CATV回線と光回線の違い!乗り換えの手順を徹底解説
渡辺まりか
- 本記事は作成時点の内容です。
ケーブルテレビ(以下、CATV)対応マンション、またはCATV付きマンションなど、集合住宅にCATV設備が導入されたこともあり、CATV回線でインターネット通信を行っているという人もいることでしょう。
実際、総務省が発表しているデータを見ると、2010年には一世を風靡したISDN回線を、2013年には普及が進んでいたDSL回線(一般的にADSL回線と呼ばれていました)を抜くほど、登録者数が増えていました。
しかし、光回線が普及し、料金も手頃になってきたことから、光回線に切り替える人が増えてきています。
総務省「情報通信統計データベース」より
インターネット回線を光回線にすることでどのようなメリットが得られるのでしょうか。CATVからの切り替え方法についても紹介します。
- 記事内に記載の料金は2024年2月現在のものです。
CATV回線と光回線の違い
CATV回線でのデータ通信速度は、以前から存在している同軸ケーブルのままの状態では、理論値の最大が上り100Mbps、下り300Mbpsというのが一般的です。対する光回線でのデータ通信は、上り下りとも理論値の最大が1Gbps(1000Mbps)が一般的で、最近では10Gbps(1万Mbps)の回線も登場しています。
なぜデータ通信のスピードに差が生まれるかといえば、家庭に引き込んでいるケーブルの材質が異なるからです。
CATVでは、テレビ放送に利用するメタル製の“同軸ケーブル”の一部をデータ通信に利用していますが、光回線では光ファイバーケーブルでのデジタル通信を行います。光の伝達速度を考えると、スピードの速さにも納得ですね。
月額料金はケースバイケース
このように、通信速度に圧倒的な違いがあるにもかかわらず、月額利用料がほぼ同じ、契約事業者によっては光回線のほうがお得となることもあります。
例えば、ビッグローブ光では、1ギガコース(1Gbps)が戸建てタイプで5,478円、マンションタイプでは4,378円です。
光テレビ(825円)や光電話(550円)オプションを追加しても、戸建てタイプ6,853円、マンションタイプ5,753円と、CATV回線を契約し続けるよりお得になるケースが多くなります。
CATVオリジナルチャンネルは見られなくなる?
CATVにはケーブルテレビ事業者オリジナルチャンネルが設けられているところもありますが、光回線にはそれがありません。これまでCATVの契約で見ていたチャンネルが見られなくなることを心配する方もいるでしょう。
テレビに関しては、光回線にすると地上デジタル放送もBSデジタル放送全30chも受信できる光テレビやそのほかの動画配信サービスを契約することも可能です。またはYouTube Premiumに登録するなどすれば、その穴を埋めることができるでしょう。
- 料金は2024年2月現在のものです
切り替えの手順は?
では、実際にCATVから光回線に切り替えたいとなった場合、どのような手順で進めたらいいでしょうか。切り替えの手順をみていきましょう。
解約する前に契約する
CATV回線から光回線に切り替える前に確認しなければいけないのが、「住んでいる家は光回線を導入できるのか」の確認です。実際、オンラインで見積もりし、予約を入れ、開通作業のため工事業者が来てくれたものの、建物や集合住宅に設置した回線装置の都合上、工事できなかった、という例もあります。
もし、CATV回線を解約してから光回線の開通工事を申し込んでしまうと、上記のような場合に、自宅の固定インターネット回線の空白期間ができてしまいます。
ですので、まずは光回線の申し込みを行い、開通を確認してからCATV回線を解約したほうがいいでしょう。
プロバイダを選んでオンラインで申し込み
光回線でのインターネットサービスを提供している事業者(インターネットサービスプロバイダ)はいくつもあります。全国でサービス展開をしているのは、NTTの持つフレッツ回線を借りているプロバイダです。ここでは、「ビッグローブ光」を例に紹介します。
ビッグローブ光のサービスサイトを開くと、「Webでお申し込み」ボタンがあるので、クリックします。
次にプラン、インターネット利用状況、エリアを選びましょう。プランは、「ビッグローブ光 1ギガ」を選びました。
次にオプションを選んでいきます。選べるのは「ビッグローブ光電話」と「無線LANルーター」のレンタルです。
これまでBIGLOBEを使ったことがないのであれば、新規登録しましょう。BIGLOBEアカウントを持っているのであれば、ログインします。
新規登録の場合は、住所氏名など必要な情報を入力していきます。その後、「ビッグローブ光の設置先」「回線工事について」「特典の選択」を選んで「次へ」ボタンを押します。
次のページでは、さまざまなオプションの選択を行えます。例えば、固定電話番号を利用できる「ビッグローブ光電話」(550円/月)、「無線LANルーター」のレンタル(550円/月。なお、手持ちの無線LANルーターでも利用できます)、「ビッグローブ光テレビ」(825円/月)などがあります。
「次へ」ボタンを押して、申込み内容を確認したら、「ビッグローブ光を申し込む」ボタンを押して、申込みを完了させます。
申込みから最短10日で開通
土日、または平日のどちらを選んだか、また引っ越しシーズンなど繁忙期に差し掛かっているかなどの条件にもよりますが、申込みから最短10日で、NTTから委託された工事担当者による光ファイバー導入工事が行われます。
建物の構造や設置されている回線装置などにより変動がありますが、工事時間は30分から2時間程度。
接続方法の記載されたマニュアルは、別途郵送で送られてきます。
その後、BIGLOBE会員証/接続ID通知書の接続設定項目を確認しながら、自分でパソコンやスマホ、そのほかインターネットに接続したい端末の設定を行うことになります。
CATV回線を解約する
高速インターネット回線が開通したからといって、安心するのはまだ早いでしょう。CATV回線の解約作業が待っているからです。
解約の連絡は、電話またはオンラインで行います。いずれにしても、アカウント情報(ログインIDやパスワード、電話の場合は契約者の生年月日や、契約時に伝えた電話番号など)が必要ですので、すぐに対応できるよう、手元に用意しておくといいですね。
解約を伝えると、CATV回線接続のために使っていた機器の撤去作業について知らされます。自分で撤去することもできますし、担当者に工事してもらうこともできます。その場合、5,000円から1万円程度の費用がかかることを念頭に置いておきましょう。
費用について
CATV回線の場合、更新月以外の時期に解約すると、違約金が発生することがあります。また、撤去費用もかかりますし、もし、インターネット接続のために借りていた機器に故障や紛失があった場合は、損害金のかかる場合もあります。
もし、翌月が更新月で、1カ月の利用料金より違約金のほうが高額になるのであれば、更新月に解約する、という方法を取るのも良いでしょう。とはいえ、光回線開通から間を空けてしまうと解約するのを忘れてしまいそうだ、と考えるのであれば、すぐに解約してしまったほうがお得になるかもしれません。
光回線を開通させるのにはどれくらいの費用がかかるでしょうか。下のスクリーンショットを見ながら確認してみましょう。
無線LANルーター、ビッグローブ光電話、ビッグローブ光テレビのオプションを契約した場合で合計1万780円となりました。インターネット接続だけ、つまり光回線のみであれば3,300円が初期費用となります(土日休日に工事する場合は、上記金額に3,300円追加)。
では、CATVから光回線(オプション契約込)に切り替えたら、最大で4万円もかかってしまう、ということでしょうか。
答えは、YESでありNOである、というものです。というのも、ビッグローブ光回線を契約すると、キャッシュバック特典が4万円ついてくるため、これらの費用を相殺してくれるからです。また、光テレビを契約すれば、さらに1万円のキャッシュバックが行われます。
- キャッシュバック特典は2024年2月現在の情報です。
なお、気になる月々の支払額ですが、分割払いの工事費が毎月値引きされるため、12ヶ月目までは5,753円、13ヶ月目以降でも6,303円となりました。しかも、固定電話、光テレビ、無線LANルーターレンタルを含んでの価格です。
なお、「3年の間に引っ越しをするかもしれない」という場合でも、ビッグローブ光なら安心です。というのも、1ギガタイプ(3年プラン)なら、何度引っ越しても工事費無料(光電話と光テレビは有料)、しかも全国エリア展開しているので、解約する必要がないのです。
万が一、解約しなければいけなくなった場合でも、違約金不要期間が3カ月もあるうえ、マンションタイプでは3,000円(不課税)と低いので安心ですね。
もうすぐ春。新生活を高速で低価格なビッグローブ光で充実したものにしませんか。
- 2024年11⽉1日時点の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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