近年のiPhoneで利用できる「MagSafe(マグセーフ)」機能。ワイヤレス充電器がズレないようにする用途の他に、様々な物を磁力で固定できる用途にも使えます。本稿では、MagSafe対応のアクセサリーとして、エレコムが「MAGKEEP」ブランドとして発売しているマグネットステッカーを実際に使ってみました。
iPhoneにおける「MagSafe」とは
iPhoneにおける「MagSafe」とは、2020年秋に発売されたiPhone 12シリーズから搭載されたワイヤレス充電の機能です。iPhoneの背面に対応のワイヤレス充電器を接続すると、カチッと磁力で固定され、意図せぬズレを防ぎながら効率的な充電を行うことができます。
▲iPhone 12から対応したMagSafe機構
ちなみに、2021年秋に発売されたMacBook Proでは充電端子としての「MagSafe」が復活しましたが、iPhoneで搭載されている機構とは基本的に別ものです(ややこしいですね)。
MagSafeは充電以外にも磁力でものを固定するのに使える
このMagSafeはiPhoneの充電以外にも利用することができます。
具体的には、磁力のみを利用して、周辺機器とiPhoneを固定可能。例えば、Appleは純正のアクセサリーとして、レザーウォレットを展開していますが、カードを1枚だけ携行したいような場面ではこうしたウォレットが重宝するでしょう。
前提として対応iPhoneではApple Payも使えますので、予備の交通系ICカードや、プリペイド決済用のプラスチックカード、身分証などを携行するのに便利だと思います。
▲カードウォレットが代表的な純正アクセサリーだ
サードパーティも様々なアクセサリーを展開している
そして、MagSafe対応のアクセサリーを展開しているのは、Appleだけではありません。周辺機器メーカーも多くのMagSafe対応アクセサリーを販売しています。例えば、MagSafe対応のモバイルバッテリーや、カーマウント、スタンドなどは定番商品です。
今回紹介するエレコムの「MAGKEEP」は、同社のMagSafe対応周辺機器を総称するブランド名です。筆者が実際に使ってみたのは、MagSafe裏面にシールがついた「マグネットステッカー」ですが、ほかにも同ブランドではスタンドやカードポケット、カーマウントなど様々なジャンルで商品が展開されています。
▲エレコム「MAGKEEP」のマグネットステッカー。画像は「Fabric Grey」
MAGKEEPを使ってみた印象
MAGKEEPのマグネットステッカーは、先述の通り、裏面がシールになっています。そのため、壁面などに貼り付けることで、好きな位置にMagSafe対応iPhoneを固定できるのが特徴です。キッチンの壁や洗面所の鏡など、「ここにiPhoneを置けたら便利なのに」と思う場所に対して、ステッカーを貼り付けるだけで即席iPhoneスタンドの完成です。
▲サイズ感はこのくらい。直径はiPhoneで隠れるくらいの幅を想像してもらうとよいでしょう
価格は1,826円と決して「激安」ではありません。しかし、ステッカーの質感はバリエーションが多く、工夫次第でインテリアの邪魔をせずに済むという点に魅力を感じます。
▲裏面のシート。これを剥がした部分がシールになっているので、好きなところに貼れます
▲かなり薄いですが、普通のステッカーやシールと比べれば厚みがあります
ただし、壁紙など脆い箇所に貼ると、剥がすときに、剥がれや破損が生じる可能性はあります。また、うっかり固定中のiPhoneにぶつかって、高いところから端末を落下させてしまったりすると、端末の破損にも繋がりかねません。利用する場所についてはあくまで自己責任で判断してみてください。
▲冷蔵庫にiPhoneを固定した様子。縦向きでも横向きでもOKだ
筆者の家では、キッチンでのメニュー確認を円滑にするため、そして水回りでびしょびしょになることを防ぐために、冷蔵庫の側面や、ちょうど良い位置に置いてあった「こめびつ」の側面に貼り付けてみました(決して貼り直しを推奨するわけではありませんが、数度なら耐えられそうです)。iPhoneを縦向き・横向き問わずに固定でき、料理レシピを表示させやすいのが良いです。
注意点としては、保護ケースを装着する場合、MagSafe対応のケースでなければ磁力での固定が弱まってしまうので、現実的に使えなくなることが挙げられます。お気に入りのMagSafe非対応ケースを既に使っている場合には、固定の度にケースを取り外さなければならなくなるので、あまりおすすめしません。
これからMagSafeを便利に活用したい人は、ケース選びの際にMagSafe対応かどうかをチェックしておきましょう。
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