「自分の描いた絵が動き回ったら面白いだろうな」と考えたことはありませんか。
そういったニーズを満たすために、簡単にアニメーションを作れるアプリやパソコンソフトがいくつもありましたが、まずパソコンやスマホで描かなければいけない、というところでハードルが高いため、ごく一部の人にしか広まりませんでした。
8月1日にクリエイティブ・スタジオ Whatever Inc. がリリースした「らくがきAR」アプリは、紙に描いた“らくがき”に命を吹き込むことができることから、TwitterなどのSNSで広く話題となりました。
ここでは、らくがきARアプリのインストールから、使い方までを解説していきます。
目次
らくがきARって?
「らくがきAR」はAR(拡張現実。実際の風景にバーチャルな視覚情報を重ねて表示すること)技術を使い、どこに描いたらくがきでも、スキャンすることで生きているかのようにバーチャル空間を動き回らせることのできるアプリです。
執筆時点(2020年9月16日)ではAndroidに対応しておらず、iOS 12.0以降を搭載したiPhone、iPad、iPod touchで遊べ、アプリ価格は120円です。
動き回るようになった“らくがき”には、画面を通じてご飯をあげることができますし、つついてちょっかいを出すこともできます。
スキャンしたらくがきたちは、アプリをスリープ状態にしてもしばらく残っていますが、次の起動時から少し経つといなくなってしまいます。
また、アプリをシャットダウンした場合でも、やはりいなくなります。アプリ内に保存できないことを覚えておきましょう。
とはいえアプリ内録画は可能。思い出は残せます。録画時間は20秒。SNSでシェアしやすい長さですね。それではさっそく使っていきましょう。
らくがきARアプリを使ってみる
アプリをインストールする
らくがきARアプリはApp Storeで購入できます。検索窓に「らくがきar」と入力して探しましょう。
“らくがき”を用意する
画用紙、自由帳、ホワイトボードなど、無地の白いキャンバスに描いた“らくがき”を用意します。
らくがきは、線画だけでも、好きな色で塗りつぶしたものでも構いません。ただし、輪郭が曖昧だったり、線が閉じていなかったりすると認識しづらいので、太めの線でアキがないようはっきりと描いたものを用意しましょう。
らくがきARアプリでスキャンする
次に、らくがきARアプリを立ち上げます。スキャン前に、らくがきたちが遊べる平らな場所を見つけるために、iPhoneをゆっくり左右に動かします。
そのとき、手首を中心に回転させるようにではなく、水平に移動させるように注意します。
最適な場所が見つかると、スキャンするためのフレームが落ちてきます。
らくがきを見つけると、フレーム、らくがきの輪郭、スキャンボタンがピンク色になります。すかさずスキャンしましょう。
すると、軽快な音とともにらくがきが飛び出し、動き回ります。
自作のらくがきに命が吹き込まれた瞬間です!
餌やりができる
動き回るらくがきたちには、餌を与えることができます。らくがきのいないところを狙って画面をタップしてみましょう。
そうすると、ランダムに餌が落ちてきます。餌の種類はニンジンやリンゴ、魚など。ほかに何が出てくるかは、プレイしてみてのお楽しみです。
つついてちょっかいをかけられる
動き回っているらくがきを画面上でつつくと、弾けて跳んでいきます。そのままフェードアウトすることもあれば、はるか遠くで動いていることもあります。
前述の“餌やり”をすると、離れていたらくがきたちが集まってくることもありますよ。
同じらくがきを何度もスキャンできる
らくがきAR内で動き回れるらくがきは、1体だけではありません。上で掲載した動画のように、複数のらくがきをスキャンして、どんどん増やすことができます。
また、一度スキャンして動き回っているらくがきを何度もスキャンして増やせます。増やせば増やすほど画面内がにぎやかになるので、ぜひとも試してみてください。
iPadなどタブレットを活用すればもっと楽しい
らくがきARアプリは、iPadにも対応しています。大きな画面の中でらくがきたちが動き回る様子を見るのは、なかなか楽しいものです。
が、ここでは別の活用方法も紹介します。
iPadにらくがきする
背景が白い無地の場所にらくがきしたものであれば、らくがきARアプリでスキャンできます。iPadのお絵かきアプリを使えば、保管場所を気にすることなくどんどんらくがき作品を貯めていけます。
「以前描いた、あのキャラクターにまた会いたい」と思ったら、iPad内に保存しておいたらくがきを表示して、らくがきARでスキャンすればOK。何度でも同じキャラクターを動かせます。
また、クレヨンや色鉛筆を用意しなくても、Apple Pencil 1本で色を塗れるところ、やり直しが容易なこと、お絵かきアプリによっては、色違いを作ったり、少しずつパターンを変えたものを作るのも簡単です。iPadを持っているのであれば、活用しない手はありません。
なお、iPadで描くときも、できるだけ輪郭をはっきりさせましょう。薄い色では認識しづらいので、できれば黒、または濃紺や濃いめの灰色などを使うとうまくスキャンできますよ。
こちらのカエルも、輪郭線が細い割には、使用色が黒だったため、きちんと認識されました。
今回は、iPadにプリインストールしてある「メモ」アプリでらくがきをしましたが、CLIP STUDIOやAdobe Sketch、ibisPaint Xなど、使い慣れているイラスト作成アプリがあれば、さらに愛着の湧くキャラクターに命を吹き込むことができるかもしれませんね。
動き回るらくがきたちを大画面で楽しむ
もちろん、iPadにインストールしたらくがきARアプリを楽しむこともできます。大画面の中を思い思いに動き回るらくがきたち――しかも、自分が描いたらくがき――を見たり、つついたりするのは大人でも楽しく感じられることでしょう。
【まとめ】
らくがきARがあれば、紙にサラサラと描いた自分のらくがきに命を吹き込むことができます。お絵かき好きな子どもはもちろん、絵心のあるなしに関わらず、大人もハマるアプリです。
価格は120円ですが、このアプリひとつで、きっとお家時間を楽しく過ごせることでしょう。
\「チーズ! ウニャ!」/