インターネットが日常生活と紐付いている現在。きっと多くの人が、普段からネットショッピングを利用していることでしょう。
実際にショッピングサイトの利用実態についてアンケートを実施してみたところ、ショッピングサイトを利用している人は96.3%。最もよく利用しているサイトは「楽天市場」が55.5%、次いで「Amazon」が32.8%、「Yahoo!ショッピング」が6.1%という結果が出ました。
さらに各サイトの利用頻度を見ると、こちらも「楽天市場」が比較的高め。半数近くの人が月1回以上は利用していることがわかります。「Amazon」もそれなりに多くの人が頻繁に利用している一方、「Yahoo!ショッピング」を月1回以上使っている人は約15%にとどまります。
また、このアンケートでは「各サイトをどのように利用しているか」についても具体的に質問。その結果、「ポイントの貯まりやすさ」や「キャンペーンの有無」によってサイトを選んで使っている人がいることがわかりました。
そこで本記事では、「楽天市場」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」の3つのショッピングサイトの「ポイントサービス」について比較。アンケートで聞かれたユーザーの声も参照しつつ、それぞれの特徴をまとめていきます。
楽天市場の特長や魅力は?
楽天市場のポイントサービスは、CMなどでもおなじみの「楽天スーパーポイント」。
ショッピングサイトである「楽天市場」をはじめ、楽天が運営する関連サービスで貯めたり使ったりすることができます。
楽天の関連サービスでの利用額に応じて原則1%のポイントが貯まり、1ポイント=1円での利用が可能。ショッピングはもちろん、旅行、食事、チケット予約などのサービスでもポイントを貯めて、使うことができます。
貯めたポイントは楽天だけでなく、加盟店で使うという選択肢も。マクドナルド・くら寿司・出光・コナカグループなどさまざまな企業が加盟しているため、街中で利用する機会は少なくありません。また、貯まったポイントはマイルと交換することもできます。
さらに買い物以外でもポイントを貯められるのが、楽天スーパーポイントの大きな特徴。楽天ではいつもさまざまなキャンペーンを展開しており、サービスに登録したり申し込んだりすることで数千ポイントを獲得できることもあります。実際、アンケートでも以下のような声が多く聞かれました。
- 「ポイントが通常より貯まるキャンペーンが多い」(50代男性)
- 「買い物時だけでなく、くじ引きでポイントが貯まることがあるのがよい」(40代女性)
- 「ポイントキャンペーンが多いので倍などになっている時に買い物をする」(30代女性)
つまり、「ポイントの貯まりやすさ」と「キャンペーンの多さ」が楽天スーパーポイントの魅力であり、楽天市場を利用するメリットであると言えるでしょう。
ただしポイントの中には有効期限が短い「期間限定ポイント」もありますので、利用する際には注意が必要です。
Amazonの特長や魅力は?
Amazonのポイントサービスは、その名のとおり「Amazonポイント」。
楽天スーパーポイントと同じく1ポイント=1円となっており、Amazonでショッピングをする際に貯めたり使ったりすることができます。
還元率は商品によって異なりますが、「Amazonプライム」や「Amazon MasterCard」といった関連サービスに申し込むことで、よりお得にポイントを貯めることが可能。登録に年会費が必要となりますが、買い物のたびに最大2.5%が付与されるようになります。
ポイントの用途は基本的にAmazonのサイト内に限られますが、他のショッピングサイトと比べると「全体的に価格が安い」こと、また「頻繁にセールを開催している」ことなどが魅力として挙げられます。
特に電子書籍を取り扱う「Kindleストア」では高還元率のセールをたびたび開催しており、購入額の50%以上のポイントが還元されることも珍しくありません。日常的に使う商品のジャンルによっては、Amazonを使えばかなりお得に買い物ができると言えるでしょう。
- 「プライム会員は送料無料で早く届くので便利」(50代男性)
- 「価格が安いことと送料無料のハードルが低いので得した気分になれる」(50代女性)
- 「動画を見れたり音楽を聴けたり、色々できるのでお得な感じがする」(50代女性)
アンケートでは、「プライム会員の特典が充実している」「品揃えが良くレビューも多い」「送料無料で早く届く(※非プライム会員の場合は2,000円以上で無料)」などの声が聞かれました。ほかには楽天と比較して、「商品ページが見やすい」ことなども魅力として挙げられています。
Yahoo!ショッピングの特長や魅力は?
最後に、Yahoo!ショッピングでは「Tポイント」を使うことができます。
Tポイントは街中でもおなじみですね。ファミリーマートやTSUTAYAをはじめとした、全国各地の加盟店で横断的に貯めて使えるポイントです。
Yahoo!ショッピングも、そんなTポイントが使えるサービスのひとつ。商品の購入金額に応じて原則1%のポイントが貯まり、1ポイント=1円で利用できます。
こちらもたびたびキャンペーンを開催しており、条件を満たすと「期間固定Tポイント」という形で付与されます。プレミアム会員になることで還元率が増えるほか、特定のストアで10倍以上ものポイントが付与されるキャンペーンも。うまく利用すれば、かなりお得に買い物ができますよ。
- 「T-ポイントをメインでためているので使っている」(40代男性)
- 「Tポイントがたまる、使える点が気に入っています」(40代女性)
- 「Yahoo!カードがあるのでポイントを貯めたい時に」(40代女性)
アンケートでも、やはり「Tポイントが使える(貯まる)からYahoo!ショッピングを利用している」という声が多く聞かれました。
また、普段は楽天やAmazonを使っている場合でも、「Tポイントを消費するため」にYahoo!ショッピングを利用するという人が少なからずいるそうです。
まとめ
「楽天市場」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」の3つのショッピングサイトについて、主にポイントサービスの面から比較してみました。
こうして見ると、原則となる還元率はどのサービスも同じであり、キャンペーンや関連サービスによって差別化を図っているように映りますね。最終的には好みや使いやすさで決まることになるかと思いますが、本記事の内容が少しでも参考になりましたら幸いです。
──ここからは余談となりますが、「楽天市場のユーザーが最も多い」というアンケート結果は、個人的に驚かされるものでした。というのも、現在20代後半である私はこれまでずっとAmazonをメインに利用しており、周囲の知人友人の大多数もAmazonユーザーだったからです。
ですが今回、このように改めて比較してみると、楽天にもYahoo!ショッピングにも独自の魅力があると感じました。
コツコツ貯められる楽天スーパーポイントの存在は無視できませんし、貯めるだけ貯めて放置してしまいがちなTポイントの用途として、Yahoo!ショッピングは最適。これからは3つのサービスのいいとこ取りをしつつ、お得に買い物ができるように心がけていこうと思います。
※モニター&コミュニティサイト「Amazonet(アマゾネット)」調べ
対象:全国の30~50代男女
実施時期:2019年3月
サンプル数:537名
協力:(株)マーケティングジャンクション「tunotter(ツノッター)」
※本記事の内容は、2019年4月25日現在の情報です。