2017年にHUAWEI(ファーウェイ)から発売され、すでに人気となっている最新2機種「P10(VTR-L29)」と「P10 lite(WAS-LX2J)」。
とても興味があって購入も検討しているが、具体的に何がどう違うのかイマイチ理解できていない。
あるいは名前から似た機種であることは知っているものの、それぞれどういう位置づけなのかわかっていない。
そんな方のために、今回は「HUAWEI P10」と「HUAWEI P10 lite」それぞれの特徴に触れつつ、何がどう違うのか理解できるように比較していきます。
HUAWEI P10とP10 liteのスペック比較
まずHUAWEI P10とP10 lite、両機種のスペックを並べて整理しておきます。
色を付けた部分は後ほど詳しく解説するポイントです。
製品名 |
HUAWEI P10 (型番:VTR-L29) |
HUAWEI P10 lite (型番:WAS-LX2J) |
OS | Android™ 7.0 | Android™ 7.0 |
ディスプレイ | 約5.1インチ | 約5.2インチ |
解像度 |
1,920×1,080ドット (フルHD) |
1,920×1,080ドット (フルHD) |
プロセッサ |
HUAWEI Kirin 960 (オクタコアCPU) 2.4GHz×4+1.8GHz×4 |
HUAWEI Kirin 658 (オクタコアCPU) 2.1GHz×4+1.7GHz×4 |
RAM | 4GB | 3GB |
内蔵ストレージ | 64GB | 32GB |
外部メモリ (micro SDメモリカード) |
最大256GB | 最大128GB |
背面カメラ |
約1,200万画素カラーセンサー+ 約2,000万画素モノクロセンサー |
約1,200万画素 |
前面カメラ | 約800万画素 | 約800万画素 |
ネットワーク周波数帯 (LTE) |
<FDD-LTE>B1/2/3/4/5/ 7/8/9/12/17/19/20/26/28/29 <TD-LTE>B38/39/40/41 |
<FDD-LTE>B1/3/5/7/8/18/19/26 <TD-LTE>B41 |
ネットワーク周波数帯 (W-CDMA) |
B1/2/4/5/6/8/19 | B1/5/6/8/19 |
テザリング | 対応 | 対応 |
無線LAN(Wi-Fi) | 802.11 a/b/g/n/ac | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth 4.2 | Bluetooth 4.1 |
GPS | 対応 | 対応 |
センサー |
加速度、コンパス、ジャイロ、 環境光、近接、HALL、指紋認証 |
加速度、コンパス、ジャイロ、 環境光、近接、指紋センサー |
バッテリー容量 | 3,200mAh | 3,000mAh |
本体サイズ |
高さ:約145.3mm 幅:約69.3mm 厚さ:約6.98mm |
高さ:約146.5mm 幅:約72.0mm 厚さ:約7.2mm |
重量 | 約145g | 約146g |
SIMタイプ | nano SIMスロット×2 | nano SIMスロット×2 |
デュアルスタンバイ (LTE/3G) |
対応 | 非対応 |
BIGLOBEモバイル価格 |
64,800円(税別) | 29,760円(税別) |
※価格は2017年9月12日現在。
本体がよりスリムなのはP10
HUAWEI P10とP10 liteを比べる際、まず気がつくのが機種名の「lite」の有無。読み方は「ライト」で、英語でのより正確な表記は「light」です。ちなみに意味は「軽い」「少ない」など。
となると「lite」が付いているP10 liteのほうが「スリムそう」「コンパクトそう」「重量が軽そう」と想像する人もいると思いますが、本体サイズがよりコンパクトなのは、実はP10のほうです。
ディスプレイサイズもP10のほうが0.1型小さく、本体サイズも高さ・幅・厚さのすべてにおいてP10のほうがコンパクト。
ではP10 liteは何がライトなのか?というと、このライトがかかっているのはスペックや性能です。
スマートフォンを性能の高いほうから順に「ハイエンド」「ミドルレンジ」「ローエンド」の3つに分類すると、P10はハイエンド、P10 liteはミドルレンジに含まれます。
P10のほうが搭載するプロセッサの処理能力も高く、また同時に多くのアプリを起動する際に重要となるRAMの容量も大きくなっています。
本体サイズに比例しそうなバッテリー容量も、実は本体サイズが小さいP10のほうが大容量のものを備えます。
さらにP10では2枚のSIMカードを挿して、2つの番号で同時に着信を待ち受ける4G+3Gの同時待ち受け(デュアルシム・デュアルスタンバイ)に対応しますが、P10 liteは非対応です。
先ほども触れたとおり、本体サイズがよりコンパクトなのはP10。小さなボディに、高い性能をギュッと凝縮して詰め込んだ機種といえますよ。
カメラの機能を極めたのがP10
P10とP10 liteの違いを語る際、機能面でもっとも注目すべきポイントはカメラ。
そもそもP10の最大のウリが背面と前面に搭載されたカメラなのです。背面には老舗カメラメーカー「LEICA(ライカ)」と共同で開発したデュアルレンズカメラを採用。
それぞれのカメラで異なる情報を記録し合成することで、色の鮮やかさと濃淡、輪郭といった情報すべてを上手に引き出した写真を記録できます。
また前面搭載のカメラも、今シリーズからはライカ共同開発のものが使われるようになりました。
P10 liteのカメラも、日常シーンにおいて大きな不満は感じないレベルの仕上がりです。しかし撮影シーンを選ばず、より手軽に、よりキレイに写真が撮影できるのは間違いなくP10ですよ。
価格が手ごろでコスパが高いのがP10 lite
ここまで触れた二つのポイントでは、P10がかなり優勢でした。
しかしP10 liteにも大きな魅力があります。それはコストパフォーマンスの高さです。
例としてBIGLOBEモバイルにおけるそれぞれの機種の端末料金を比べてみると、P10は64,800円(税別)。
一方で、P10 liteはこの半分以下となる29,760円(税別)です。
性能や機能が異なるため、P10のほうが価格が高いことに文句はありませんが、性能・機能と価格のバランス、すなわち“コストパフォーマンス”の面で見た際、より優れているのはP10 liteといえます。
P10 liteはスマ-トフォンとして大きなストレスを感じず使える機種です。
とにかくストレスを感じず、写真もキレイにとれる“高性能・高機能さ”にこだわるのか。
スマホとしてしっかり使えることを前提として、価格も優しい“コストパフォーマンスの高さ”を取るのか。
もし後者を選ぶ、ということであれば、ぜひともオススメしたいのはP10 liteですよ。