知っていますか? 「IP○○」という表記の意味
スマホなどの防水・防塵性能を表すものに「IPコード」というものがあります。
これは「国際電気標準会議(IEC)」が規定した防水・防塵性能の等級を表わすもので「IP○○」というように、数字で表されています。
IPのあとに続く数字の左側が「防塵」、右側が「防水」の等級を表しています。
iPhone 7は防水・防塵性能が「IP67」ですので、防塵性能が6級で防水性能が7級ということになります。
AQUOS SH-M03やSH-M04、arrows M03の端末について調べると、「IPX5/8」「IP6X」という2つの表記がされていますが、これは「IP65/8」と同じ意味です。
防塵性能が6級、防水性能が5級と8級をクリアしていることを示しています。
「防水・防塵」といっても種類はいろいろ
ではこの等級は、具体的にどのような性能を表しているのでしょう?
まずは左側の数字「防塵性能」から説明していきましょう。
等級 | 保護の内容 |
---|---|
0 | とくに保護がされていない |
1 | 直径50mm以上の固形物(握りこぶし程度)が中に入らない |
2 | 直径12.5mm以上の固形物(指程度)が中に入らない |
3 | 直径2.5mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない |
4 | 直径1mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない |
5 | 有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない |
6 | 粉塵が中に入らない |
数字が大きくなるにしたがって、侵入する固形物の大きさが小さくなり、6級では粉塵も侵入しないという性能になります。
次に「防水性能」を説明しましょう。
等級 | 保護の内容 |
---|---|
0 | とくに保護がされていない |
1 | 鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない |
2 | 鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない |
3 | 鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない |
4 | あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない |
5 | あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない |
6 | 粉塵が中に入らない |
7 | 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない |
8 | 継続的に水没しても内部に浸水することがない |
防水性能に関しては、等級が大きくなるほどに性能が上がっていくということではありません。
ですから、水没に耐えられる7級をクリアしていても、強い噴流水に耐えられる6級はクリアしていないこともあります。
この表に照らし合わせてみると、iPhone 7の性能「IP67」は、「粉塵が中に入ることを防ぎ、一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない」ことを表しています。
AQUOS SH-M03やSH-M04、arrows M03の「IPX5/8」「IP6X」は、「粉塵が中に入ることを防ぎ、あらゆる方向からの噴流水を受けたり、継続的に水没しても内部に浸水することがない」ことを表しています。
知っておきたい「防水機能」の注意点
ここで注意しておきたいのが「防水性能」。
この基準でいう「防水」とは、5~35℃の真水や水道水を想定したものなのです。
そのため、水蒸気や石けんが侵入してしまう恐れのあるお風呂、塩分を含む海水に触れる海水浴、塩素などが含まれる水を使ったプールでの使用は、保証されないということになります。
機種によって使用できる状況が異なりますので「防水」と表示されていても、どのような状況で使用できるのかもチェックしておきましょう。
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※本記事の内容は、2017年2月7日現在の情報です。