ビジネスでもプライベートでも、完全ワイヤレスイヤフォンは、すっかり市民権を得るようになりました。バッテリーの持ちも良くなってきましたし、音質も改善されてきました。中にはANC(アクティブノイズキャンセリング。周囲の音を専用マイクで拾い、それとは真逆の波長の音をイヤフォンから流すことで雑音を消す)機能を持ったものまであります。
音楽のリスニングでは問題ないとして、気になるのはスマホでの通話(通常の電話だけでなく、LINE通話やFacebook Messengerの無料通話など)やオンラインミーティングなどで、こちらの声がきちんと届いているかどうか。大きめのヘッドフォンや、昔ながらの片耳ヘッドセット、スマホについてくるマイク付きイヤフォンなどであれば、口とマイクの距離が近いので、確実に相手に届きそうですが、耳の中にすっぽり入ってしまうような小さな完全ワイヤレスイヤフォンではどうなのでしょうか。
心配な人にぜひオススメしたいのが、Jabra Elite 7 Pro(ジャブラ エリート セブン プロ。以下、Elite 7 Pro)です。
聞くほうじゃない骨伝導
突然ですが、みなさんは骨伝導タイプのイヤフォンをご存知でしょうか。最近では、耳をふさがないイヤフォンとして人気が出てきました。
わたしたちは、耳の中の鼓膜に伝わった振動により音を感じていますが、実際に音を感じ取っているのは耳の中にある「蝸牛」という器官です。骨伝導は、空気ではなく骨(頭蓋骨ですね)を振動させ、その振動を蝸牛に伝えることで、音を感じ取れる仕組みのこと。ほとんどの骨伝導イヤフォンは、1辺が1cm~2cm弱程度のスピーカーを、耳とこめかみの間辺りに密着させることで、振動を骨に与えています。それによって蝸牛が音を感じられるようにするというわけです。
しかし、骨を伝わるのは、入ってくる音だけではありません。わたしたちが発する声も、口から出る前に顎の骨を伝わっています。録音されたものとしゃべっているときに聞くものとでは、自分の声が少し違うのはこのためですね。空気を伝わっていくものと、骨を伝わって自分の蝸牛に入るものでは、音質が異なるからなのです。
ここに着目したのが、Elite 7 Proです。なんと、顎の骨の振動で伝わる声を拾って相手に届けるのです。その前に、Elite 7 Proがどのような完全ワイヤレスイヤフォンなのかをざっと紹介します。
高機能なElite 7 Pro
Elite 7 Proは、片耳が5.4gと非常に軽い完全ワイヤレスイヤフォンで、単体で最長8時間、バッテリーケースも含めると、最長30時間、音楽を再生できるタフさを持ち合わせています。本体のバッテリーが切れてしまっても、バッテリーケースに入れれば急速充電が始まり、たった5分間入れておくだけで最長1時間使うことができます。
なお、バッテリーケースの充電はUSB Type-Cケーブルまたはワイヤレス充電台を使って行います。
▲バッグの中などで充電するならUSB Type-Cケーブルが便利です
▲バッテリーケース底面。ワイヤレス充電に対応することを示すマーク「qi」があるのがわかります
IP57相当の防塵防水性能があるため、突然の雨、これからやってくる汗ばむ季節にも心配不要。汚れたときに流水で洗えるのも、持ち物をいつも清潔に保ちたい人にはありがたいことでしょう。
搭載している4つの高機能マイクで自分の声は相手にクリアに伝え、周囲のノイズをANCで打ち消して相手の声や音楽をクリアに聞くことを可能にしています。
スマホなどの端末との接続はBluetooth 5.2で、ペアリングメモリー台数は最大8台。2台同時接続のマルチポイント機能もあるので、仕事用のPCでオンラインミーティング待機をしている間に、スマホで電話を取るといった使いかたもできます。
プッシュボタンの機能割当や、イコライザー、聴覚プロファイル作成による音のカスタマイズなどは専用アプリ「Jabra Sound+」で。iOS 14.0/Android 7.0以降に対応しています。
Elite 7 Proでは、ANCのほか、電車のアナウンス、銀行などでの呼び出しなどを聞き逃すことのないよう、外部音取り込み機能「ヒアスルー」も搭載しています。Jabra Sound+アプリを使えば、取り込みレベルを5段階で調節することができます。なお、ヒアスルーとANCは、イヤフォンのボタンをタップするだけで切り替えられます。
また、外部の音をさらに聞き取れる片耳モードにも対応。使わないほうをバッテリーケースに入れておけば、持続時間の延長にも貢献します。
最も注目したい機能は「Jabra マルチセンサーボイス」。これは、Jabra独自のアルゴリズムにより風切り音を検知すると骨伝導センサーを自動的に起動し、口から出た空気を伝わった声ではなく、顎の骨の振動を伝わる声を相手に届けるというものです。風の音の影響を受けないため、よりクリアに相手に自分の声を伝えられるというわけです。
気になる使い勝手は?
Elite 7 Proが対応しているBluetoothのコーデック(音声圧縮変換方式)は、主にApple製品で使われているAACと、一般的なSBCの2種類。残念ながらハイレゾ音源に使われているコーデック(LDACやaptx HD)には非対応です。
とはいえ、完全ワイヤレスイヤフォンの中でも低価格なEonobuds1(イオーノバッズ ワン)と聴き比べてみると、抜け感のある高音、伸びやかなボーカル、しっかりと響く低音などを感じることができました。
専用アプリが用意されており、イコライザーで、曲に合わせて調節できることや、自分で作った設定を保存して、自分好みの音を作れるというところも、好感触です。
▲赤枠で囲んだものはカスタムイコライザー。複数のセットを保存できます
電車の乗り換えまで時間があるとき、カフェなどで集中して作業したいときなどに使いたいANCと、外部音を取り込むヒアスルーは左側のタッチボタンを短押しすることで切り替えられ、店のスタッフや乗務員と会話する必要が出てきたときなどでも、イヤフォンをしたままで対応できるのが便利。もっとも、急ぎでなければ、外したほうが失礼な印象を与えずに済みますが。
マルチセンサーボイスは、通話時に威力を発揮します。強風を待っていては、いつまでもテストできないため、扇風機で強風の環境を作ってテストしました。
〓音声のみの動画〓
単体では、「ボボボボ……」という風切り音が気になりますが、スマホのマイク利用、Eonobuds1利用と比較すると、話の内容がクリアに伝わっているということがわかるのではないでしょうか。
動画編集の際に、ボリュームレベルを調整していないため、Elite 7 Proの音が小さく感じられるかもしれませんが、受信側がスピーカーの音量を上げれば会話に影響することはないでしょう。そもそもの音声がクリアでなければ、音量を上げても聞こえづらいことに変わりはありません。音量の大小より、いかにクリアに声を拾えるかのほうが重要だということを感じていただけると思います。
なお、マルチセンサーボイスのオン/オフを切り替える設定は、アプリにもありません。強風が吹くと、骨伝導センサーが自動的に起動するようにセットされているとのことです。
ビジネスでもプライベートでも大切なコミュニケーションを円滑にするため、自分の声をクリアに届けられる完全ワイヤレスイヤフォンを検討してみるのはどうでしょうか。
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