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よく耳にする「ハイレゾ」ってどうやって聞くの?

よく耳にする「ハイレゾ」ってどうやって聞くの?

「ハイレゾ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

以前であれば一部のフラッグシップモデルスマホのみに対応していましたが、最近は「OPPO Reno9 A」や「SHARP AQUOS sense7」などミドルレンジスマホでも「ハイレゾ」のロゴを見るようになりました。

▲画像は上が「OPPO Reno9 A」で下が「SHARP AQUOS sense7」。これらミドルレンジスマホの製品ページでは「ハイレゾ」対応ロゴが表示されています

 

なんとなく「ハイスペックな音なんだろうな」というイメージがあるものの、そもそもハイレゾとは一体何を指すのでしょうか。またそれを楽しむにはどうすれば良いのでしょうか。

ハイレゾとは

ハイレゾとは「High-Resolution Audio」のことで、ロゴなどでは「Hi-Res」と省略して記載されています。「Resolution」が解像度のことなので、直訳すれば「高解像度の音源」といったところでしょう。

 

解像度が高い、つまりきめが細かく、たくさんのデータを持った状態で録音されているのがハイレゾ音源です。

 

わたしたちが普段スマホやポータブルオーディオプレイヤーなどで聴いている音は、音をデジタルで録音したものです。その際、データ量を減らすために人間の耳では聞き取りづらいような音を間引くことがあります。しかし、間引きすぎると、重厚感がなくなり、ペラペラとしたイメージの音になってしまいます。

 

ハイレゾならデータは多くなっても、より細かなディテールを保存することで、原音に近いクオリティで録音することができるのです。

 

画像に例えるなら、1枚目は録音元の「原音」で、2枚目はデータ量をかなり間引いてしまったデジタル録音、3枚目はより高い解像度で録音したものというイメージでしょうか。

▲解像度のイメージ。最上段は元の画像。中段はそこから解像度をかなり落としたもの。1ドットを20ピクセルにしている。最下段は1ドットを10ピクセルにしたもの。解像度が高くなればなるほど、元の画像に近づいている。音も同じで、録音時の音の解像度が高くなれば、原音に近くなる

 

ハイレゾの規格はJEITA(一般社団法人電子情報技術産業協会の略。国内の電子工学や情報技術分野の業界団体で、規格なども策定)が公告していますが、なじみのあるハイレゾロゴマークを使用できるのは日本オーディオ協会の定義を満たす製品に限定されています。それは、録音フォーマットが96kHz/24bitというもの。

ちなみに、単位の「kHz」はサンプリング周波数(1秒間にいくつの音を切り取り保存しているか。96kHzでは、1秒間に96000回も音を取り込んでいます)を、「bit」は量子化ビット数を表しており、前者は高ければ高いほどより高音を記録でき、後者は高ければ高いほど音の強弱を記録できるため、音がなめらかになる、という特徴があります。

 

CDに記録されているものではサンプリング周波数が44.1kHz~48kHz、量子化ビット数は16bit。ハイレゾに比べると情報量がいかに少なく、重厚感や滑らかさに乏しいかということがわかります。よりリアル感を求めるなら、ハイレゾで録音されたものに軍配が上がります。

ハイレゾ音源をスマホで聴くには?

では、ハイレゾで録音された音源をスマホで聞くにはどうすれば良いでしょうか。

それが冒頭で述べた「ハイレゾ対応スマホ」で再生するということです。

 

ハイレゾに対応しているかどうかは、スマホの紹介ページのほか「仕様」や「スペック」で確認できます。「Hi-Res Audio」「Hi-Res Audio Wireless」「LDAC」などのロゴマークがあれば、間違いなく対応しています。

 

なお、LDACはソニーが開発したワイヤレス伝送技術です。LDAC登場前のBluetoothが伝送する約3倍の情報量を伝送可能で、ハイレゾ音源をBluetooth接続の機器で再生することができます。LDACは、Hi-Res Audio Wirelessで認定されたコーデック(データの圧縮・展開)技術となっています。

ハイレゾ音源を入手する方法

ハイレゾ音源は、次のふたつの方法でデータを入手することができます。

 

  1. 購入する
  2. サブスクを契約する

 

楽曲購入サービスを提供しているサイトのすべてで、ハイレゾ音源の取り扱いがあるわけではありません。「mora」「OTOTOY」「e-onkyo music」「レコチョクストア」などがあります。

 

とはいえ、すべての楽曲がハイレゾに対応しているわけではないので、しっかり確認してから購入したいところです。

 

なお、ハイレゾ音源のファイル拡張子はFLAC、WAV、DSD、AIFF、ALACなどですが、前述の日本オーディオ協会が定義しているハイレゾはFLACとWAVのみです。AIFFとALACはAppleの開発したフォーマットですし、DSDは専用機器がないと再生できません。ハイレゾ音源のファイル拡張子がMP3やAACではない、ということだけ覚えておきましょう。

 

ハイレゾ音源に対応しているサブスクリプションサービスを契約するのもひとつの方法です。例えばApple Musicを契約すると、「ロスレスオーディオ」を聴取できるようになります。これはオリジナルデータを維持したまま圧縮したもので、Appleによれば「スタジオで録音されたオリジナルの音源と実質的にほぼ変わらないオーディオを再現」できるというものです。曲によっては再考192kHz/24bit(ALAC)で楽曲を楽しめます。

 

Amazon Music Unlimitedでも「ハイレゾ」という表現はしていませんが、再生する曲に「Ultra HD」とあれば、ハイレゾ相当の44.1kHz〜192kHz/24bitで録音されています。

ハイレゾ音源を再生するには?

ハイレゾ音源のデータは、オーディオCDに録音されたものや一般的なミュージックプレイヤーで利用されているMP3ファイルよりデータ量が多くなります。ワイヤレスで飛ばすときには、データを圧縮する必要があるので、できれば圧縮などせずに通信して再生できる有線タイプ(3.5mmイヤフォンジャックなどに挿して使うタイプ)のヘッドフォンやイヤフォンがオススメです。

 

選ぶときに気をつけたいのが、「ハイレゾ対応」であるかどうか。対応しているものであれば、下の写真のように、バッケージにHi-Res Audioのロゴマークが印刷されています。確認を忘れないようにしましょう。

▲ハイレゾに対応していることを示すHi-Res Audioロゴマークのあるパッケージ。写真はエレコムのハイレゾ音源対応ステレオヘッドフォン「EHP-RH1000ABK

 

有線だと「気になる」「髪に絡まる」という場合にはLDACコーデックに対応したBluetooth接続タイプのヘッドフォンやイヤフォンを選びましょう。前述の通り、LDACに対応していれば、ハイレゾ音源を聴くことができるからです。

まとめ

ハイレゾ音源とは、原音を録音するときに、高い解像度でCD以上の音質になるように保存したものであること、再生するには対応しているプレイヤーとイヤフォンやヘッドフォンが必要であることなどについて解説しました。

 

ミドルレンジスマホの多くがハイレゾ音源に対応するようになったので、少々価格が高くなりますが、ハイレゾ対応のヘッドフォンなどを入手して、いい音で生活を豊かにしたいものですね。

 

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ハイレゾ音源は、データ量が多いのでダウンロードしたりストリーミング再生したりするときに、通信量が大きくなってしまいます。スマホのモバイル回線だけではすぐに足りなくなってしまうかも。「ビッグローブ光」を引いた自宅でダウンロードして、持ち出すようにすれば快適ですよ。

 

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光回線についてもっと詳しく知りたいという方は、
以下の記事も併せてご覧ください。

光回線とは?仕組みや種類、メリット・デメリットや選び方まで徹底解説

Contributor

渡辺まりか

デジタルガジェットをこよなく愛するフリーライター。専門学校で約10年の講師経験あり。小型船舶操縦士免許2級、乗馬5級、普通自動二輪免許など趣味多し。

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