超高速なインターネット回線として普及しつつある、光回線の10ギガプラン。
その魅力は、「10ギガ」という数値が指し示すように、従来の光回線と比べて圧倒的に高速な通信速度。大容量のデータを短時間でダウンロードできることから、特にオンラインゲームプレイヤーなどのあいだで人気を集めています。
そんな10ギガプランですが、乗り換える際にチェックしておきたいのが、「ルーター」の存在。結論から書くと、「10ギガプランに乗り換えるときは、ルーターを選べるサービスがおすすめ」だといえます。どういうことなのか、順を追って見ていきましょう。
目次
なぜルーターを選べるほうがいいのか
光ファイバーケーブルを利用することによって、高速なインターネット環境を実現している光回線。その光回線と、パソコンやスマートフォンといった端末とを接続してくれているのが、ルーターです。
ルーターは、いわばインターネットの玄関口のようなもの。そのため、ルーターの性能は重要です。性能の低いルーターを使用していると、通信速度が遅くなってしまったり、不安定になってしまったりすることも。「光回線を使っているのに速度が遅い!」という人は、もしかしたらルーターに問題があるのかもしれません。
一般的な光回線でもこのような事情があるので、10ギガプランに関しては、ルーターの重要性はそれ以上だといえるでしょう。
せっかくの10ギガプランなのに、通常の光回線と同じくらいの速度しか出なかったり、場合によっては遅延が発生してしまったりしては、「宝の持ち腐れ」の状態になってしまいます。だからこそ、10ギガプランに乗り換える際は「ルーターを選べるかどうか」が重要になってくるわけです。
10ギガプランでできること
そもそも10ギガプランを選ぶと、どのようなことができるのでしょうか。
通信速度が超高速になるので、まず「普段のネット利用が快適になる」のは間違いありません。ただ、従来の光回線でも十分に「高速」ではあるので、一見すると大きな変化を感じられない場合もあります。強いて言えば、「大容量ファイルのダウンロードが速くなる」くらいでしょうか。
10ギガプランに乗り換えることで、ほかに目に見えて変化がわかるポイントはあるのでしょうか。普段のインターネット利用においては、主に以下の2点が挙げられます。
① オンラインゲームが快適にプレイできる
通信速度がダイレクトに影響するコンテンツといえば、まず思い浮かぶのがオンラインゲームです。
「オンラインゲーム」と呼ばれるゲームにもいろいろありますが、通信速度が大きく関わってくるジャンルといえば、やはりリアルタイムで進行する対戦ゲーム。特にFPSや格闘ゲームのプレイヤーは、通信速度を非常に重視する傾向にあります。
なぜなら、通信速度が速ければ速いほど、自分の操作もゲーム上に速く反映されるから。遅延のない快適なゲームプレイができるだけでなく、通信速度の違いは、ゲームの勝敗にも関わってきます。多くのゲーマーにとって、10ギガプランは魅力的なサービスとして映っているわけですね。
② 4K/8Kの高画質映像をサクサク見られる
より日常的なインターネット利用に関して言えば、「超高画質映像をサクサク見られるようになる」と聞くと、魅力的に感じる人も多いのではないでしょうか。
従来の光回線でも、4Kレベルの映像であれば比較的快適に見られるはず。ですが、それ以上の8K画質の映像となると、再生中に読み込みが発生してしまうことがあります。高画質の映像を大画面で快適に見たい人には、10ギガプランがおすすめです。
Wi-Fi 6E対応ルーターとは
さて、「10ギガプランを利用するならルーターが重要」だと説明しましたが、具体的にはどのようなルーターを選べばいいのでしょうか。
ルーターを選べるサービスに乗り換えるのであれば、10ギガの高速通信に対応したルーターが推奨されているはずですので、それを選んでおけば基本的には問題ありません。
一方で、せっかく10ギガプランを利用するのならおすすめしたいのが、最新の「Wi-Fi 6E」に対応したルーターです。
これは、無線通信の規格である「Wi-Fi」の最新版。2019年から利用されている第6世代「Wi-Fi 6」の拡張版として、2022年に登場したのが「Wi-Fi 6E」です。今までは使っていなかった周波数帯を新たに利用できるようになり、混雑を避けて快適な通信ができるようになりました。
ビッグローブ光では、10ギガプランに申し込む際、3種類(割賦購入が2種、レンタルが1種)のルーターから選ぶことができます。
おすすめは、Wi-Fi6E対応*1、無線LAN最大速度4,804Mbps*2を誇るtp-linkの「DECO XE200」。一括購入するとなると高額ですが、48回払いが可能で、光回線の料金と一緒に支払うので負担も少なく済みます。
*1接続する端末側も対応している必要があります。
*2表示の数値は理論上の最大値であり、実際の転送速度を示すものではありません。接続する機器の仕様やネットワークの混雑状況、電波の状態などにより速度は低下します。
では、最新のWi-Fi 6Eに対応したルーターを選ぶことで、どのようなメリットを得られるのでしょうか。
Wi-Fi 6E対応ルーターを選ぶメリット①「安定して高速通信ができる」
Wi-Fi 6E対応ルーターが接続できる6GHzは、まだまだ対応機器が少ない周波数帯です。今後はXRデバイスなどでの活用も想定されていますが、現状はまだユーザーも少なく、普及途上だといえるでしょう。
対応機器が少ないということは、その周波数帯を使っている人が少ないということ。言い換えれば、混雑しやすい他の周波数帯と比べて「空いている」わけです。電波干渉も受けにくく、常に安定した状態で高速通信が可能。10ギガプランの真価を発揮できます。
Wi-Fi 6E対応ルーターを選ぶメリット②「セキュリティレベルが高い」
Wi-Fi 6Eは、「WPA3」というWi-Fiのセキュリティ規格への対応が必須とされています。
WPA3は、現時点で一番新しいセキュリティ規格。最も強固でセキュリティレベルの高い規格であり、悪意のある攻撃を防ぐことができます。ただ速いだけでなく、セキュリティ面でも優れていることも、Wi-Fi 6E対応ルーターを選ぶメリットだといえるでしょう。
10ギガの回線でルーター以外に必要なものは?
このようにメリットも多いWi-Fi 6Eルーターですが、10ギガプランに乗り換える際には、ルーター以外にも準備が必要なものがあります。
まず大前提として、パソコンがWi-Fi 6Eに対応していること。
最近はWi-Fi 6Eに対応している端末も増えつつありますが、全部が全部対応しているとは限りません。パソコン本体も、10ギガプランのポテンシャルを活かせる製品を選びましょう。
また、ルーターに接続するLANケーブルも同様です。
LANケーブルにも規格があり、従来の光回線では「CAT5e」または「CAT6」のケーブルがメジャーです。ケーブルのどこかにこのような文字列が記載されているはずですので、気になる人は調べてみてください。
よく見かけるのはCAT6ですが、このケーブルが対応している最大通信速度は1Gbps。最大10Gbpsの通信速度を誇る10ギガプランで使おうとすると、せっかくの性能を発揮できません。ですので、10ギガプランに乗り換える際には、10Gbpsの最大通信速度に対応した「CAT6A」のケーブルをあわせて準備しておきましょう。
よくある質問
Q. 10ギガプランに乗り換えると何ができるようになる?
容量の大きなファイルを、通常の光回線よりも速くダウンロードできるようになります。高画質映像もサクサク見られるようになり、またオンラインゲームの快適性も格段に向上します。
Q. Wi-Fi 6E対応ルーターを選ぶメリットは?
より安定性の高い高速通信が可能になります。10ギガプランの真価を発揮できるため、ルーターも最新のものを選ぶのがおすすめです。セキュリティレベルが高いのもポイント。
まとめ
ここまで、10ギガプランにおいてルーターが重要な理由を説明してきました。
本文でも書いたように、乗り換え先のサービスで推奨されているルーターを選べば、基本的には問題ありません。ですが、ルーターを選べないサービスもなかにはあるので、せっかくなら10ギガプランの性能を最大限に発揮できるルーターを選ぶことをおすすめします。
ちなみに、ビッグローブ光 10ギガなら、10Gbpsの高速通信に対応したルーターを選んで契約できます。用途や環境によって複数の選択肢がありますので、ぜひ乗り換え先の1つとしてご検討ください。
ご自宅でのWi-Fi環境導入にはIPv6接続(IPoE方式)*1で最大10Gbps*2の「ビッグローブ光」がオススメです。
*1 IPv6に対応していないサービス/サイトはIPv4接続となります。
*2 最大通信速度は光回線タイプによって異なります。最大通信速度はお客さまのご利用機器、宅内配線、回線の混雑状況などにより低下します。