動画配信サービスを使いやすさで選ぶならどれ？

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2023/08/24

パソコンやスマホですぐに映画やドラマ、アニメが視聴できる動画配信サービス。スペックや情報の比較はあるけれど、実際に使いやすい動画配信サービスはどれなのか迷っていませんか？　ここでは、メジャーな動画配信サービス5つをピックアップして、各サービスの使いやすさについて、まとめてご紹介します。

動画配信サービスを使いやすさでチェックしてみよう！

こちらでピックアップしてご紹介する動画配信サービスは、U-NEXT、Netflix、Amazonプライム・ビデオ、Disney+、ABEMAの5つ。スペックや情報の比較はここでは触れず、単純にユーザーインターフェース（UI）やレコメンデーションなどのパーソナライズ機能、画質などの再生品質、広告の有無といった項目を中心に、使いやすさをチェックしていきます。

U-NEXT：作品数が充実、再生時の操作も定評あり

月額料金：2,189円（税込）
無料トライアル期間：31日間
見放題動画数：290,000 本以上

豊富な作品数、独占配信や先行配信が多いのがうれしい

「見放題作品数 No.1」とうたっているのがU-NEXT。確かに、映画やドラマだけではなく、音楽配信や独占のライブ配信も充実しているため、特定のアーティストのライブ配信が目当てで加入する人も少なくありません。

その他にも、韓流ドラマなどの独占配信見放題や、舞台、演劇、スポーツなどの配信も豊富です。一部のドラマでは、地上波で放送されているドラマの来週のエピソードが先行配信されているのもポイント。

ただし、新作ドラマは第1話が無料で、第2話からは購入が必要、というパターンが多めです。まれに全話の半分だけ見放題になることもあります。

検索機能はもう一歩だが操作画面はシンプルで定評あり

操作画面もトップ画面の左側に「洋画」「邦画」「海外ドラマ」「音楽・ライブ」「キッズ」など、ジャンルがしっかり別れているので、選びやすくなっています。作品ページにあるキャストの名前をクリックすると、そのキャストが出演している作品が表示されるなど、特定のキャストを目当てに視聴するときは重宝する機能があります。

ただし、古い作品ではキャストの出演している作品一覧が表示されないことも。ほかにも、あるアニメシリーズをキーワードで検索しても、第1話から順番通りに表示してくれないなど、検索性にはあともう一歩といったところもあります。

再生に関しては、パソコン版でもピクチャーインピクチャーで表示できたり、倍速再生したりすることも可能。ながら視聴がしやすく、画面の操作性には定評があります。

▲左にカテゴリが並んでおり、シンプルで操作しやすい。ライブの独占配信も。

月額会員でなくても作品購入が可能、月額会員ならポイントでおトク

U-NEXTは、月額会員にならなくても、都度支払いで視聴できるコンテンツもあります。また、通常は月額会員にならないとラインアップもチェックできませんが、U-NEXTは無料のユーザー登録だけで、現在配信中の作品がチェックできます。

また、月額会員に加入済みであれば毎月継続ポイントが1200ポイント付与されますが、そのポイントを有料コンテンツに充当したり、1500ポイントためて映画観賞券に交換したりするといった楽しみ方もできますよ。

動画だけでなく、雑誌や書籍、マンガなどのコンテンツも利用できます。書籍やマンガは無料対象のものと、有料で購入が必要なものとがありますが、雑誌は追加料金なしで読み放題が楽しめます。

Netflix：オリジナル作品が高評価、操作性にも定評あり

月額料金：790円～1,980円（税込）
無料トライアル期間：なし
見放題動画数：非公表

オリジナル作品が充実、ランキングが一目でわかり人気作品が拾いやすい

Netflixといえば、やはりオリジナル作品の評価が高いことで知られています。家族や友人と「ネトフリのあの作品、おもしろかったよね！」と話題にしていることもあるのではないでしょうか。

トップページは、画面上部に「テレビ番組・ドラマ」「映画」「新作＆人気作」などのカテゴリで検索ができたり、そのまま下にスクロールすると「人気の作品」や「人気急上昇の作品」、「今日の映画TOP10」など、最新ランキングが一目でわかりやすくなっています。

他にも、言語別に作品を検索できるのが便利。例えば、オリジナル言語または吹き替え、あるいは字幕が日本語や英語などを設定して検索ができるため、日本語吹替版で放送されている作品が見たい、というときも探しやすくなります。その他、NetflixのTUDUMサイトでは、世界の視聴数ランキングや国別の視聴数ランキングも見ることができます。

さらに、Netflixはアイドルのコンサート、舞台などの配信が多いのも魅力です。”推し”のアイドルや俳優が、オリジナル作品に出演していると、つい気になってチェックしてしまいます。

▲トップページに人気作品や人気急上昇作品が表示される

操作性は5つの中でも高評価、使いやすさに定評あり

Netflixは、操作性にも定評があります。例えば、パソコンであれば画面にカーソルを合わせると、倍速再生を5段階で設定できたり、次のエピソードにスキップする際、次のエピソードの概要がサムネイルで表示されたりと、さまざまな機能が表示されます。ただし、人名で検索をしたときに、その俳優の方が出演していない作品もなぜか表示されてしまうこともあります。「この俳優が好きな人におすすめ」といったものも検索結果に入れているようです。

イントロや前回までのあらすじ、エンドロールがスキップできる機能もありがたい存在です。

また、Netflixは、プランによって再生できる画質が異なりますが、プレミアムプランはスタンダードプランに比べて画質がきれいだと感じます。

パソコンではピクチャーインピクチャーが使えませんが、スマホアプリであればピクチャーインピクチャーで視聴することができます。

広告が入ってしまうものの廉価版プランもあり

Netflixでは、月額790円で「広告付きベーシック」プランが利用できます。広告が入ってしまうものの、かなりお得にNetflixが利用できるのがポイント。ただし、広告がスキップできないので、広告視聴がストレスに感じる人は200円弱追加して月額980円のスタンダードプランを選びましょう。

マッチ度の表示が重宝する

また、Netflixでは作品ごとに自分好みの作品かどうか「マッチ度」をパーセンテージで表示してくれます。視聴したい作品が決まってないときに、こちらの機能がめやすになりますし、実際に提案された作品を視聴してもおもしろく感じる可能性が高いです。マッチ度のおかげで、知らなかった作品でも「見てよかった！」と満足できるでしょう。

Amazonプライム・ビデオ：プライム特典もありコスパ良が良く、オリジナル作品も多数

月額料金：600円（税込）
無料トライアル期間：30日
見放題動画数：26,300以上（チャットサポートによる確認）

プライム会員の豊富な特典でコスパが良い

Amazonプライム・ビデオはサービス単体で月額料金がかかるのではなく、「Amazonプライム」会員に付帯するサービスとして視聴できるサブスクリプションサービスです。

Amazonプライムは、月額会員登録するとプライム・ビデオの対象作品が見放題なのはもちろんのこと、Amazonで注文する商品の送料が無料になったり、プライム会員限定セールに参加できたりと、とにかく特典が満載です。

プライム・ビデオ見放題を目当てに加入するというよりも、Amazonのその他特典を目当てに月額会員に加入し、ついでにプライム・ビデオも視聴する、というスタイルも多いのではないでしょうか。

豊富なジャンルでニッチなニーズにも応えられる

プライム・ビデオでは、幅広いジャンルのコンテンツが視聴できます。海外ドラマや国内ドラマ、アニメも充実しています。料理や旅行番組もあり、ニッチなニーズにも十分に応えられます。

最近では、オリジナル作品も増えてきており、お笑い系のバラエティー作品は他サービスと比較するとクオリティーが高め、という声も。

オリジナルに限らず、他サービスでは配信されていない作品でも、プライム・ビデオなら配信されていることもあるため、他の動画配信サービスと平行して利用するスタイルもあるでしょう。

▲Amazonプライム会員であれば追加料金なしで楽しめるコンテンツが多々

画質は特にマイナスもなく文句なし、操作性はやや惜しい点も

パソコン視聴の際、コマ送り、字幕や再生の操作は、Netflixとほとんど同じですが、再生速度を選ぶことができないため、倍速再生はできません。倍速再生に慣れてしまった人にとっては、やや惜しいと感じてしまいます。また、作品によっては、冒頭に他の作品の宣伝が入ることも。即時スキップできますが、少し邪魔に感じる人もいるかもしれません。

画質については、Netflixのベーシックプラン（標準画質）と比べると大差ない印象で、4K対応の作品はとても鮮明です。Netflixのプレミアムプラン（超高画質・4K）で視聴する場合も、同じく鮮明なので、こちらも大差ありません。

プライム・ビデオも、パソコンで視聴する場合はピクチャーインピクチャーは非対応となっています。

有料コンテンツの支払いもAmazonで完結

もし、視聴したい作品が対象外商品で有料であった場合でも、支払いはAmazonとひもづいているためAmazon内で決済まで完了でき、すぐに購入できるので手間がかかりません。

ウォッチパーティーで仲間と一緒に視聴も可能

また、ホストもゲストもプライムビデオが視聴できるプライム会員に登録していることが前提になりますが「ウォッチパーティー」機能で最大100人とオンラインでチャットしながら動画を同時視聴できます。ドラマのお気に入りシーンでコメントし合うなど、一人で見るよりも他の人の反応もわかるので、楽しいですよ。

再生や一時停止はホストのみに限定することも可能。音声通話などはなく、チャット機能しか使えませんが、シンプル機能だからこそ使いやすいという面もあります。

Disney+（ディズニープラス）：ディズニー以外の作品も充実、作品冒頭のテロップで注意事項がわかりやすい

月額料金：990円（税込）
無料トライアル期間：なし
見放題動画：推定16,000以上

ディズニー以外のコンテンツも充実

Disney+（ディズニープラス）は、2020年6月からサービス開始された比較的新しい動画配信サービス。ディズニーの名を冠していますが、ディズニー以外の作品やオリジナルコンテンツも多数配信しています。また、人気の韓流ドラマが独占配信されているなど、ここでしか配信されていない人気作品も多数あるところが魅力になっています。

トップ画面の上部には、「ホーム」「検索」「お気に入り」などの項目が並び、下にスクロールすると、「Disney」「PIXAR」「MARVEL」など各ブランドごとのアイコンが並んでおり、カテゴリごとに迷わず操作できるようになっています。

動画配信サービスは、配信中の作品が入れ替わるものですが、Disney+も例外ではありません。ディズニー作品といえど、途中で配信がなくなることもあります。

▲トップ画面の上部には、「ホーム」「検索」「お気に入り」が、下部には「Disney」「PIXAR」「MARVEL」など各ブランドごとのアイコンが並ぶ

作品冒頭のテロップが有用、機能はやや少なく物足りない

作品ごとに冒頭で左上に「PG」などの表記や暴力シーンの有無、言葉づかいについても「若干の不適切な言葉づかい」など細やかにテロップが表示されます。子供に視聴させる際、とても参考になります。ちなみに、キッズアカウントを作って視聴する場合、PGなどのある作品は視聴できません。

「最初から再生」、「途中から再生」、「次エピソード」やイントロ・あらすじを「スキップ」する機能は便利なのですが、若干物足りなさを感じたのは、Disney+は倍速再生ができない、という点。また、パソコン版ではピクチャーインピクチャーが非対応になっています。

また、検索をした際に、該当の作品が配信されていないと「該当する結果は見つかりませんでした」という表示のみで、サジェスト機能が残念な印象です。

新規登録方法は公式サイトやdアカウント連携などがある

また、加入時に、公式サイトから申し込むパターン、dアカウントを連携して申し込むパターンなど、いくつかの登録方法があります。さらに、ドコモから加入した人のみ登録できるディズニーDXでは、ディズニーストアの割引優待など、ディズニー好きな人にとって魅力的な特典が多々。無料で登録できるのですが、Disney＋を登録した後に別で登録が必要であったり、申し込み手順がやや複雑でした。

料金プランは1種類だけでシンプル。画質は比較的きれいです。映画の音量がやや小さいと感じられる作品もあり、他サービスに比べて作品によって音量の差を感じやすいかもしれません。

グループウォッチ機能で仲間と一緒に楽しめる

最大7名まで一緒に同じ作品を視聴できる機能が「グループウォッチ」機能。ホストとゲストがそれぞれDisney+に登録していることで利用できる機能です。友達同士でも、同時に同じ作品を視聴できるので、リアルな友達はもちろんですが、ディズニー作品、「スター」カテゴリにあるオリジナルドラマなどのファン同士で、一緒に視聴しながらTwitterなどでコメントし合ったり、という楽しみ方をしている方も多々います。

ABEMA：テレビ感覚の広告付き無料コンテンツが豊富、有料でオリジナルコンテンツも楽しめる

月額料金：無料～960円（税込）
無料トライアル期間：2週間
見放題動画数：非公表

無料なのに豊富なコンテンツ、配信スケジュール一覧も便利

ABEMAは広告付き無料ストリーミングテレビ。無料で視聴できるベーシックプランは広告が入ってしまいますが、それでも幅広いジャンルのコンテンツを楽しむことができます。メジャーリーグの生中継もあるので、スポーツ中継などを楽しみに見ている方も多いはず。格闘技や将棋など、民放ではあまり放送していないジャンルが見られるところもポイントです。

また、ホームの左にあるメニューから各ジャンルごとに見たい番組を見つけたり、リアルタイムで配信している番組は番組表から確認することができます。「新着」カテゴリで、もうすぐ配信される番組や、「アニメ」カテゴリで「新作アニメ配信スケジュール」が確認できるのも、できるだけ早く最新コンテンツを見たい人のニーズを満たしています。

▲映画、ドラマ、アニメなどの無料コンテンツが充実

一部ライブ配信はアングルを変えて視聴可能、画質やレコメンド機能はあまり期待できない

ABEMAの有料で視聴できる一部スポーツ中継やライブ配信では、複数台のカメラ映像を自分で切り替えて視聴できる「マルチアングル機能」に対応しています。好きなスポーツ選手が活躍するところや、”推し”の歌う映像を好きなアングルから視聴できる点が高評価。

有料のABEMAプレミアムの機能となりますが、生放送中の番組も、進行中のライブ映像から視聴するのとは別で、最初から追いかけて番組を再生できる「追っかけ再生機能」を選べるのも助かります。

番組進行に支障がでる程度ではないため、それほど気になりませんが、たまに映像が乱れたり画質が低下したりすることがあります。また、「〇〇（作品タイトル）を見たあなたへ」という項目で、関連番組などを提案してくれますが、やや期待しているものとは違ったジャンルの番組も含まれているため、レコメンド機能はもう一歩という印象です。