今や生活に欠かせないと言っても過言ではないインターネットですが、うまく付き合うには、情報ネットワークの便利さや脅威、ルールを理解し、正確な情報を利用する”ネットリテラシー”が必要不可欠です。成長途中の子どもたちにも、適切な使い方を教えることが大切です。
そういわれると、ちょっと不安な大人の方も多いのではないでしょうか?
ここでは、インターネットを初めて使うときに知っておきたいルールやマナーをまとめました。
目次
インターネットのマナーやルールをチェックしよう!
インターネットといっても、ネットサーフィンだけでなく、さまざまなシチュエーションが想定できます。
以下では、インターネットを使うにあたって基本となるマナーやルール、その他メールやセキュリティーなどのシチュエーション別にチェックしていきましょう。
インターネットでのマナーやルール基本編
インターネットは、誰もが自由に情報を発信できます。自由な表現がそれぞれの手にゆだねられているため、インターネットの利用で不快な思いをしないためには、個々のユーザーがマナーやルールを守ることが大切です。
インターネットのマナーやルール・基本
- 信頼できるサイト以外は利用しない
- 住所や電話番号など、個人情報は教えない
- IDやパスワードを教えない
- 思いやりを持つ
もちろんですが、信頼できるサイト以外は利用しない方が無難です。不安な場合はニュースなどは新聞社や大手情報サービスのサイト、ネットショッピングなら実店舗がある百貨店や家電量販店、スーパーなどを中心に利用してみるといいでしょう。
インターネット初心者の場合、どのようなサイトが安全で、どのようなサイトが危険なのか、見分けるのが難しいかもしれません。
そんなときは、Googleのウェブブラウザー「Chrome」でウィンドウのウェブアドレス左にステータスが表示されるので、参考にしてみましょう。
URLが「https://~」から始まるサイトは情報が暗号化されているということを意味し、自分の入力した文字が暗号化されている(=簡単に外部から見られない)という安全の目安になります。
また、個人情報を第三者に教えることはもちろん、IDやパスワードを誰かに教えたり、複数のサービスで使いまわしたりすることは危険です。
最後に、メールやSNSなどで自分が誰かに情報を発信するときに、道徳心を忘れないこともマナー。特にインターネットでは、声や表情が伝わらないので、いつも以上に気をつけすぎて損はありません。
人の嫌なことをするのはもちろん、情報を発信するときは、常に相手の側に立って考えてみるとインターネットでのコミュニケーションがもっと楽しくなります。
インターネットで守らなければならない法律
インターネットを利用するときには、気を付けなければいけない法律で決められたルールもあります。その他にも、犯罪に巻き込まれる危険もあるため、以下の点に注意が必要です。
法律で定められたインターネットで守らなければならないこと
- 著作権、肖像権、プライバシー
- 出会い系サイトは利用しない
- 不正アクセスをしない
- ファイル共有(交換)ソフトを利用しない
相手の許可を得ずに、文章をコピーして投稿したり、芸能人や第三者の写った写真を投稿したりしてしまうと、著作権や肖像権、プライバシーの侵害になってしまいます。
また、言わずもがな、出会い系サイトは犯罪に巻き込まれる危険が高いため、子ども達は使用しない、ということを家族のルールとして明確にしておきましょう。
そして本来アクセス権限のない人が、勝手にサーバーなどにアクセスしようとする「不正アクセス」は、「不正アクセス禁止法」で禁止されています。
最後に、ファイル共有ソフトをダウンロードすると、見知らぬ相手とファイルのやり取りが可能になりますが、音楽データなどを交換することは著作権を侵害することになりますし、ウイルスの感染によって本来意図しなかったファイルが流出してしまうというリスクもあります。
電子メールの基本ルールとマナー
インターネットを使っていると、パソコンでメールのやり取りをする機会も増えてくるのではないでしょうか。以下で、電子メールの基本ルールなどについて確認していきましょう!
電子メールの基本ルール・マナー
- To,Cc,Bccを使い分ける
- 署名を使い分ける
- 基本はテキスト形式で送信する
- サイズの大きすぎる添付ファイルは圧縮する
- 内容のわかりやすい件名をつける
- 携帯電話やスマホ宛ては送信時間に気をつける
- 返事が遅くても怒らない
- 受信したメールを勝手にネット上などに公開しない
- チェーンメールやウイルスメールに注意する
メールの送信先アドレス記入欄は、使い分けるのがマナーです。「To」はメインの送信先アドレスを記入します。「CC」と「BCC」は複数に送信する際に使いますが、「CC」は受信者全員にすべてのメールアドレスが表示され、「BCC」は他の受信者に表示されないという違いがあります。
また、パソコンのメールであれば署名を使いますが、基本は名前とメールアドレスを署名に入れます。学校の友だちや仕事関係の人なら、住所や電話番号なども付け加えてもいいかもしれませんが、くれぐれも慎重に。
メールの形式はHTML形式よりもテキスト形式の方がサイズが小さく、誰でも表示できるためおすすめです。添付ファイルが大きくなりすぎると、相手先のメーラーによってはファイルが削除されてしまうこともあるので、ファイルを圧縮したり信頼できるファイル転送サービスを利用したりするといいでしょう。
最後に、友だちからのメールを勝手にネット上に公開しないのもマナー。功名な文面で他の人に転送を促すチェーンメールは転送せずに無視するのが適切です。知らない相手からのメールはウイルス感染する危険があるため、メールを開かないようにしましょう。
インターネットセキュリティーの基本
インターネットを使い始めたら、セキュリティー対策も欠かせません。ID・パスワードやクレジットカード情報、個人情報を守るだけでなく、ウイルス感染などで他の人に被害を与えないためにも対策しておきましょう。
インターネットセキュリティーの基本
- ウイルス対策ソフトを利用する
- OSやアプリのバージョンは更新する
- 無料アプリは信頼できるものしかダウンロードしない
- 無料Wi-Fiでは、個人情報やパスワードは入力しない
- できるだけ暗号化されたWi-Fiを利用する
インターネットを利用するなら、ウイルス対策ソフトを利用するのが基本です。最近では、パソコンやスマホなどマルチデバイス対応のウイルス対策サービスもあります。さらに、OSやアプリのバージョンを最新にすることで、システムの脆弱(ぜいじゃく)性にも対応できます。ウイルスは、無料アプリから感染することが多いため、むやみに信頼できないサイトから無料アプリをダウンロードするのも避けましょう。
また、最近では無料で利用できるWi-Fiが駅やカフェなどにありますが、暗号化されていないものは情報が筒抜けであることを認識しておきましょう。
ネット利用時の安全は自分で守る!
インターネットを利用するときは、自分で自分の安全を守る、という意識が一番大切です。子どもたちに利用させるなら、もう一度インターネットを安全に使うためにルールやマナーを一緒に確認しておくといいですね。
インターネットリテラシーを身につけることで、より安全に楽しくインターネットを使うことができそうです。