最近のスマホに搭載されたカメラは、画質のいい写真が気軽に撮れるから、思い出もたくさん残しておけます。でも「もう少し明るく撮れたらなぁ」「うしろに余計なものが写ってる~!」なんていうこともよくありますよね。
そんなときに便利なのが、写真加工や画像の編集ができるアプリ。
撮りたかった理想の写真に近づけることができたり、人物の顔をちょっとキレイにしたり、個性的にデコレーションしたり、思いのままに写真を加工することができます。
でも、たくさんある写真加工アプリのなかから、自分に合ったものを探すのは大変。そこでアプリ選びに悩んでいる人のために、用途に応じて使いやすい無料アプリを紹介していきましょう。
無料アプリは選べる加工が少なかったり、機能を追加するには課金しなければならない場合もあります。また無料お試し期間を過ぎると、有料契約を自動更新してしまうアプリもあるので注意が必要です。
ここで紹介するアプリは、無料でも十分に楽しめるものを集めてみました。自分の楽しみ方に合ったアプリがあれば、ぜひ試してみてください!
スマホで一眼レフ並みを求めるなら「Adobe Lightroom」
プロのカメラマンも愛用する写真編集ソフトのモバイル版。ライトやカラーの細かな調整をはじめ、光の具合でかすんでしまった写真をクリアにする「かすみ除去」、夜景撮影などで生じるノイズを抑える「ノイズ低減」など、本格的な加工が可能です。
下段の「ライト」や「カラー」を選択すると、スライダーで詳細を設定することができます。
(左:加工前 右:加工後)
写真は逆光で、加工前は空はかすんでしまい、影部分も潰れてしまっています。しかし加工後は、影で潰れていた部分も明るくシャープになり、「かすみ除去」機能で空もスッキリしました。
また、このアプリは撮った写真の加工だけでなく、アプリ内カメラでの撮影も可能です。撮影時に「プロフェッショナルモード」を選べば、シャッタースピードやISO感度などを詳細に設定できるほか、RAW形式での撮影も可能です。
アプリのインストールは無料ですが、写真の部分補正や補修、遠近法の修正といった機能を使いたい場合は有料となります。
▼「Adobe Lightroom」
初心者向けだけど本格的に加工したいなら「Snapseed」
Google社が開発した本格的な写真加工アプリ。さまざまな加工がフリックひとつで簡単にできるので、写真加工アプリに慣れていない人でも気軽に操作できます。
「ツール」を開くと、明るさやコントラストといった基本的な詳細調整から、ピンポイントで明るさを調整する「部分調整」、不要なものを削除する「シミ除去」、複数の画像を重ねる「二重露光」などが選べます。
加工前
加工後
加工前は夕日のオレンジ色が淡かったのですが、画質を調整して実際の印象に近い色にしてみました。また、写真の左にあった月と小さな雲が汚れのように見えたので「シミ除去」機能で取り除いています。
このように多彩な機能を備えながら、すべて無料で使えるところも、このアプリのうれしいポイントです。
▼「Snapseed」
料理の写真が多い人なら「Foodie」
SNOWやSODAなどの人気アプリを開発するSNOW社の提供する、食べ物をおいしく撮るために開発されたアプリです。
「フード」を選ぶと「デリシャス」「フレッシュ」「ジューシー」など、料理に合わせて効果的な加工をしてくれる、豊富なフィルターが利用できます。
(左:加工前 右:加工後)
今回は「ジューシー」のBQ1というフィルターを選択。お肉の赤身と照りがより強調され、シズル感のある写真になりました。
「フード」のほかにも「人物」「室内」「風景」など、被写体に応じたさまざまなフィルターを使って、簡単に加工することが可能。明るさやコントラストなどの調整もできます。すべてのツールを無料で使えるのも魅力です。
またアプリ内のカメラで撮影すれば、真俯瞰の位置を教えてくれる「ベストアングル」機能、静かなお店でも安心の「無音撮影」機能も使えて便利です。
▼「Foodie」
メッセージカードを作るなら「PicCollage」
テンプレートで簡単に写真の加工が楽しめるアプリ。豊富なパターンに合わせて写真をレイアウトできる「グリッド」、お気に入りのデザインを選んでカードが作れる「テンプレート」、オリジナルのコラージュが楽しめる「フリースタイル」の3種類から選べます。
使う写真はトリミングだけでなく切り抜きも可能。ツールの呼び出しも写真をダブルタップするだけと操作も簡単です。人物ならワンタッチで、モノや動物も指でなぞるだけで切り抜くことができます。
切り抜き、スタンプ、文字入れ、落書きを駆使して、こんなコラージュが完成しました! 編集した画像は印刷機能を使ってプリントできるので、メッセージカードを作って手渡すこともできます。
インストールは無料ですが、テクスチャーや機能の追加、ロゴマークの削除をする場合は有料となります。
▼「PicCollage」
自撮りの加工をするなら「カメラ360」
人物写真、とくに自撮り写真は明るさや色を調整するだけでなく、いろいろなレタッチを施したいもの。そんなときにあると便利なのが美容系のアプリです。
このアプリは、肌の色味やニキビ隠し、ほうれい線を目立たなくする「美肌レタッチ」、顔の輪郭や目、鼻、口などを整える「美顔レタッチ」、体型を整える「形を変える」など、感覚的に操作できるツールを装備。被写体を引き立たせる「背景ぼかし」機能も備えています。
(左:加工前 右:加工後)
工の前と後がわかりやすいように、少々強調して加工してしまいましたが、肌の色艶がよくなり、肩幅や腰回りもひとまわり細くなっています。また背景をぼかすことで、被写体を強調できています。
アプリ内カメラで撮影すると、さまざまなフィルターやメイク、ステッカーを利用できるので、お気に入りの表情で撮影ができます。無料インストール後に課金をすれば、フィルターやツールを増やせたり、広告をなくすことが可能です。
▼「カメラ360」
普段どのような写真を撮っているかによって、使いやすい写真加工アプリも違ってきます。まずは自分が普段、どんな写真を撮っているかを考えてみて、それからアプリを選んでみましょう。