今年も残りわずか。そろそろ年末年始の海外旅行を計画している方も多いのでは。いまやスマホは海外旅行でも必需品。見知らぬ場所でも、グーグルマップがあれば迷わずたどりつくことができます。チケットやホテルのバウチャーもペーパーレスで持ち運べますし、楽しい旅の思い出を撮影したら、SNSですぐにシェアすることもできます。
しかし、便利に使っていたあまり、旅から帰ってきてから翌月の請求を見て目をむいた! なんて方もいませんか? 今回は、SIMフリースマホで「パケ死」を防ぐ方法を紹介します。
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知らないと怖いスマホの高額請求
海外でデータ通信の設定を誤ったままポケモンGOをプレイし続け、なんと請求額が50万円に達してしまった、というケースも。
このように、海外で設定を誤ったままスマホを使い続けると、高額請求される、いわゆる「パケ死」になってしまいます。こうした事態を防ぐためにも、海外旅行の前にスマホの設定をきちんと済ませておきましょう。
海外でスマホを使う方法は主に3つ
海外でスマホを使う方法は主に以下の3つがあります。
・国際ローミングを使用する
・ホテルや駅、カフェなどのWi-Fiのみ使用する
・渡航先で使えるプリペイドSIMを買う
1. 国際ローミングを使用する
ドコモ、au、ソフトバンクなど各キャリアで国際ローミングのサービスが行われています。また、最近ではMVNOも国際ローミングに対応しはじめています。国際ローミングを申し込めば、自分の携帯電話をそのまま海外に持って行き、いつもの感覚で使うことができて便利です。
しかし、現地の通信業者への支払いが加算された高額な通信料を請求されることもあります。また、提携事業者ではない別の通信業者に間違えてつないでしまうと、ローミングの対象外になり、パケ死する原因になります。
2. ホテルや駅、カフェなどのWi-Fiのみ使用する
次に、海外対応レンタルルーターを1日700~1000円程度で借りるか、ホテルの無料Wi-Fiを利用する方法。スマホの通信設定を機内モードにして、Wi-Fiのみをオンにしておきます。ただし、ルーターの充電が切れたり、無料Wi-Fiスポットが見つからなかったりなど、使いたいときにスマホが使えないということもあります。
3. 渡航先で使えるプリペイドSIMを買う
SIMフリーの格安スマホならではの方法は3番目の「渡航先で使えるプリペイドSIMを買う」です。現地でも日本でもよいので、海外用のプリペイドSIMを買ってSIMカードをスマホに挿入してください。
海外のプリペイドSIMは、使いたい分だけプリペイド料金を支払うので、価格体系が明快です。なかには、通話・データ量・SMSすべて込みのパッケージ料金を提供している会社もあり、オトクにスマホが使えます。滞在中に通信データ量の上限に達してしまったら、コンビニでチャージしてもらうことで、繰り返し利用できます。
「英語が苦手」「海外でSIMカードを買ったり、設定したりするのは不安」という人は、世界各国で使えるSIMカードが日本国内でも購入できるので、1枚買っておくとよいかもしれません。使う分だけ支払うプリペイドのメリットはそのままで、渡航先ごとにSIMカードを購入する必要がなく、次の旅行でもそのまま使うことができます。格安スマホのMoto G4 PlusやZenFone 3はSIMカードを2枚挿入できる「デュアルSIM」なので、普段使っているSIMカードを外さずに、海外用のSIMカードを追加で差し込むことができます。
なお、SIMロックがかかっている端末だと、SIMを入れ替えて使うことができないので注意しましょう。
旅の思い出を台無しにしないために
内村選手は、携帯電話会社の措置によって1日3000円程度の定額料金に変更してもらえたようですが、高額請求を見たときの焦りや驚きは海外旅行に水を差してしまいます。とはいえ、なにかと便利なスマホを旅先で使わないようにするのも不便なことです。
せっかくの旅の思い出を台無しにしないためにも、海外旅行に行く際は、スマホの料金対策をしっかり済ませておきましょう。