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iPad(現行6製品)を比較。違いをおさえて選ぼう

iPad(現行6製品)を比較。違いをおさえて選ぼう

Apple製のタブレットPC「iPad」シリーズ。2010年に初代製品が発売され、2023年2月現在は趣味だけでなく、仕事や学校教育など幅広い分野で導入されている人気製品です。

 

今回は2023年2月時点での現行製品(6モデル)を比較しつつ、あらためてそれぞれの特徴を紹介します。“自分向きの1台”を選ぶ際、ぜひ参考にしてみてください。

iPad(現行製品6モデル)の比較

2023年3月現在、Apple Store(メーカー直販)をはじめとした販路では、6種類のiPadを取り扱っています。まずはこの6モデルについて、確実におさえておきたい仕様・機能に絞って比較表をつくりました。

  iPad mini (第6世代) iPad (第9世代) iPad (第10世代) iPad Air (第5世代) iPad Pro 11インチ (第4世代) iPad Pro 12.9インチ (第6世代)
発売時期 2021年9月 2021年9月 2022年10月 2022年3月 2022年10月 2022年10月
本体カラー ・スペースグレイ
・ピンク
・パープル
・スターライト
・シルバー
・スペースグレイ
・シルバー
・ブルー
・ピンク
・イエロー
・スペースグレイ
・スターライト
・ピンク
パープル
・ブルー
・シルバー
・スペースグレイ
・シルバー
・スペースグレイ
本体外寸 高:195.4mm 幅:134.8mm 奥:6.3mm 高:250.6mm 幅:174.1mm 奥:7.5mm 高:248.6mm 幅:179.5mm 奥:7.0mm 高:247.6mm 幅:178.5mm 奥:6.1mm 高:247.6mm 幅:178.5mm 奥:5.9mm 高:280.6mm 幅:214.9mm 奥:6.4mm
本体重量 293gまたは297g 487gまたは498g 477gまたは481g 461gまたは462g 466gまたは468g 682gまたは684g
画面サイズ 8.3インチ 10.2インチ 10.9インチ 10.9インチ 11インチ 12.9インチ
画面解像度 2266×1488 (326ppi) 2160×1620 (264ppi) 2360×1640 (264ppi) 2360×1640 (264ppi) 2388×1668 (264ppi) 2732×2048 (264ppi)
Apple Pencil 第2世代に対応 第1世代に対応 第1世代に対応 第2世代に対応 第2世代に対応 第2世代に対応
チップ A15 Bionicチップ A13 Bionicチップ A14 Bionicチップ M1チップ M2チップ M2チップ
端子形状 USB-C Lightning USB-C USB-C USB-C USB-C
ヘッドホンジャック なし あり なし なし なし なし
キーボードアクセサリ なし あり あり あり あり あり
背面カメラ 広角(12MP) 広角(8MP) 広角(12MP) 広角(12MP) 広角(12MP)
超広角(10MP)
LiDARスキャナ
広角(12MP)
超広角(10MP)
LiDARスキャナ
前面カメラ 超広角(12MP)
上中央に配置
超広角(12MP)
上中央に配置
超広角(12MP)
右中央に配置
超広角(12MP)
上中央に配置
超広角(12MP)
上中央に配置
超広角(12MP)
上中央に配置
生体認証 指紋認証 指紋認証 指紋認証 指紋認証 顔認証 顔認証
通信規格 Wi-Fi 6対応
セルラー版は5G対応
Wi-Fi 5対応
セルラー版は4G対応
Wi-Fi 6対応
セルラー版は5G対応
Wi-Fi 6対応
セルラー版は5G対応
Wi-Fi 6E対応
セルラー版は5G対応
Wi-Fi 6E対応
セルラー版は5G対応
税込価格 78,800円〜 49,800円〜 68,800円〜 92,800円〜 124,800円〜 172,800円〜

iPadの現行製品(2023年2月時点)いずれにも共通するのが、iPadOSを搭載していること。

iPadOSは、“iPad専用”に設計された基本ソフトウェアです。

 

2022年10月から提供されている最新バージョン「iPadOS 16」の配信対象には、2015年11月発売の製品(=iPad Pro 12.9インチ(第1世代))も含まれているなど、製品サポート期間が長いことが大きな魅力です。

 

一方で“国内向け機能”などと言われることもある、防水機能やテレビ視聴機能(フルセグ/ワンセグ機能)は全モデルで非対応です。

iPad(モデルごと)の特徴

ここからはiPad(現行製品6モデル)それぞれの特徴を紹介します。今回は本体サイズを基準に「小型(8インチクラス)」「中型(10〜11インチクラス)」「大型(12インチクラス)」で分類しました。

小型(8インチクラス)

小型に分類したiPadは1製品。本体サイズ(縦×横)は【A5用紙よりさらに小さい】です。

iPad mini(第6世代)

iPad mini(第6世代)は2021年9月に発売された製品。

「mini(ミニ)」と付いたとおり、iPadの現行製品の中では最も小型で軽量なデザインです。持ち歩きやすさは随一といえます。

 

一方で8.3インチあるディスプレイは大型のスマートフォンと比べても十分に大きく、インターネットブラウザでの調べ物からマンガや書籍の表示まで、“閲覧用途”をメインに使いやすさが感じられます。

 

Apple Pencil(第2世代)での手がき操作にも対応しています。

 

搭載するチップはApple A15 Bionicチップ。2021年9月発売の「iPhone 13」シリーズと同じものです。

 

ひと世代前の製品(2019年3月発売の「iPad mini(第5世代)」からの変更点として、基本的な性能の向上のほか、外観デザインが一新されています。具体的には本体サイズをおおむね維持したまま、画面が大きくなりました(7.9インチ→8.3インチ)。

 

指紋認証機能「Touch ID」に使用するセンサー位置も前面(ホームボタン)から側面(トップボタン)へ配置変更されています。

中型(10〜11インチクラス)

“中型”に分類できる製品は4つ。この4製品は本体サイズがほぼ同じです。いずれも【B5用紙に近い】大きさになっています。

iPad(第9世代)

iPad(第9世代)は2021年9月に発売された製品。

「mini」や「Air」、「Pro」といった言葉が付かない“標準モデル”の位置づけです。

 

ネットでの調べ物から読書、書類作成まで、幅広く使いやすい画面サイズ。Apple Pencil(第1世代)を使った手書き入力、他モデルと同じくiPad向けに最適化されたiPadOSにも対応しています。

 

他の現行製品と比べて機能・性能こそ控えめですが、もっとも手頃な価格で、全方面にバランスよく使える製品です。

 

搭載するチップはApple A13 Bionicチップ。2019年9月発売の「iPhone 11」シリーズと同じものです。

 

現行製品の中では唯一「ホームボタン」と「ヘッドホンジャック」を備えています。

 

ひと世代前の製品(2020年9月発売の「iPad(第8世代)」からの目立つ変更点は処理性能。チップが新しい世代のものに変更されています(A12 Bionicチップ→A13 Bionicチップ)。

 

そのほかに特筆すべき大きな変更点はありません。

iPad(第10世代)

iPad(第10世代)は2022年10月に発売された製品。

前述のiPad(第9世代)と同じく“標準モデル”に位置づけされるシリーズの最新製品です。

 

“標準モデル”として手頃な価格と使い勝手のバランスをおさえつつ、見た目が明るくカジュアルになりました。あわせて基本的な性能も全体的に向上しています。

 

在宅勤務などでビデオ通話を利用する機会が増えた昨今の状況を反映し、現行モデルの中では唯一、インカメラ(前面カメラ)が「iPad本体を横向きに構えた際に画面の上中央の位置」にくるよう配置されています。

 

搭載するチップはApple A14 Bionicチップ。2020年10月発売の「iPhone 12」シリーズと同じものです。

iPad Air(第5世代)

iPad Air(第5世代)は2022年3月に発売された製品。

“標準モデル”に位置づけられる2製品(iPad(第9世代)およびiPad(第10世代))から本体サイズと重さを引き締めつつ、中身にはより優れた処理性能と機能を詰め込んだモデルです。

 

とくにチップはApple製のノートPC(2020年発売のMacBook Air)にも使われているApple M1チップを搭載。タブレットPCでありつつ、写真・動画の編集、イラスト制作など、高い処理能力が推奨される作業においてもストレスなく使える内容です。

 

ひと世代前の製品(2020年9月発売の「iPad Air(第4世代)」)との主な違いもチップの種類となっています(A14 Bionicチップ→M1チップ)。サイズ、大きさ、重さは維持したまま、処理性能を大きく向上させることで使い方の幅がさらに拡がりました。

iPad Pro 11インチ(第4世代)

iPad Pro 11インチ(第4世代)は2022年10月に発売された製品。

iPadの中でも最上位の性能を誇るもののうちの“小さいほう”のモデルです。

 

本体サイズや重さはiPad Air(第5世代)とほぼ同じ。ここに最大リフレッシュレート120Hzに対応したディスプレイを搭載。画面表示の更新頻度を一般的なタブレットPC比で2倍まで高めることで、Apple Pencil(第2世代)で手書き入力をする際などに、操作から表示までの遅延がない、自然な書き心地が実現されています。

 

チップもiPadの現行製品において最高性能をほこるApple M2チップを搭載。最新のノートPC(2022年発売のMacBook Air)にも使われているチップであり、業務で写真・動画編集を取り扱う“プロ”でも十分に満足できる性能を備えます。

 

アウトカメラは広角カメラと超広角カメラからなる二眼構成。LiDARスキャナと呼ばれるセンサーとApple M2チップの組み合わせによりAR(拡張現実)技術を使ったアプリなども快適に利用できます。

 

ひと世代前の製品(2021年5月発売の「iPad Pro 11インチ(第3世代)」)との主な違いはチップの種類です(M1チップ→M2チップ)。

大型(12インチクラス)

“大型”に分類したのは1製品。本体サイズは【A4用紙に近い】大きさで、現行のiPad(6製品)の中でも頭ひとつ抜けています。

iPad Pro 12.9インチ(第6世代)

iPad Pro 12.9インチ(第6世代)は2022年10月に発売された製品。

iPadの中でも最上位の性能を誇るもののうちの“大きいほう”のモデルです。

 

他社製品を含めたタブレットPC群の中でも最大クラスとなる、12.9インチの大きなディスプレイを搭載。表示面積の広さは写真や動画編集、イラスト制作などを本業とするプロのクリエイター向けの用途にはもちろん。電子雑誌を紙雑誌と大きく変わらぬサイズ感で楽しんだり、大画面で動画を見たり、といった使い方との相性も抜群です。

 

搭載するチップやカメラも“小さいほう”(=iPad Pro 11インチ(第4世代))と同じく、iPadシリーズではトップの内容です。

 

ひと世代前の製品(2021年5月発売の「iPad Pro 12.9インチ(第5世代)」と比べた場合の主な変更点はチップの種類です(M1チップ→M2チップ)。

購入前に実物を確認しよう

6モデルを比較して購入する製品におおよその目星をつけたら、購入前にできる限り、まず実物を触って確認しておきましょう。

 

文字情報や数値情報だけではなく、実物であらためて最低限確認したいポイントは3点。本体サイズ、ディスプレイサイズ、Apple Pencilでのかき心地です。この3点は実物で確認してみると、違いがより理解しやすいことでしょう。

 

iPadは全国に10店舗あるApple直営店「Apple Store」のほか、家電量販店(Apple製品コーナーまたはキャリアの携帯電話コーナー)、キャリアショップ(ドコモショップ/ソフトバンクショップ/auショップ)にも展示機が設置されています。

 

また近年では“白ロム”と呼ばれる新古品・中古品を取り扱う販売店などでも、展示されている場合があります。

 

Wi-Fiモデルとセルラーモデル(Wi-Fi+Cellularモデル)では、細部こそ異なる場合があるものの、デザインと機能は概ね共通です。

 

身近で実物に触れられる場所を探して、購入検討に上手に活用させてもらうことをおすすめします。

 

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*1 IPv6に対応していないサービス/サイトはIPv4接続となります。

*2 最大通信速度は光回線タイプによって異なります。最大通信速度はお客さまのご利用機器、宅内配線、回線の混雑状況などにより低下します。
                   


 

Contributor

まきはら とよかず

1986年生まれ。仙台在住。スマホなどに関心が強く、趣味で海外製品の個人輸入も。ややマニアなガジェット系ブログ「そうすけブログ.com」も更新中。

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