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HUAWEI nova lite 3レビュー|2万円台でiPhone以上と感じた機能も

HUAWEI nova lite 3レビュー|2万円台でiPhone以上と感じた機能も

所有欲を満たす美しい外観

nova lite 3の魅力の一つは優れたデザイン性だといえるでしょう。

スマホの大画面化に足並みをそろえた6.21型HD+ディスプレイの解像度は2,340×1,080ピクセル。それでも幅は約73.4mm、厚さも約7.95mmに抑えてあるため、女性でも持ちやすいサイズ感です。

 

しずく型ノッチのおかげで、画面占有率は89%。19.5:9の画面比率で、映画など動画を視聴する際に没入感を得られますよ。

ハンサムなのは前面だけではありません。思わず「おっ」と声が出てしまうほど、背面も美しいのです。

 

その質感はセラミックのようで、3色あるカラバリのうち、手にしたのがオーロラブルーだったため、見る角度によって濃さの変わる青色に引き込まれそうな感覚に。「3D湾曲デザイン」と呼ばれるなめらかな曲線も手にしっくりとなじみ、持ち歩くだけで所有欲を満たされるスマホだといえるでしょう。

写真を“作品”に昇華させる充実したカメラ機能

HUAWEIといえば、上位機種ではライカクオリティのカメラ機能が有名ですが、ミドルレンジだからといって写りや機能まで“中ぐらい”なのでしょうか?

 

nova lite 3のメインカメラには1,300万画素と200万画素、二つのレンズがあります。この二つめのレンズは、ほかのHUAWEIスマホ同様、被写界深度測定用。後述する「ワイドアパーチャ」機能で作品作りに活かせます。

 

インカメラは、なんと1,600万画素。細かな部分まで撮れるだけでなく、セルフィー用に搭載したAIが、リアルタイムに写真を最適化してくれるため、あとから加工せずとも、きれいな写真を残せます。

撮り終わった写真のボケ味を調整

デジタル一眼レフカメラの醍醐味は、背景をぼかし、主役を際立たせた印象的な写真を撮影できること。似たようなことを手軽にできるのがnova lite 3などHUAWEIスマホに搭載されているカメラ機能の一つ「ワイドアパーチャ」です。


メニューからたどっていかなくても、立ち上げたカメラ機能のモードをスワイプして切り替えれば「アパーチャ」が見つかります。

あとはいつもどおり撮影を。ボケ味を出すための絞りなどを気にする必要はありません。

 

アパーチャで撮影したあとは、写真を表示させ絞り羽根のようなアイコン(ワイドアパーチャ効果)をタップして調整をするだけ。ピントを合わせたい場所もあとから決められるので、撮影時に難しいことを考えないでいいのがうれしいですよね。しかも、ワイドアパーチャ効果をつけた写真はスマホで撮ったとは思えないような仕上がりに。

 

撮影中も撮影後も頼れるAI

nova lite 3は、背景や被写体によって22のカテゴリーと300のシナリオをAIが判断して、その場で最適な写りになるよう調整してくれます。

 

実際に、植物の緑がAIでどのように強調されているのか、撮影後の写真を「AIオン」「AIオフ」に切り替えてみると、その違いがはっきりします。

 

静止画も動画もnova lite 3ならセルフィーが楽しい!

インカメラでセルフィーを撮るなら、ぜひ試してもらいたいのがARレンズです。顔色が冴えない、背景が殺風景だったとしても、AR技術により、顔の動きに合わせ(もちろん、写りが良くなるよう、顔色や輪郭も調整)、人気のあるセルフィーアプリのように加工した写真を撮影できます。

また、背景をリアルタイムに合成した写真や動画を撮ることも。

曲入りのパターンもあるので、音楽に乗せてしゃべれば、ちょっとしたグリーティングビデオとしても使えそうです。

基本性能も妥協なし!

カスタマイズ性やセキュリティー面など、基本的なところもチェックしてみました。

iPhoneライクなセキュリティーシステム

Androidスマホであれば、数字だけのPINコード、英数字を組み合わせたパスワード、最低4つのドットを一筆書きするパターンという3つのロック画面解除方法が用意されています。指紋認証や顔認証といった生体認証システムは、センサーに費用がかかるため、搭載されていない格安スマホもあります。

 

ところが、nova lite 3には指紋認証だけでなく、顔認証システムも搭載。電源ボタンをクリックしてインカメラを見つめれば画面ロックが解除できるのです。

しかも、モーションコントロールによって、電源ボタンをクリックせずとも端末を持ち上げただけで画面を起動させることができます。

持ち上げて、インカメラを見つめて、画面ロック解除――iPhone X以降と同じ動作でロック解除できるのはうれしいですよね。ワンテンポ遅れるのが玉に瑕ですが。

指紋認証は暗い場所で効果的

iPhone以上だと感じるのが、指紋センサーを搭載していること。

もちろん、複数の指を登録しておけるので、指紋が反応しないというときでも安心です。

 

ちなみに、この指紋センサーはシャッター代わりにもなります。“押し込む”ことによるブレを防ぎ、より自然な動作でシャッターを切れるのはやみつきになるのでは?と感じました。

カスタマイズして自分好みにチェンジする

テキストと画像の表示サイズ

「テキストサイズと表示サイズ」の項目では、テキストの大きさと画像の表示サイズを別々に変えることができます。

ノッチを隠せる

しずく型ノッチはスタイリッシュですが、丸いものが飛び出ているのを好まない人もいることでしょう。そのような人向けにノッチ周囲を暗くして、隠すこともできます。

ナビゲーション部分もカスタマイズ

Androidスマホのほとんどは「□(または、三)」「○」「△(正確には右辺が垂直の三角)」をナビゲーションキーとして搭載しており、左から「(起動中の)アプリ一覧」「ホーム」「戻る」という機能が割り当てられています。

 

とはいえ、Galaxyなど一部のスマホでは、左に「△」があることも。そのような人向けに、左右を入れ替えることができるようになっています。

また、ホームボタンがないiPhone X以降のように、画面下から上方向にスワイプで「ホーム」、途中で止めて「アプリ一覧」といった操作に慣れている人向けにも、同様のジェスチャーを用意。

カスタマイズすれば、長年慣れ親しんだ動作でnova lite 3を操作可能。ストレスのないスマホライフを送れるのはありがたいですよね。

【まとめ】nova lite 3はコスパの高い優秀端末

スペックについてもう少しだけ触れておくと、頭脳部分に当たるCPUはHUAWEI独自のKirin710 オクタコア (4×2.2GHz A73+4×1.7GHz A53)を使用。作業領域に当たるRAMは3GB、記憶領域であるストレージは32GBとなっています。

 

プリインアプリだけで1.5GBを消費してしまうので、ストレージ容量が少ないのが残念なところ。とはいえ、写真を多く撮る場合でも、外部メモリーとして512GBまでのmicro SDXCカードに対応しているので、ひと安心。

 

バッテリーは約3,400mAhと大容量。よほどヘビーな使い方をしているわけでなければ、1日の終りに「あ、バッテリーが切れている!」ということはなさそうです。

 

NFCを搭載していないため、おサイフケータイとして使うことはできません。

また、最近の流れであるUSB Type-Cではなく、Micro USBコネクターなのも残念なところ。とはいえ、前モデルのnova lite 2より充電速度が22%速くなった、とのことなので、これまで買い貯めたMicro USBケーブルを大いに使いまわしたいですね。

 

HUAWEI nova lite 3はBIGLOBEモバイル価格で26,880円(税別)。写真機能の充実、高いカスタマイズ性、安心に使える高セキュリティーなど、とても2万円台とは思えない“格安”SIMフリースマホです。

手に取れば、そのコスパの高さに驚くこと間違いなしのイチオシ端末です。

※本記事の内容は、2019年6月14日現在の情報です。

 

Contributor

渡辺まりか

デジタルガジェットをこよなく愛するフリーライター。専門学校で約10年の講師経験あり。小型船舶操縦士免許2級、乗馬5級、普通自動二輪免許など趣味多し。

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