無線通信によってインターネットに接続することのできる小型端末、モバイルルーター。
日常的に使っている人や、「使ったことはないけれど見たことはある!」という人も多いかと思いますが、モバイルルーターには「クレードル」という周辺機器があることはご存知でしょうか。
モバイルルーターは知っていても、もしかしたらこちらは聞いたことのない人もいるかもしれません。
本記事では、モバイルルーターをさらに便利にしてくれる「クレードル」を紹介します。
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モバイルルーターの「クレードル」とは?
モバイルルーターの周辺機器として販売されている「クレードル」とは、モバイルルーターを置く専用の台座を指します。
スマートフォンやゲーム機でも専用の台座が用意されていますよね。これと同じで充電機能が搭載されていることも。
ただしモバイルルーターのクレードルは本体を購入すると付いてくる「付属品」ではなく、別売りの「周辺機器扱い」です。
もちろん、モバイルルーターはクレードルがなくても充電できますし、わざわざ台座に置く必要はないと感じている人も多いかもしれません。
実際そのとおりではありますし、クレードルは必須の存在ではありません。しかし、あると便利な機能も搭載されています。
クレードルを使う3つのメリット
一見すると「台座」に過ぎないクレードルですが、できることは充電だけではありません。
実用性のある機能も搭載しており、モバイルルーターを最大限に活用するなら持っておいて損はない製品です。
では、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
メリット①「見た目がすっきりする充電スタンド」
すでに説明したように、クレードルの見た目と基本的な機能は「充電スタンド」。
シンプルではありますが、ケーブルを抜き差しせずに「置くだけ」で充電できるのは意外と便利です。
メリット②「有線接続によって通信の安定性を高められる」
クレードルは、単なる充電器ではありません。
クレードルの本体には有線LANポートが搭載されていることが多く、パソコンやテレビなどの端末とLANケーブルで直接繋ぐことができます。
つまり通常は無線でやり取りをしている「モバイルルーター ↔ パソコンなどの端末」の通信を、クレードルによって有線化できるのです。
これによって、インターネットの速度や安定性を高めることができます。
また、クレードルの中にはアンテナ機能を搭載しているものもあり、モバイルルーターの性能を増幅する役割もはたしてくれます。
少しでも通信を安定させたい人にとっては、クレードルのこの機能は魅力的に映るのではないでしょうか。
メリット③「無線LANルーターとして使える」
メリット②では「モバイルルーター ↔ パソコンなどの端末」を有線化していましたが、クレードルが仲介できるのはそれだけではありません。
クレードルに接続したLANケーブルを固定回線に接続し、「固定回線 ↔ モバイルルーター」を有線化することもできます。
固定回線を直にモバイルルーターと接続することで、クレードルを無線LANルーターとして機能させることもできるのです。
クレードルとモバイルルーターはあくまでも「中継機」として機能していて、固定回線の電波を発しているため、SIMのデータ通信量は消費されません。
いうなれば「固定回線を無線Wi-Fi化できる」機能であり、出張や旅行の機会が多い人は重宝するのではないでしょうか。
【注意点】クレードルは無理に購入する必要はない
このようなメリットのあるクレードルですが、もちろん誰にでもおすすめできるわけではありません。
記事の前半でも説明しましたが、モバイルルーターのクレードルは「付属品」ではなく「周辺機器」の一種です。
モバイルルーターの契約時に有料オプションとして付けてもらうか、あるいは自分で探して購入する必要があります。
数千円程度の製品ではありますが、充電器としてしか使わないのであれば、無理に購入するものではないといえるでしょう。
クレードルはどんな人が使うのがおすすめ?
では実際のところ、クレードルはどのような人におすすめなのでしょうか。
必ずしもあれば便利というわけではありませんが、特定の用途や活用シーンが思い浮かぶ人にとっては、あれば便利であることは間違いありません。
A. 自宅に固定回線がない人
まず思い浮かぶのは、自宅に固定回線がなく、モバイルルーターとスマートフォンのみでインターネットを使っている人です。
「普段から通信が安定していて、特に不便を感じていない」ということでしたらクレードルを使う必要はありません。
しかしモバイルルーターでの接続がたびたび不安定になるのでしたら、クレードルが手助けとなることでしょう。
部分的に有線化するだけでも、通信の安定性に寄与してくれるはずです。
B. 出張や旅行で宿泊する機会が多い人
固定回線を無線Wi-Fi化できるクレードルは、旅先でこそ真価を発揮すると言っても過言ではありません。
最近は無料の無線Wi-Fiが飛んでいるホテルや旅館も数多くありますが、性能が微妙だったりセキュリティ面で不安が残ったりします。
用意されているWi-Fiが、必ずしも自分にあうとは限らないのです。
また旅先でモバイルルーターが不安定になったり、地域によっては圏外になったりする可能性もあります。
そんな時にクレードルがあれば、宿泊先で部屋まで伸びている固定回線と接続することで、安定性の高い通信手段として機能してくれます。
接続中はモバイルルーターの通信量も消費しないため、データ通信量の節約に繋がるのも嬉しいポイントですね。
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モバイルルーターのユーザーにとって必須の機器ではないものの、用途や生活スタイルによってはあると便利な、クレードル。
BIGLOBE WiMAX +5Gでも別売りとなっているため、契約とあわせて買おうか悩んでいる人もいるかもしれません。
他に固定回線があるのなら必須ではありませんが、WiMAXのモバイルルーターとあわせて使えば、きっと活躍してくれるはず。
家でも外でもモバイルルーターを使う人、自宅での安定性を向上させたい人は、この機会に購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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