にヒントを与えかねません。
アカウント名
こちらも、ID同様に本名を使用するのはやめましょう。「姓」「名」や「あだ名」とは関連性のないアカウント名とし、誕生日を入れたりすることも控えましょう。
エリア
エリアの登録はしないのが一番ですが、もししたい場合は広めのエリア設定としましょう。
たとえば「東京都」くらいであれば、人もたくさんいますし特定はしづらいでしょう。しかし、仮に「千葉県船橋市」くらいに絞ってしまうと、少し怪しくなってきます。
投稿内容での注意
親や親友に見られてもバレないような内容で
自分の生活テリトリーを晒すような投稿は控えることをオススメします。ツイッターはログが残るので、1つの投稿で身バレするというよりも、これまでの投稿内容を総合的にかけあわせることで本人特定に近づいていきます。
考え方としては、あなたの友達や家族に見られてもあなたであることがバレないような投稿になっているか、が重要です。
こんなものまでヒントに!? 本当にあった自宅特定事件
例えば、自販機の写真なんて、誰にも場所はわからないだろうと思って投稿したとしても、自販機にうっすらと反射した建物名やマンション名などからその場所が特定されてしまう、なんてことも考えられます。
最近では、アイドルが投稿した自撮りをヒントにそのファンが自宅を特定しアイドルを襲った、というニュースがありましたが、驚くべきことに自撮りの瞳に映った景色から場所を特定した、と報じられています。あなたにはたいしたヒントがないと思っても、見る人が見れば何かしらのヒントが隠されているというワケです。
また、過去に知人や友人に送信したことのある画像なども公開するのも危険です。たまたまSNSでその写真を知人が見かけたら、「あれ?この猫の写真、見覚えがある。このアカウント、もしかしてあの人では?」となりかねません。
サブアカウントと本アカウントは全く別人として扱う
サブアカウントの人は本アカウントとの投稿内容を明確に分けましょう。同じ写真を投稿するのは避けたほうが良いですし、投稿する際のアカウント切り替えのミスにも十分気をつけてください。
完全に別人であるという概念を持ち、細心の注意を払って慎重に投稿しましょう。
ダメ押しの「鍵」アカウント設定
最後に、これは本当に心配な方のための設定ですが、鍵アカウント、という設定もあります。ツイッターを例に出すならば「ツイートを非公開にする」設定のことです。「鍵アカ」とも呼ばれます。
通常、ツイッターではフォローしているしていないに関わらず、だれのツイートでも見ることができます。ただし、この非公開設定をすることで、自分をフォローしている人だけが、自分のツイートを見られるようになります。
そしてこの非公開設定中は、自分へのフォローは無条件には行われず、一度「フォローリクエスト」という形であなたに申請がきます。あなたはその申請相手をチェックし、この人になら自分のツイートを見られてもよい、と判断できた場合のみリクエストを承認し、そこで初めて相手はあなたの投稿を見ることができます。
しかし、鍵アカにするとリツイートされることはない、知らない人とつながりにくくなる、など、SNS上の楽しみに欠けるのも事実です。心配な方はこの設定もうまく使ってみてください。
SNSは目的をもって始めよう!
あらたにアカウントをとる場合、SNSでの目的をもっておくことが重要です。
「写真が趣味なので、Instagram上でいろんな人にみてもらいたい」
「好きなアイドルについて、ツイッター上で語りたい」
こういった目的が明確になっていないのであれば、SNSを始めたりサブアカウントを作ること自体あまりおすすめできません。
知り合いとつながる前提ではないので、誰も自分を知らない状態から、何を発信、または受信するのか、そのSNSの目的が明確でないと、せっかく始めても続かずに終わってしまうと思います。楽しく続けていくためにも、アカウントを作る目的は自分の中でしっかりと持っておきましょう。
さいごに
今回、自分であることを特定されずにSNSを楽しむ方法として注意点を挙げてみましたが、細かくみていけばまだまだたくさん湧いてきそうです。しかし、筆者が思う一番重要な点は「近しい友人や家族があなたのアカウントや投稿をみても、あなたであることを全く想起しないこと」だと思います。
基本的にはオープンな場でやりとりが行われるSNSですから、バレるのを防ぎたい方は、「誰がみているかわからない=知り合いがみているかもしれない」という気持ちを常に忘れずに投稿やアカウントの設定を心がげ、楽しくSNSライフを送ってみてください。