2019年9月にiPhoneの新モデル「iPhone 11/11 Pro/11 Pro Max」の3種類が発売されました。iPhone XRの後継がiPhone 11、iPhone XS/XS Maxの後継がそれぞれiPhone 11 Pro/11 Pro Maxに相当。
今回はそれぞれの新モデルについて特徴をおさらいします。
▲左からiPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max
目次
Proシリーズはマットな質感の背面ガラスが特徴
本体サイズは、小さいほうから順にiPhone 11 Pro<iPhone 11<iPhone 11 Pro Max。それぞれの横幅は71.4mm、75.7mm、77.8mmです。従来シリーズでXSよりXRのほうがコンパクトだったのと同じですね。
iPhone 11とProシリーズは、本体の素材が異なります。iPhone 11は航空宇宙産業で使用されるレベルのアルミニウムをフレームに使い、背面パネルはガラス板を削り出して作られています。
一方、Proシリーズではステンレススチールのフレームに、磨りガラスの背面パネルを使用しており、高級感があります。筆者はこちらを購入しましたが、サラサラした磨りガラスの触り心地が気に入っています。
こだわりのコンテンツを表現力豊かに視聴できる画面
ディスプレイの形状は、従来のXシリーズと同じく上部にノッチという切れ込みがあるデザインを踏襲しています。ここにインカメラや顔認証のセンサーが配置されている点も従来と同様です。
新モデルのディスプレイサイズは、iPhone 11/11 Pro/11 Pro Maxが、それぞれ6.1/5.8/6.5インチ。iPhone 11は液晶を使った「Liquid Retina HDディスプレイ」を搭載し、Proシリーズは有機ELの「Super Retina XDRディスプレイ」を搭載しています。
数値を見ると、前者は画素密度326ppi、1,400:1コントラスト比、最大輝度625ニト(標準)。後者は、458ppi、2,000,000:1コントラスト比(標準)、800ニト(標準)となっています。これは、Proシリーズの方が鮮やかで濃淡のはっきりした表現ができることを意味します。
▲iPhone 11(左)とiPhone 11 Pro(右)をそれぞれ明るさ最大で同じ写真を表示したところ、iPhone 11 Proの方がやや暖色に
とはいえ、iPhone 11のディスプレイもかなり鮮やかなので、両者を横に並べてよほど目を凝らして見比べない限り、差はほとんどありません。
ただし、Proシリーズのディスプレイのみコンテンツによって最大1,200ニトまで輝度が上がります。例えば、映画で火花が舞うようなシーンでは、Proシリーズのディスプレイは眩しく感じるほど明るく光るので、普段からiPhoneで画質にこだわった動画を視聴するような人は、Proシリーズの方が満足感を得られると思います。
オーディオに関しては、3モデルとも新たに「Dolby Atmos」や「空間オーディオ再生」に対応しました。ゲームや映画など、対応コンテンツの場合には、サウンドが立体的に動くように聞こえて臨場感が増しますよ。
超広角撮影と夜景撮影ができるようになったカメラ
Proシリーズは望遠カメラが使える
iPhone 11は超広角+広角のデュアルカメラを搭載、Proシリーズは超広角+広角+望遠のトリプルカメラを搭載します。画素数はどのカメラも共通して1,200万画素です。望遠カメラの有無が、iPhone 11とProシリーズの明確な違いの一つなので、どちらの機種を買うべきか悩んだ場合には、望遠撮影が必要かどうかで考えてみると良いでしょう。
筆者が望遠カメラを使うのは、料理を撮影するときに手の影が入らないようにズームするときなどですね。
3機種どれでも超広角カメラが使える
一方、新たに搭載された超広角カメラは、どの機種にも搭載されています。
カメラアプリの画面上で、0.5xを選択したり、ズームアウト操作を行うと超広角カメラ切り替わるので、例えば訪れたお店の正面入り口や、室内の全体像、広々とした風景などを写真の構図に納めたい場合に活躍します。動画撮影でも同様に利用できます。
機能としては非常にシンプルなのですが、撮影できる構図が増えると楽しくてシャッターを押す手が止まらなくなります。もし購入する際には、ストレージは少し大きめにするのがオススメですよ。
▲広角カメラ(左)と超広角カメラ(右)比較。なお、広角カメラでの撮影画面には、超広角にしたときに映る範囲が透けて表示される
ナイトモード撮影も楽しい
夜景などの光量が足りないシーンでも明るい写真が撮れる「ナイトモード」も搭載されています。これは、光量が足りないと判断されたときに自動で有効になります。
夜景だけでなく、電気をつけていない室内や、夜道なども明るく撮影できます。ただし、超広角カメラはこのナイトモードに対応していません。
▲肉眼で見える明るさに合わせて調整した写真(左)と、iPhone 11のナイトモードで撮影した写真(右)
具体的な操作は、数秒間iPhoneを動かさずに撮影すれば良いだけ。一応ホールドする時間を変更できるようにはなっていますが、自動で最適化されるので、ほぼいじる必要はありません。
ちなみに、必要シャッター操作時には、短い連写のような音が鳴ります。
性能アップはFace IDのロック解除速度で実感
iPhone 11およびProシリーズは、どれもチップセットに最新のA13 Bionicチップを搭載するので、モデル間の性能差は気にしなくてOK。A13 Bionicチップは、第3世代のNeural Engineを搭載しており、随所で処理性能が向上しているのを実感できます。
例えば、Face IDによる顔認証速度が向上しました。従来のiPhone XSではロック画面が解除されるまでに1秒ほどかかったのですが、iPhone 11 Proで試すと0.6秒程度で解除されました。
▲Face IDの設定画面
価格を比べるとiPhone 11が魅力的
SIMフリーモデルを購入できるApple Storeでの販売価格を比べると、iPhone 11が7万4,800円〜(税別、以下同)、iPhone 11 Proが10万6,800円〜、iPhone 11 Pro Maxが11万9,800円〜となっています。
ディスプレイのわずかな違いや、望遠カメラの有無にこだわらないのであれば、iPhone 11がもっとも費用対効果の良い選択肢だと思います。
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