iPhoneでWi-Fiに接続しているときに「安全性の低いセキュリティ」と表示されることが多くなったと思う人はいませんか? 実はこれ、Apple社がiOS 14以降、Wi-Fiのセキュリティを強化したためです。
セキュリティの安全性が低いまま使い続けると、大切な個人情報が盗まれてしまう可能性があります。では、どのようにしたら「安全性の低いセキュリティ」を解消できるのでしょう? 詳しく説明するとちょっと難しいので、ここでは要点を簡単に解説していきます。
押さえておくべきポイントは以下の3つです。
①認証方式 ②暗号化方式 ③暗号化アルゴリズム
この3つがどのようなものか、解説していくことにしましょう。
フリーWi-Fiの認証方式は安全?
iPhoneをWi-Fiに接続すると表示されることがある「安全性の低いセキュリティ」という警告文。公共の場所で使えるフリーWi-Fiに接続するとよく表示されます。フリーWi-Fiは誰でも気軽に接続できる便利なものですが、その半面「Web認証」という、メールアドレスの登録だけで認証される簡易的な認証方式を採用しているため、安全性は低くなってしまうのです。
接続したWi-Fiアクセスポイント名(SSID)を確認すると、横に「鍵マーク」が表示されていないことがあります。これは通信が暗号化されていないということで、個人情報を盗まれてしまう可能性があることを意味します。やはり通信が暗号化されていないフリーWi-Fiへの接続は、なるべく控えるほうがいいでしょう。
安全な認証方式とは?
家庭用Wi-Fiルーターで採用されている認証方式は「PSK」というもの。初回接続時に利用者がパスワードを入力します。パスワードはルーターのラベルなどに記載されていて所有者しか接続できず、通信情報も暗号化されているため、安全性は高いと言われています。
しかし認証方式がPSKで「鍵マーク」が表示されていれば安全というわけではありません。家庭用Wi-Fiルーターを利用していても「安全性の低いセキュリティ」という警告文が表示されることもあります。
では、どのような場合に警告文が表示されるのでしょう? それは採用されている暗号化方式が古い場合です。Wi-Fiに接続する際、通信情報を暗号化して漏洩を防ぐのですが、古い技術だと情報を解読される恐れがあるのです。
暗号化方式によっては安全性が低い?
現在、暗号化方式には2種類あって、以下が利用されています。
- TKIP
過去に使われていた暗号化方式の弱点が見つかったため、代わりに作られた暗号化方式。これまでの主流です。
- AES
TKIPの弱点を解消するために作られた最新の方式。安全性が高いので、AESであればとりあえず安心でしょう。
Apple社では「TKIP」は安全性に難があるとしているので、iOS 15以降では「安全性の低いセキュリティ」が表示されてしまいます。警告文を表示させないためには「AES」を採用したルーターを使用する必要があります。
ルーターの暗号化アルゴリズムをチェック!
安全な認証方式と暗号化方式を採用するだけでなく、暗号化アルゴリズムも最新のものを使うことで、通信の安全性が高くなります。現在採用されている暗号化アルゴリズムには、以下の4種類があります。
- WPA
- WPA2(TKIP)
- WPA2(AES)
- WPA3
上が最も古く、下が最新の暗号化アルゴリズムです。iPhoneでは、暗号化方式「TKIP」を安全が低いセキュリティとしているので、TKIPを採用している「WPA2(TKIP)」以前の暗号化アルゴリズムを使用したルーターだと「安全性の低いセキュリティ」と表示されてしまいます。
警告文が気になる場合は、Apple社が推奨する「WPA2(AES)」「WPA3」を採用したルーターを使いましょう
安全性の高いセキュリティにするには?
もし自宅でWi-Fi接続した際に「安全性の低いセキュリティ」と表示される場合は、ルーターの設定を確認してみましょう。もしルーターが古い機種で「WPA2(AES)」「WPA3」に対応していなければ、最新のルーターに買い換えたほうがいいでしょう。
使用しているルーターが古く「設定の確認なんて難しくてわからない!」という人も、最新のルーターへの買い換えをおすすめします。最新式のルーターなら、ほとんどの問題点をクリアしているので、安心して利用できます。
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