スマートフォンの機種変更時に気になることは何でしょうか?スペック、機能性、独創性でしょうか?では、もし似たようなスペックであればどうでしょう?
2018年12月27日と2018年6月22日にそれぞれ順次発売となった『AQUOS sense2 SH-M08』(以下、sense2)と『AQUOS sense plus SH-M07』(以下、sense plus)。どちらも5.5インチサイズのIGZOディスプレイ、角の取れた印象のボディが特徴的です。
では、それぞれどんな違いがあるのでしょうか。選ぶときは何を基準にすればいいのでしょうか。
基本性能とボディの違い
まずはサイズを確認しましょう。
sense2は、148×71×8.4mm(以下、注釈のない場合、高さ×幅×厚さ)で、sense plusは151×71×8.9mmです。重さはそれぞれ約155gと157g。sense plusのほうが若干厚みがあり重さもありますが、日々持ち歩く荷物の中で、それは誤差のようなものでしょう。
▲重ねてみると、わずかにsense plus(下)のほうが大きい
ディスプレイは前述のとおり5.5インチのIGZOで、どちらもフルHD+。アスペクト比(縦横比)も共に18:9となっています。
▲左:AQUOS sense plus SH-M07。右:AQUOS sense2 SH-M08。
また、どちらも、書類や部品などを広げる作業机に例えられるRAMは3GB、記憶容量は32GB。ただし、追加できる外部メモリーは、sense2が512GBまでのmicroSDXCでsense plusが400GBまでのmicroSDXCとなっているので、よりたくさんの思い出を取っておきたいのであれば、sense2が有利といえるでしょう。
頭脳ともいえるCPUは、sense2がQualcomm製のSnapdragon™ 450(SDM450)1.8GHz オクタコア。対するsense plusは同じくQualcomm製のSnapdragon™ 630(SDM630)2.2GHz(クアッドコア)と1.8GHz(クアッドコア) を合わせたオクタコアとなっています。
同じ時期に発売されたCPUなら、数字が高いほうが優秀なので、sense plusの方がより優秀と言えます。
速さで選ぶかデザインで選ぶか
このように、機能面ではほぼ互角のsense2とsense plus。ただ、外観では好みが分かれるかもしれません。
というのも、sense2ではボディがステンレス製に変更されています。またカラーバリエーションもsense plusの3色より多い7色。通信事業者によって取り扱う色が異なりますが、SIMフリースマートフォンなので、後からスマホだけ購入してSIMを差し替えて使う、ということもできます。
シルエットは同じでも、処理速度を重視するならsense plus、質感やカラバリで選ぶならsense2といえそうですね。
バッテリー容量に違いあり
スマートフォンも、バッテリー切れを起こしてしまっては、いざというときに困ってしまいます。では、バッテリー容量やバッテリー持ちはどうでしょうか。
sense2のバッテリー容量は2,700mAhで、VoLTEでの通話時間は1,920分(以下、おおよその最大時間)、3Gでは1,480分。待受はLTE通信網内では620時間、3Gでは690時間。
対するsense plusは、バッテリー容量3,100mAhで、VoLTEでの通話時間は1,850分、3G網で1,690分。待受はそれぞれ670時間と780時間となっています。
バッテリー自体はsense plusのほうが大容量ですが、sense2では電池を長持ちさせる省エネ技術を投入しているおかげで、通話時のバッテリー持ちがよくなっています。ただし、待ち受け時に関しては、sense plusの方がバッテリー持ちが良いようです。
通話で試すことができなかったので、Amazonプライムビデオで動画をストリーミング再生し、バッテリー残量に違いがあるかを検証してみました。なお、画像は左側がsense2で右側がsense plusです。
開始前
1時間再生後
2時間再生後
3時間再生後
若干ではありますが、sense plusのほうが減り方が少ないという結果になりました。
今や欠かせないカメラ機能の性能は?
sense2とsense plusのインカメラ(サブカメラ)の有効画素数はどちらも約800万画素で、アウトカメラ(メインカメラ)はそれぞれ約1,200万画素と約1,640万画素。
では、実力はどうでしょうか。食べ物、風景、接写、セルフィーで試してみました。なお、どちらもマニュアルやシーンごとに最適なモードを備えていますが、sense2では「AIオート」、sense plusでは「オート」モードで撮影しています。
▲sense2で撮影
▲sense plusで撮影
▲sense2で撮影
▲sense plusで撮影
▲sense2で撮影
▲sense plusで撮影
▲sense2で撮影
▲sense plusで撮影
▲左がsense2、右がsense plusで撮影
いかがでしょうか?いずれも無加工無修正の撮って出しです。
前述のように画素数の違いはありますが、実力の違い……というより、色の捉え方が異なる印象。好みの色味によって、選ぶ端末に違いが出そうですね。
「濡れた手OK」しかもお風呂場で使える!
AQUOS senseシリーズが優れているのは、完全なる防水機能IPX5/8レベルを実現しており、2時間以内であれば浴室でも使えること。しかも、濡れた手でも誤操作しにくい設計なので、お風呂場で電子書籍のページをめくることができます。半身浴中に、読書をする習慣のある人にはうれしい機能です。
もちろんキッチンで料理中に、検索したレシピページをスクロールすることも可能。手を洗ってから乾かし切る前に操作できるので、少しの時間も惜しいほど忙しいときには大助かりですね。
まとめ
ここまで詳細なスペック比較をしてきましたが、正直なところ、sense2とsense plus両機種の違いは「新技術を搭載しているかどうか」「より長く通話できるかどうか」という性能面のわずかなものと、ボディの手触りやカラーバリエーションくらいではないかと感じました。
AQUOS sense2 SH-M08が向いているのはこんな人
- より新しく、カメラ機能などで新技術を搭載しているものがいい
- ボディは剛性の高いものがいい
- カラバリは多いほうがいい
- 通話を頻繁にする
AQUOS sense plus SH-M07が向いているのはこんな人
- 多少古くても、よりハイスペックなほうがいい
- ツルツルとした手触りが好き
- 待ち受け時間が長いほうが安心する
最大2回、2年間のOSバージョンアップ保証は、両端末にも付いているため、どちらを選んでも長く快適に使えそうです。
この記事を参考に、ぜひご自分にピッタリの端末を選んでみてくださいね。