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子どものスマホリスクとは?トラブル事例と保護者がすべき対策ポイント

子どものスマホリスクとは?トラブル事例と保護者がすべき対策ポイント

内閣府の調査によると、令和元年の時点で高校生の9割、小学生でもおよそ5割がスマホを持っています(引用:令和元年度 青少年のインターネット利用環境実態調査)。10代でもスマホは当たり前になりつつあるわけです。

 

その一方で、有害なサイトを閲覧したり、SNSで誹謗中傷やいじめにあったり、とスマホの利用により子どもがトラブルに巻き込まれる事例があとを絶ちません。

 

では今後、子どもにスマホを持たせるにあたり、保護者として何かできることはないのか。ここでは総務省の情報を参考に、よくある被害と対策をご紹介します。

子どものスマホトラブル事例と保護者が行うべき対策

スマホは気軽にネットを閲覧できたり、SNSで友達とつながれたり、と便利なツールですが、使い方によっては様々なトラブルに巻き込まれるリスクがあります。

では、実際にどのようなトラブルがあるのか、どう対処すればいいのか見ていきましょう。

SNSのグループでの悪口や仲間はずれ

Aさんはクラスの友人たちと、SNSのグループトークを楽しんでいました。

しかしある日、Aさんが「〇〇ちゃんってさ、いっつも面白くない」と語尾に「?」をつけ忘れて投稿してしまったところ、友人たちに誤解されて一方的にグループから外されてしまったのです。

対策:読み返すことの大切さを伝える

SNSは短文に、記号や絵文字、スタンプを交えながらテンポよく行われます。それだけに、ちょっとした表現の違いで相手に誤解されることが珍しくありません。

では、SNSで相手に誤解されないためにはどうすればいいのか。

 

対策としては「推敲(すいこう。文章がよりよくなるよう見直すこと)」です。

読み返すことで相手がどう感じるのか、誤字脱字やニュアンスの違いに気付きやすくなる。保護者として子どもには投稿前に「1回の推敲」をおすすめしましょう。

ネットで知り合った大人による性犯罪被害

BさんはSNSを通して、同じバンドが好きという女子高生(自称)と知り合います。

ある日、相手から「ライブがあるから一緒に行かない?」と誘われて待ち合わせ場所に行くと、そこには見知らぬ男性がいて車で連れ去られそうになったのです。

対策:ネットはウソがつきやすいと教える

ネットは相手の顔が見えません。たとえ相手が自分のことを「女子高生」と言っていたり、顔写真を載せていたりしても、それがウソの可能性も十分にあるわけです。

では、ネットでのつながりで被害に合わないためにはどうすればいいのか。

 

対策としては、ネット上ではウソがつきやすいと教えることです。

ただ、「ネットはウソが多いから気をつけて」と言うだけではイメージしづらいので、この記事のような被害事例を子どもと一緒に確認してみるのがいいでしょう。

ネット検索からウイルス感染

Cくんは、普段からスマホやパソコンでネット検索をするのが趣味です。その日もいつものようにネット検索をしていると、あるサイトをクリックした途端にスマホがフリーズ状態に……。画面には「解除して欲しければ、指定の金額を振り込め」と指示が表示されたのです。

対策:フィルタリングで閲覧制限をする

これは「ランサムウェア」と呼ばれる手口で、スマホを復旧するにはリセットする必要があり、スマホ内のデータはすべて失われます。

では、このようなウイルス感染を防ぐにはどうすればいいのか。

 

対策としては、「フィルタリング」などを利用すること。

フィルタリングとは検索時に有害サイトを除外する機能。キャリアごとに独自の機能を提供しているので、契約の際、子ども用に設定してもらうといいでしょう。

嫌がらせの投稿で補導寸前に

Dくんは、ネット上の掲示板を見たり、書き込みをするのが大好きでした。

ある日、Dくんは学校で嫌なことがあり、ストレスから掲示板に「友人Gくんを殺害します」と心にもないことを投稿してしまいます。

そして、投稿を読んだ誰かが通報し、警察がDくんのもとに……。

対策:自分の行動の責任を理解させる

ネット上は匿名性が守られた空間なだけに、どこか非現実のように感じてしまいがちです。だからこそ、気軽に誰かを誹謗中傷できてしまうのでしょう。

では、子どもが加害者にならないためにはどうすればいいのか。

 

対策としては、匿名でも調べれば身元は割り出せることを理解させるのです。

「匿名だから、誰が書いたかなんて分からない」と勘違いしていると、警察に逮捕される可能性がある。行動には責任がつくことを教えてあげましょう。

ゲーム内の課金による高額請求

Eくんはあるスマホゲームにどハマりしており、度々、親におねだりをしてクレジットカード払いで課金アイテムを購入してもらっていました。そしてある月のこと、カード会社からゲーム内の課金だけで10万円以上の高額請求が届いたのです。

対策:お小遣いの範囲で楽しむようにする

クレジット払いでは目の前での現金のやり取りがないため、お金を使ったというイメージがあまり湧きません。そのため、ついつい使いすぎてしまいます。

では、高額請求を避けるためには、保護者としてどうすればいいのでしょうか。

 

対策としては、お小遣いから出させて現金の「見える化」をすること。

クレジット払いでもその場でお小遣いを徴収したり、お小遣い帳をつけさせたり、そもそもお小遣いでプリペイドカードを購入させるのもひとつの方法です。


スマホの利用ルールを話し合うべし

ご紹介した被害事例は子どもの理解不足が主な要因。スマホを持たせる前にそ危険性を伝えておけば、利用ルールを決めていれば回避できたものばかりです。

 

  • 利用時間は決められた時間だけ
  • アプリのダウンロードは保護者の許可をとる
  • 食事中や勉強中にスマホは触らない
  • 歩きながらや自転車スマホはしない
  • 面識のない相手と連絡先を交換しない

 

上記はあくまで一例で、家庭環境や子どもの性格に合わせたルール作りがポイント。

また、一度決めたルールでずっと運用するのではなく、半年や1年、定期的に話し合いをして見直すのも重要です。


正しい対策でスマホトラブルから守ろう!

最近では、学校へのスマホの持ち込みも検討が開始され、大阪市など一部地域ではすでに「スマホOK」とする学校もあります。子どものスマホが当たり前になる時代もそう遠くはなさそうです。

だからこそ、保護者として子どもをスマホのリスクから守る必要があります。子どもにスマホを持たせる前には、ちょっと立ち止まってスマホリスクについて理解し、対策を講じるようにしましょう。


なお、ここでご紹介した以外にも、被害事例はまだまだあります。詳しくは総務省のウェブサイトに掲載されているので、ぜひそちらもチェックしてみてください。

総務省のページはこちら

Contributor

堀本一徳

世界24カ国を旅した自由人。現在はライター兼カメラマン兼ウェブデザイナーとして活動中。得意分野はIT(情報系学科出身)、旅行、教育(教員免許あり)。

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