スマホ決済サービスの中には、キャッシュカードを使わずにスマホだけでATMなどから現金を引き出せるものがあります。
ここでは、汎用性の高いものとして、「LINE Pay」で「セブン銀行ATM」から現金を引き出す方法と、「ゆうちょPay」で駅の券売機から現金を引き出す方法を紹介しましょう。
目次
セブン銀行の「スマホATM」機能が便利
セブンイレブンに設置されているセブン銀行のATMは、スマホに表示したQRコードを用いて現金を引き出せる「スマホATM」機能に対応しています。キャッシュカードを忘れた際にも、スマホさえ持っていれば少しだけ現金を入手可能です。
このスマホATMには「au WALLET」「Kyash」「VANDLE CARD」「pring」「ドコモ口座」「PayPay」「LINE Pay」などが対応しています。その中でも、汎用性が高いスマホ決済として「LINE Pay」が使いやすいのでオススメです(※PayPayは今年の9月末から使えるようになった「PayPayマネー」が対応したばかり)。
なお、「LINE Pay」から現金を出金する際には、LINE Pay自体の初期設定や所定の本人確認が必要です。あらかじめこれらの準備は済ませておきましょう。
LINE Payでセブン銀行から現金を引き出す方法
以下、出金の具体的な手順を解説します。
LINE Payでの操作
「LINE」アプリの「ウォレット」タブから「LINE Pay」の画面を起動し、「セブン銀行ATM」をタップ。次画面で下部の「出金」をタップします。本人確認を行なっていない場合には、この時点で必要になります。
本人確認が済んでいる場合には、「出金」をタップするとコードリーダーが起動するので、ATMのディスプレイに表示されるQRコードを読み取りましょう。
セブン銀行ATMでの操作
セブン銀行ATM側の操作としては、「スマートフォンでの取引」を選択しましょう。
QRコードを正しく読み取れると、スマホに4桁の企業番号と4桁の認証番号が表示されます。それぞれをATM画面に入力すると、現金を出金できます。
なお、1日に出金できる限度額は1万円まで。さほど大きな額ではないので、これをあてにしすぎず、あくまでも予備として考えるようにしてください。また、出金時には手数料で、220円(税込、以下同)がかかります。
東急線沿線なら「ゆうちょPay」のキャッシュアウトも使える
もう一つ覚えておきたいスマホ決済からの現金引き出し手段としては、「ゆうちょPay」のキャッシュアウト機能が挙げられます。
これは、東急電鉄の自動券売機のQRコード読取機に、スマホに表示したQRコードを読み込ませることで、銀行口座からの現金を引き出せるというサービスです。こちらも銀行口座の登録などは、あらかじめアプリ内で済ませておく必要があります。
また、ゆうちょの口座を持っている必要があり、利用できるエリアも限られるという条件も限定的です。しかし、都内の駅で使えるという意味で、それでもメリットは十分にあるでしょう。なお、キャッシュアウト機能が利用可能な時間帯は、毎日5:30から23:00まで。
手数料は2020年1月3日までは110円。同年1月4日以降は、平日の8:45~18:00のみ110円で、そのほかの時間帯が220円となります。
ゆうちょPayでの操作方法
キャッシュアウト機能は「ゆうちょPay」アプリにおいて、デフォルトではオフになっているので、アプリ内の設定を変更します。引き出す金額は、1万円、2万円、3万円という3パターンが選択可能です。LINE Payよりも金額が大きいですね。
まず、「ゆうちょPay」アプリの左上にあるメニューをタップし、「キャッシュアウト」をタップします。
「金額を選択」をタップし、ここで「¥10,000」を選択。「コードを発行」を右スワイプして確定します。
金額を選択したら、コードが発行されるので、これを表示できる状態にして、駅の券売機に向かいましょう。
※こどもの国線など、東急電鉄でも一部の路線は非対応
東急電鉄の自動券売機での操作方法
東急線のQRコードリーダー付き券売機のタッチティスプレイで、「その他」>「キャッシュアウト」をタップします。
アプリに表示されるQRコードを読み取らせれば、現金を出金できます。
「キャッシュレス決済を始めました!」という人は、いざ財布を忘れたときにあたふたしないよう、前もって「LINE Pay」か「ゆうちょPay」を使った出金操作を試しておくとよいですよ。
※アプリの操作はiPhoneで行っています。OSやバージョンが異なる場合、画面が異なる可能性があります。
※本記事の内容は、2019年11月28日現在の情報です。