話題の「WiMAX」と「光回線の10ギガプラン」 の基本を解説！

日進月歩の勢いで高速化が進んできたインターネット回線。現在は光回線がすっかり当たり前になりましたが、他の選択肢としてWiMAXなどの存在があるほか、光回線の中でもさらに超高速の10ギガプランも登場するなど、近年またトレンドが変化しつつあります。

そこで今回取り上げたいのが、「WiMAX」と「光回線の10ギガプラン」について。

どちらのインターネット回線を選ぼうか迷っている人に向けて、両者の特徴を紹介します。「こういう人にはWiMAX」「こんな使い方をする人には10ギガプラン」と違いがわかるようにまとめていきますので、参考にしてみてください。

WiMAXと光回線は何が違う？まずは基本を確認しよう

まず大前提として、WiMAXと光回線はそれぞれどのような特徴を持っており、何が違うのでしょうか。

WiMAXとは？

街中の広告やCMでもよく見るため、一見するとサービス名のようにも感じるWiMAX。たしかにサービスとしても提供されていますから、聞いたことがある方も多いでしょう。この単語自体は「無線通信技術の規格」を指すものです。

正式名称は「Worldwide Interoperability for Microwave Access」という技術を指す用語。この頭文字を取って「WiMAX」と呼ばれているわけですね。Wi-Fiや3Gのような「無線で通信を行う仕組み」のことであり、無線インターネット回線の一種です。

とはいえ日本国内で「WiMAX」と言えば、基本的にはこの通信規格を使ったサービス名を指すものだと考えて間違いないでしょう。

このWiMAX回線を使ったサービスを展開しているのが、UQ WiMAXを運営するUQコミュニケーションズです。

WiMAXの特徴は、ざっと以下のようにまとめることができます。

• 無線通信である
• モバイルルーターなら、外に持ち出して通信ができる
• 高速かつ低遅延での通信が可能
• 工事不要で契約後すぐに使える
• 障害物に弱く、通信の安定性に不安がある

光回線の10ギガプランとは？

光ファイバーケーブルを介した高速通信に定評がある光回線。現在、一般家庭でも広く普及していて主流とも呼べますが、近年「10ギガプラン」と呼ばれる新しいプランを見かけることが増えました。

これは、「最大通信速度10Gbps」という超高速通信に対応した光回線のプランのこと。従来の光回線の最大通信速度が1Gbpsですので、単純計算では10倍の違いがあります。文字通り、桁違いの速度が出るプランだと言えるでしょう。

ただし、現在の光回線が常に1Gbpsで通信できているわけではないのと同じように、10ギガプランで示されている「最大10Gbps」も、あくまでも理論上の最高値に過ぎません。

時間帯や回線状況、周辺環境などの要素に左右されるため、各事業者では1,000〜1,500Mbpsという数値を「平均速度」として公表しています。それでも十分に高速ではありますよね。

10ギガプランに関しては、以下のような特徴があげられます。

• 固定回線である
• 安定性が高く、最大10Gbpsという超光速通信が可能
• 専用のルーターが必要
• サービス提供エリアが限られている
• 通常の光回線のプランと比べると割高

WiMAXは無線回線で、光回線は固定回線！

ここまでの内容を簡単にまとめておきましょう。それぞれ異なる特徴を持つインターネット回線ですが「WiMAXは無線回線であり、光回線の10ギガプランは固定回線である」という違いがあります。

どちらも注目を集めている回線ではありますが、性質としてはまったくの別物ですね。そこでそれぞれがどのような用途に向いているかもはっきりとした違いがあります。ここからはいくつかのポイントに絞って、さらに両者の違いを見ていきましょう。

1. 価格

契約するプロバイダーやプラン、適用されるキャンペーンによっても異なりますが、WiMAXの月額料金は4,000〜6,000円程度。一方の光回線は、基本が3,000〜5,000円といった価格帯。10ギガプランを選ぶと、5,000〜7,000円ほどが相場となります。

単純に比較するのであれば、光回線の10ギガプランよりもWiMAXのほうが安いといえるでしょう。ただし、光回線はキャッシュバックや割引などのキャンペーンも豊富です。長期的に見ればそこまで割高ではなく、安く利用できるケースもあります。

一方で、キャンペーンを利用しなければ開通工事のための費用がかかりますので、光回線を利用するにあたっては、いかにキャンペーンを活用できるかが重要なポイントとなってきます。

もちろんWiMAXに関しても、「基本料金」「キャンペーンの割引率」「割引がいつまで続くか」などを考慮しつつ検討するようにしましょう。

2. 回線速度

「最大10Gbps」を誇る10ギガプランに対して、WiMAXの最大通信速度は4.2Gbps。

WiMAXもかなりの高速通信が可能ですが、先ほどの説明にもあったように、これらの数値は理論上の最高値に過ぎません。

通信環境や時間帯、ルーターの機種などによっても異なりますが、WiMAXの平均速度はだいたい80〜100Mbps。光回線の10ギガプランを取り扱う事業者は、1,000〜1,500Mbpsを平均速度として公表しています。単純比較だと、やはり10ギガプランに軍配が上がりますね。

ただし、回線を比較する場合は速度だけでなく、安定性もチェックしておきたいところ。固定回線である光回線は比較的安定した通信が可能ですが、無線通信であるWiMAXは環境によって不安定になることもあります。このような違いがある点は意識しておきましょう。

3. 使いやすさ

「使いやすさ」にもいくつかの切り口がありますが、まず前述の「安定性」という面でいえば、固定回線である光回線に強みがあります。

自宅でのネット利用が多い人や、動画やゲームなどの通信量が多いコンテンツを楽しみたい人には、10ギガプランが最適です。

一方のWiMAXには、モバイルルーターなら「外に持ち出して使える」という魅力があります。

小型で軽量な端末さえ持っていれば、いつでもどこでも高速通信が可能。外出先でも各種コンテンツを楽しみたい人や、テレワーカーにおすすめです。

WiMAXと光回線の10ギガプラン、どちらを選べばいい？

以上のようなポイントを踏まえると、WiMAXと光回線の10ギガプランは、それぞれどのような人におすすめできるのでしょうか？ 

WiMAXはこんな人におすすめ！

まず、WiMAXは以下のような人におすすめできます。

• 工事なしで手軽にインターネット環境を手に入れたい人
• テレワークや出張など、外でインターネットを使うことが多い人
• 引っ越しが多い人

ポイントとしては、「手軽さ」と「持ち運びの利便性」の2点があげられます。工事不要で契約して使い始められる手軽さと、どこへでも持ち運べる利便性。

外出先で仕事をしたいテレワーカーや、出張の多いビジネスパーソンにとっては、あると非常に便利です。
また、自宅ではSNSや調べごと、ネットサーフィンでしかインターネットを使わないのであれば、簡単に契約できるWiMAXも有力な選択肢となり得ます。

実際に使ってみて、そこまで通信が不安定にならないのであれば、WiMAXでも十分に事足りるのではないでしょうか。

光回線の10ギガプランはこんな人におすすめ！

続いて、光回線の10ギガプランは以下のような人におすすめできます。

• 日頃からオンラインゲームをプレイしている人
• 超高画質の映像コンテンツを見たい人

現状はオーバースペックぎみな印象も受ける10ギガプランですが、今その恩恵を最も得られるユーザーとしてあげられるのが、オンラインゲーマーです。

ゲーム自体の容量も膨大になりつつありますし、特にFPSや格闘ゲームでは通信速度が勝敗にも直結します。

また、インターネットで楽しめる映像コンテンツを最高画質で見たい人にも、10ギガプランはおすすめ。4Kや8Kといった超高画質映像はデータ容量も大きく、一般的な光回線では読み込みに時間がかかっていました。10ギガプランなら、そういった映像をストレスなく見られます。

用途とキャンペーンの有無を考慮しつつ、自分に適したサービスを選ぼう

以上、WiMAXと光回線の10ギガプランの特徴をそれぞれまとめつつ、両者の違いを比較してきました。

前半にも説明したとおり、「WiMAXは無線回線であり、光回線の10ギガプランは固定回線である」という明確な違いがあるため、どちらを選ぶかも自然と決まってくるのではないかと思います。

料金はキャンペーンの有無や内容によって大きく変わってきますので、サービス選びの際は忘れずにチェックしてみてください。

また、もしWiMAXのサービス選びに悩んでいるということでしたら、候補の1つにBIGLOBE WiMAXはいかがでしょうか。最低利用期間＆契約解除料なしで気軽に契約することができ、おトクなキャンペーンも展開しておりますので、ぜひご検討ください。