いつでもどこでも、必ず持って出かけるスマホ。だから写真を撮るのは、ほとんどの場合スマホ、という人が多いのではないでしょうか?
そんな使い慣れたスマホのカメラでも、使いどきがよくわからないのがフラッシュです。
「暗いところで撮影するときに使えばいいんじゃないの?」という声が聞こえてきそうですが、実は暗いところで使うと失敗することも多いのです。
そこで今回は、フラッシュはどんなときに使うと効果的なのか、また使うと写りが悪くなってしまうケースはどんなときなのかを詳しく紹介していきましょう。
目次
フラッシュは逆光のときに使うのが効果的
スマホで撮影する場合、なかなか思い通りに撮れないのが逆光での撮影です。普段通りに撮影すると、背景の明るさはちょうどよく写りますが、被写体には影ができて暗くなってしまいます。
暗くなった被写体を明るくするために「露出補正」を使用するケースもありますが、逆光の場合は背景が明るくなりすぎて、白く飛んでしまいます。
そんなときにフラッシュを使うと、背景の明るさはそのままに、被写体を明るく撮ることができます。
こちらが逆光で撮影したぬいぐるみの写真。うしろから当たる光のせいで影ができてしまい、ぬいぐるみが暗くなってしまいます。
「露出補正」を使って全体を明るく撮影すると、ぬいぐるみは明るくなるのですが、背景が明るくなりすぎて飛んでしまっています。
そしてこちらが、フラッシュを使って撮った写真です。ぬいぐるみのディティールがハッキリと出て、背景の空もあまり飛んでおらず、青みが出ています。
水しぶきをきれいに撮りたいときにも使える
フラッシュは光った瞬間だけ被写体に光が当たるので、動きの速いものでも止まったかのように写すことができます。
例えば水の流れ。フラッシュを使わないで撮影をすると、水が流れて白っぽく写ります。
しかし、フラッシュを使用すると水が光を反射して、ディティールを浮かび上がらせることができます。プールで水しぶきを上げているときにフラッシュを使うと、効果的な写真が撮れそうですね。
暗いところでフラッシュを使うときの注意
暗くて被写体がハッキリ見えないときは、フラッシュを使って明るく撮ればOKというわけではありません。
薄暗い場所でフラッシュを使用すると、被写体のディティールはしっかりと写りますが、その場の雰囲気が台無しになってしまいます。
しかし、フラッシュを使わなければこの通り。夜の雰囲気を表現することができます。
夜の雰囲気ではなく、被写体をきちんと撮りたいというのであれば、フラッシュを使用したほうがいいでしょう。
フラッシュを使わないと薄暗くて人形のディティールがわかりにくいですが……
フラッシュを使えば、味わいのある写真とはいえませんが、どのような人形なのかがよくわかります。
このように、フラッシュの有無で写真の雰囲気は大きく変わります。どのような写真を撮りたいのかを考えて、上手に活用してみてください。
フラッシュの設定方法は?
フラッシュの設定方法はとても簡単です。
まず「カメラ」アプリを起動します。すると上段にアイコンが並んでいますので、いちばん左の稲妻マークをタップします(写真はフラッシュがオフの状態です)。
すると「自動」「オン」「オフ」が表示されるので「オン」をタップ。
これでフラッシュが常に使用される状態になりました。「自動」を選んでしまうと、暗い場所ではフラッシュが発光するのですが、逆光時は周囲が明るいのでフラッシュは不要と判断されてしまい発光しません。
こんなことを頭に入れておけば、今まで上手に撮れなかった写真も、きっとお気に入りの一枚になるはずです!