近年、注目を集めつつあるノートパソコン「Chromebook(クロームブック)」。
テレワークの普及に伴って導入する企業が増えたほか、教育現場でも人気。高校生だけでなく、情報通信教育に力を入れる小中学校でも導入が進んでいます。
本記事では、そんな「Chromebook」について紹介。Chromebookの特徴をはじめ、他のノートパソコンと比べてどのようなメリットがあるのか。なぜ最近になって注目されるようになったのか。まとめて説明します。
目次
Chromebook(クロームブック)とは
「Chromebook」とは、GoogleのChrome OSを搭載したコンピュータのことです。
Google Chromebook Lenovo ノートパソコン
WindowsともMacとも異なる、Googleが独自に開発したシステムを採用。Windowsを搭載したパソコンがさまざまなメーカーで製造・販売されているように、ChromebookもAcer、ASUS、HP、Lenovoといった企業が販売しています。
販売メーカーはさまざまですが、「book」という名称のとおりどの端末もスリムで軽量な、持ち運びのしやすい見た目が特徴です。
基本的には「ノートパソコン」に分類されますが、タッチパネルに対応したタブレットとして使えるモデルもあります。
操作性も優れており、電源ボタンを押してから10秒と絶たずにログインして操作することが可能。アプリの立ち上げも速く、サクサク動かせます。バッテリーも1回の充電で最大12時間稼働。
面倒な設定は必要なく、自動でOSをアップデートしてくれるのも嬉しいポイント。
更新中は作業を中断せず、バックグラウンドでアップデートしてくれます。常に自動で最新の状態にしてくれるため、セキュリティ面も安心です。
Google関連サービスとの連携が簡単&便利!
Googleが開発するシステムということで、Google関連サービスとの連携に優れているのもChromebookの特徴。
パソコンにログインする際にGoogleアカウントを入力するため、起動後すぐにGoogleのサービスと連携し、利用することができます。GmailやGoogleドキュメント、GoogleドライブにYouTubeのほか、Googleアシスタントの音声入力にも対応しています。
使えるのは、Googleのサービスだけではありません。Google Playストアにアクセスしてアプリをインストールすれば、Androidスマートフォンと同様にChromebook上でアプリを使うことができます。
なぜ教育現場で採用されているの?
以上のような特徴を持つChromebookですが、注目されているのはビジネスシーンだけではありません。
近年、教育現場で生徒が利用する端末としてChromebookを採用する動きが広がっており、導入事例も増えつつあるのです。
たとえば埼玉県は、2016年度にChromebookを使った2年間の検証事業を実施。2018年度には県立高校35校に対してChromebookをそれぞれ44台ずつ配備し、本格的なICT(情報通信技術)の活用を始めています。
その背景にあるのは、文部科学省が進める「GIGAスクール構想」。詳しい説明は省きますが、この施策の中に「生徒用に1人1台の端末を整備する」という項目があり、それを実現するにあたってChromebookを採用する学校が多いようです。
では、数あるノートパソコンの中でも、なぜChromebookが選ばれるのでしょうか。その理由としては、まさに先ほど説明したChromebookの特徴が挙げられます。
Google関連サービスとの連携が簡単で、特に教育向けツールである「Google for Education」の利用に最適であること。起動が速く、更新も自動でされること。そして、GIGAスクール構想の補助金を利用して購入できる価格帯の端末であること。
コストパフォーマンスに優れ、使い勝手も良い――と考えれば、ビジネスシーンのみならず、教育現場で採用されるのにも納得ですよね。
SIMスロット内蔵モデルも!
純粋に「ノートパソコン」として見てもコスパに優れたChromebookですが、そのラインナップの中にはSIMスロットを内蔵したモデルも存在します。
つまり、「スマートフォンのようにSIMカードを挿入して、インターネット接続できる」ということ。Wi-Fi環境のない場所でも通信できるため、自宅に光回線が通っていない単身世帯などでも便利に使えます。
また、「パソコンでもSIMカードが使える」ということは、自宅やスマートフォンの通信環境を見直す際に、選択肢の幅を広げることにもつながります。たとえば「データ容量が大きめのプランで格安SIMを契約し、スマホと一緒に使う」という方法も。
この使い方であれば、複数の端末でデータ容量をシェアできるBIGLOBEモバイルの「シェアSIM」がおすすめです。
ChromebookとスマートフォンでSIMカードのデータ容量を分け合えば、複数のSIMを契約して毎月のデータ使用量をチェックする手間が省けます。
多種多様に使えて、コスパにも優れた、Chromebook。取り回しの良い端末としてユーザーからも好評ですので、ぜひ購入を検討してみてください。
実はこの記事もChromebookで書いているのですが……使いやすくておすすめですよ!