秋になるとAppleが新型iPhoneを発表するのが恒例ですが、ハードウェアの進化は新機種だけでの話。
一方、iOSの新バージョンに追加される新機能は、従来モデルの多くでも利用可能です。
次期バージョンとなる「iOS 14」の内容は、6月に開催された「WWDC」(Appleの開発向けカンファレンス)ですでに発表されているので、どんな変化があるのか、覚えておきたいポイントを5つまとめました。
なお、パブリックβ画面の公開は本来禁止されていますが、本稿では取材に基づく特別な許可を得た上で掲載しています。
目次
1)ホーム画面のカスタマイズが可能に
iOS 14では、ホーム画面のカスタマイズが柔軟に行えるようになります。
たとえば、アプリの一部機能を表示できる「ウィジェット」をホーム画面に配置できるようになります。
▲ホーム画面上部に「天気」のウィジェットを配置した例
また、新たに追加される「Appライブラリ」画面と、ページやアプリの非表示機能によって、使用頻度の低いアプリをホーム画面で見えない状態に保てます。
なお、Appライブラリ画面は、ホーム画面の右端のページでさらに左スワイプを行うことで表示可能。ページの非表示機能は、アプリアイコンを移動できる編集モードの状態で、画面下部の点をタップすることで利用できます。
▲ページ単位での表示・非表示選択ができるように
2)ピクチャ・イン・ピクチャに対応
動画再生時に、動画のウィンドウを小さく表示したまま、ほかのアプリを操作できる「ピクチャ・イン・ピクチャ」機能が使えるようになります。
使い方はシンプルで、動画を再生している状態で、ホームボタンを押したり、ホームインジケーターバーを上スワイプするなど、ホーム画面に戻る操作を行えばOKです。
▲動画のウィンドウをピクチャ・イン・ピクチャで表示している様子
試しに「Safari」でYouTubeを再生して試したところ、全画面表示に切り替えておけばピクチャインピクチャが利用できました。
3)着信通知がコンパクトに
着信通知がコンパクトになり、ほかの操作を邪魔しなくなります。従来、これらの表示は、画面全体を覆ってしまっていたので、電話がかかってくるとほかの作業が中断されざるをえませんでした。
しかし、バナー表示のように通知画面が小さくなったことで、こうした課題が解決されます。
また、Siriの起動・応答画面についても、同様にコンパクトに表示されるようになります。
▲Siriのアイコンは下部に、尋ねた天気の情報は上部に表示された
4)メッセージで引用と指名ができる
「メッセージ」アプリには、細々と多くのアップデートが施されますが、中でもインライン(引用)とメンション(相手の指定)に対応するのは嬉しい改良です。
グループでメッセージをやりとりしている際に、返事をしたい話題や相手を明示できるので、iPhone同士での連絡手段としてより実用的になりそうです。
▲「メッセージ」でインラインを使った例。どのメッセージへの返信なのかがすぐわかる
5)翻訳アプリが追加される
標準アプリとして「翻訳」アプリが追加されます。
同アプリでは、日本語を含めた11か国語をサポートしており、音声入力の結果を指定の言語に変換可能です。
また、アプリ内から該当言語のデータをダウンロードしておくことで、オフライン翻訳にも対応します。
▲「翻訳」アプリで英語のフレーズを音声認識で読みこみ、日本語に変換した
iOS 14にアップデート可能な機種には、iPhone 6sや第1世代のiPhone SEも含まれます。
最新モデルだけでなく「iPhone 7」なども対象ですので、正式リリース後には旧モデルをお持ちの方も、ぜひ新機能を試してみましょう。
また、BIGLOBEモバイルでは人気のiPhone SE(第二世代)の取り扱いを行っています。この機会に新しいiPhoneを手に入れるのもおすすめですよ。
なお、アップデート前にはデータのバックアップをお忘れなく。
※本記事の内容は2020年9月23日現在の情報です。