企業によってはテレワークが当たり前になりつつある昨今。家で仕事をする際に特に重視したいのが、通信環境です。
もし自宅の通信環境が不安定ならば、オンライン会議などの場面でトラブルが発生する可能性があります。音声が途切れやすくなったり、相手とのやり取りにラグが発生したりと、コミュニケーションに支障をきたしかねません。
そこで本記事では、Wi-Fiが遅くなったときの対策をご紹介。自宅のWi-Fiが遅くなったときに考えられる原因と対策を、まとめて説明します。
Wi-Fiの「上り」「下り」とは?
まず確認しておきたいのが、Wi-Fiの「上り」と「下り」の違いについて。
通信速度について調べていると、「上り」「下り」という言葉を目にすることがあります。これらは、それぞれ「アップロード」と「ダウンロード」の速度を表すもの。通信速度を計る際には別々に計測されます。
特に「下り」はデータのダウンロードの速さに直結するにも影響を与えるため、普段から意識している人も多いのではないでしょうか。たとえば高画質の動画を快適に見るには、一定以上の速度が欲しいところです。
逆にアップロードの速さに関係する「上り」は、ネット上に動画や音楽などを投稿している人以外はあまり気にしたことがないかもしれません。ですが、オンライン会議などの双方向通信では、「上り」と「下り」の両方の速度が不可欠です。
いずれにせよ、もしWi-Fiが遅くなったと感じたら、「上り」と「下り」のどちらが遅くなっているのかをチェックしてみましょう。通信速度は、計測するサイトがいくつかあり、Fast.comなどのサイトにアクセスすると簡単に計測できます。
Wi-Fiの速度が遅くなる5つの原因&対処法
ではここからは、Wi-Fiの速度が遅くなる原因と対策を見ていきましょう。代表的な原因として5つの問題を挙げつつ、それぞれの対処法を説明します。
① ルーターとの距離が離れている/障害物がある
② 家電が電波干渉を引き起こしている
③ 多数の端末とWi-Fi接続している
④ 端末やルーターに不具合がある
⑤ 回線が混雑している
原因①:ルーターとパソコンの距離が離れている/遮蔽物がある
Wi-Fiの電波は比較的遠くまで届きますが、ルーターとパソコンの距離が離れていると通信速度に影響が出ます。ルーターがパソコンと同じ部屋にあるか、別の部屋にあるかでは、少なからず通信速度が変わってきます。
距離よりも問題なのが、障害物の存在。Wi-Fiは、ドアや壁をひとつ隔てるだけでも通信速度に影響が出ます。特に金属・コンクリート・水はWi-Fiの電波を遮りやすいため、それらの近くにはルーターを設置しないようにしましょう。
対策としては、「ルーターの近く(同じ部屋)でパソコンを使う」もしくは「障害物がない場所にルーターを移動する」ことが挙げられます。
原因②:家電が電波干渉を引き起こしている
Wi-Fiと同じ周波数帯域の電波を発している家電が近くにあると、電波が干渉して通信がつながりにくくなる場合があります。
具体的には、電子レンジ・テレビ・IHヒーター・Bluetooth機器など。これらに限らず電波を発している家電はWi-Fiと互いに干渉する可能性がありますので、なるべく近くには置かないようにしましょう。
物理的に遠ざけることができない場合は、「周波数を変える」のもひとつの手です。
2.4GHzの周波数帯域はほかの家電やルーターと干渉しやすく、通信が不安定になりやすいと言われています。「周波数帯域を5GHzに変更したら、サクサクつながるようになった!」という声もよく聞きますので、試してください。
周波数の変更方法は、ルーターのマニュアルをチェックしてみましょう。
原因③:多数の端末とWi-Fi接続している
複数の機器や端末と接続できるルーターですが、接続先が増えれば増えるほどルーターへの負荷は大きくなります。混雑している飲食店のWi-Fiはつながりにくい傾向にありますが、それと同じですね。
この問題については、ふたつの対処法があります。
ひとつは、あまり使わない機器とルーターとの接続の解除。たとえば、ゲームで遊んでいないときはWi-Fiの接続を切るか、ゲーム機本体の電源を落とすようにしましょう。ルーターの負荷を軽減できるほか、節電にもつながります。
もうひとつは、アクセスポイントの変更。複数のアクセスポイントを使えるルーターなら、これだけで通信速度が改善されるはずです。接続する必要のある端末が多い場合は、複数のアクセスポイントを使って接続先を分散させましょう。
原因④:端末やルーターに不具合がある
ここまで説明した原因のどれにも当てはまらない場合は、端末やルーターが何らかの不調をきたしているケースが考えられます。特に「それまでは普通につながっていたのに、急につながらなくなった」場合はルーターに問題がありそうです。
対策としては、まずは「ルーターや端末を再起動する」こと。
基本的には、再起動を試みることで解決するケースが多いはずです。再起動の方法はマニュアルに記載されているかと思いますので、指示に従って再起動してみましょう。
また、ルーターのファームウェアが最新でなければアップデートしましょう。ファームウェアを最新にすると不具合が解消される場合があります。アップデート方法はメーカーによって異なりますので、マニュアルで確認してみてください。
原因⑤:回線が混雑している
ここまでに取り上げた原因は物理的な問題や環境要因が中心でしたが、シンプルに「回線が混雑している」ケースも当然ながら考えられます。
特に夜間や連休期間は、インターネットを使う人が増える傾向にあります。「特定の時間帯につながりにくくなる」ということでしたら、回線の混雑が原因だと考えて間違いありません。なるべく混雑を避けてネットを使うようにしましょう。
それでもダメならどうすれば?
以上、Wi-Fiの通信速度が遅くなったときの原因と対策を説明しました。
もしすべての方法を試してみても通信速度が改善しない場合は、「そもそもの回線速度が遅い」という可能性もあります。
環境要因を改善するのは難しいですが、もしルーターの接続方式がIPv4なら、IPv6に変更すると通信速度が改善されるかもしれません。IPv6なら、集合住宅などでも回線の渋滞を回避しての通信が可能です。
IPv6について詳しく知りたい方は、下記ページをご覧ください。
https://support.biglobe.ne.jp/ipv6/
それでもダメということでしたら、プロバイダや回線業者側に問題があるのかもしれません。その場合は、契約中のプランを別のものに変更してみるか、あるいは契約業者自体を変えてみるのもひとつの手です。
インターネット回線の事情も日々変化していますし、この機会に見直しや買い替えを検討してみるのも悪くはないのではないでしょうか。BIGLOBEのページでも光回線を探すことができますので、興味のある方は参考にしてみてください。
https://join.biglobe.ne.jp/ftth/
インターネットを最大限楽しむには「ビッグローブ光」の光回線がオススメ!
「インターネット回線が遅い」
「インターネット料金が高い」
などのお悩みはありませんか?
安定した速度とリーズナブルな光回線なら、
IPv6接続(IPoE方式)*1で最大1Gbps*2の「ビッグローブ光」がオススメです。
「ビッグローブ光」なら他社の光回線(フレッツ光・コラボ光)をお使いでもお乗り換えはかんたんです。
工事費実質無料、おトクな特典もご用意しています。
*1 IPv6に対応していないサービス/サイトはIPv4接続となります。
*2 最大通信速度は光回線タイプによって異なります。最大通信速度はお客さまのご利用機器、宅内配線、回線の混雑状況などにより低下します。
ビッグローブ光について詳しく知りたい方は、こちらのバナーをクリック!