「ギガがない」「ギガが減る」のギガとは?用語解説や対策方法


けいろー
- 本記事は作成時点の内容です。
最近、「ギガがない」、「ギガが減る/減った」という言葉をよく耳にします。
CMの影響もあり世の中に浸透している言葉ではありますが、主に若者を中心に使われることが多いため、もしかしたら「”ギガがない”ってどういう意味?」と思われる方もいるかもしれません。
そこで今回は、若者言葉「ギガがない」について解説したいと思います。
「ギガ」とは?
“ギガ”とは、PCやスマホなどのデータサイズ(容量)を表す言葉で、正式にはギガバイト(GB)という単位です。つまり、本来「ギガ」の部分はメガ(MB)やテラ(TB)など、もっといえばキロメートルやキログラムの「キロ」と同じものです。単位の接頭辞と呼ばれます。
ということは、「ギガが減った」というような表現は体重を「キロが減った」と表現するようなもので、違和感がある人がいるのも納得ですよね。
データ容量を示す「ギガ」

世代を問わず多くの人が身近に感じる「ギガ」と言えば、データ容量の単位を示す「ギガ」がまず思い浮かぶのではないでしょうか。
前述のとおり、これは正確には「ギガバイト(GB)」という単位を指すものであり、1ギガバイトは1,024メガバイト(MB)。動画やゲームのファイルサイズ、あるいはスマートフォン通信で利用したデータ量を表す単位としても広く使われています。
ストレージを示す「ギガ」

一方で個々のファイルだけでなく、スマートフォンやパソコンのストレージ容量を表す単位にも「ギガ」が使われています。簡単に言えば、「端末にどれだけのデータを保存しておけるか」を示すものですね。この場合も、上記と同様正しくは「ギガバイト」です。
たとえば、スマートフォンの機種を選ぶ際に、「ストレージ容量」の項目をチェックしたことのある人は多いはず。ほかにもパソコンやハードディスク、ゲーム機やデジタルガジェットなどでもストレージ容量を示す単位として使われています。
通信速度を示す「ギガ」

ここまでの2つはデータそのものを示す単位としての「ギガ」でしたが、この単位を使うケースがもう1点あります。
それが、インターネット回線の通信速度。この場合の「ギガ」は「ギガビット毎秒(Gbps)」という単位を略したものであり、前述の「ギガバイト(GB)」とは明確に異なります。耳慣れない人はこの機会に覚えておきましょう。
「ギガがない」の「ギガ」はデータの通信量のこと
若者言葉である「ギガがない」、「ギガが減った」の意味は、スマホのデータ通信量が多くかかってしまい、月の上限容量ギリギリになっているか、容量を超えて「通信制限がかかる」状態になってしまったことです。
たとえば、外(Wi-Fiがない場所)で「YouTube」などの動画サイトや、重たいアプリをダウンロードし過ぎて通信制限がかかったときなどに「ギガがない」と言うわけです。
なお、「通信制限」とは、スマホを契約する際、7GBや20GBといったデータ通信量の上限を選ぶと思いますが、月次の利用データサイズがこちらの容量を超えるとLTE(4G)での通信が制限されるのです。その結果、通信スピードが制限されるため、友人とのSNSのやり取りが遅くなったり、Webやアプリの読み込みに時間がかかったりするようになります。
1ギガでどのくらい使えるのか?
では、スマートフォンを使ってデータ通信を行う際に、「1ギガ」の通信量でどのくらいのことができるのでしょうか。
1ギガだけでも結構な容量ですので、軽いデータであればかなり余裕を持って利用できます。たとえば、メールやWebサイトなどのテキストが中心のコンテンツなら、容量を気にせずどんどん閲覧しても問題ありません(※画像の多いページは要注意)。
一方で、写真や動画などのコンテンツは通信量も大きく、油断するとあっという間に1ギガを使い切ってしまいます。厳密に言えば、利用するサービスやコンテンツ、通信状況によっても異なりますが、目安としては、1ギガの通信量で以下のようなことができます。
行動 | 1ギガでどのくらい使えるか |
Webサイト閲覧 | 約3,500ページ |
LINE(テキストメッセージ) | 数十万回 |
LINE(通話) | 50時間以上 |
写真閲覧:1時間強 動画・ストーリー:約2時間半 | |
TikTok | 約1時間 |
YouTube | 1080p:約30分 720p:約1時間 480p:約2時間 |
関連リンク:
▶ビッグローブ光の光回線 10ギガと1ギガの違いは?徹底比較!
▶1日にスマホで使うギガ数の目安|用途別データ通信量まとめ
使用したギガを確認する方法

普段のインターネット利用で、自分はどのくらいギガを使っているのか。データの利用状況を確認したい場合は、「契約しているサービスの会員ページ」または「端末の設定画面」からチェックしてみましょう。
会員ページで確認する
主要な通信キャリアに関しては、各サービスの会員ページ(またはアプリ)でデータ通信量を確認できます。会員ページにログインし、データ利用量に関する項目を探してみてください。
- ドコモ:My docomoにログインし、「過去のデータ量」の項目を選ぶ
- au:My auにログインし、「利用状況」から「データ利用量」の項目を選ぶ
- ソフトバンク:My SoftBankにログインし、「使用量の管理」から「詳細を見る」を選択する
- 楽天モバイル:my 楽天モバイルにログインし、契約中の携帯電話番号から円グラフ内のデータ容量を確認する
端末設定から確認する
モバイルデータの使用量は、スマートフォン端末の設定画面からも確認することができます。OSのバージョンによって項目名が若干異なるかもしれませんが、以下の手順を参考にしてみてください。
- iPhone:「設定」→「モバイル通信」または「モバイルデータ通信」→「現在までの合計」でデータ量を確認する。(※)
- Android:「設定」から「ネットワークとインターネット」をタップし、使っているSIMを選んだうえで「アプリのデータ使用量」を選択する
- iPhoneの場合は確認時点までの累計なので、月毎に確認したい場合は毎月リセットする必要があります。またiOSのバージョンにより操作方法が異なる場合があります。
「ギガがない」のときの解決方法
ギガがなくなりスマホが低速モードに入った場合でも、解決方法はあります。そのため、必ずしも月が替わるまで待つ必要はありません。代表的な5つの方法を紹介します。
Wi-Fi環境下であれば問題なく使える
スマホのギガがなくなっても、Wi-Fi環境下であれば何の問題もありません。いつも通りサクサク動きます。もし、自宅での利用がほとんどだという場合は、外出先ではちょっと我慢するとして、自宅でWi-Fiを利用したほうがコスパはよいでしょう。
通信容量を追加する
「ギガがない」状態に陥った場合の解決方法は、通信キャリアのサイトで容量を追加することで低速モードから回復させられます。なお、各通信キャリアの容量を追加する費用は、以下の通りです。
通信キャリア | 追加容量/費用(税込) |
ドコモ | 1GB/1,100円 |
au | 1GB/1,100円 3GB/3,300円 5GB/5,500円 |
ソフトバンク | 0.5GB/605円 1GB/1,100円 |
この表をご覧いただくとわかるように、追加容量の費用は非常に高いですよね……。そのため、普段からギガを多く利用する方や外出先でどうしてもスマホでのネット接続をしないといけない状況になりがちな方は、容量が多いプランやよく使うサービスが無制限に使えるプランなどに変更するべきでしょう。
動画の再生を防ぐ
通信量を大きく消費するコンテンツの最たるものが、動画視聴です。ギガがなくなってしまった場合はもちろん、普段のインターネット利用においても、動画の再生を最小限にすることでギガの無駄な消費を削減できます。
データ消費を節約したい時は、動画アプリに関しては利用を避けつつ、SNSアプリも「動画の自動再生」の設定をオフにすることで、意図しないデータ消費を防ぎましょう。もし外出先などで動画を視聴したい場合は、事前にWi-Fi環境下でダウンロードしておくことをおすすめします。
アプリの通信をオフにする
新しくアプリをインストールした時に、「バックグラウンドでの通信を許可する」というポップアップを許可した覚えはありませんか?
アプリ利用を快適にしてくれるバックグラウンド通信ですが、通信量を消費するのが玉にキズ。データの消費量を抑えたい場合は、このバックグラウンド通信の設定をオフに切り替えましょう。
アプリの自動アップデートを防ぐ
同じく、普段は便利なアプリの自動アップデート機能ですが、アプリをインストールする際には結構な通信量を消費します。
アプリの自動アップデートに関しては、「Wi-Fi環境下のみで自動更新する」ように設定することが可能です。iPhoneの場合はApp Storeの、Androidの場合はPlayストアの設定画面から、それぞれ変更してみてください。
月末近くの「ギガがない」に注意!
今回は、若者言葉「ギガがない」について紹介しました。これで、若者とコミュニケーションを取る際、「ギガが減った」などと言われてうろたえることもなくなりますね。
月末近くになると、至るところに「ギガがない」人が増えます。あなたのスマホも「ギガがない」状態にならぬよう、くれぐれも外部での使い過ぎには注意しましょう。
まとめ
若者言葉としてすっかり定着した「ギガがない」「ギガが減る」という表現ですが、近年はプランの選択肢も増え、データ容量の追加購入などによって速度制限を回避することもできるようになりました。
とはいえ、なるべくなら「ギガがない」状態に陥るのは避けたいところ。普段からギリギリでやりくりしている人は契約しているプランを変更するか、別サービスへの乗り換えも検討してみてはいかがでしょうか。
また、自宅でのスマホ利用を光回線にすれば、「ギガが減る」のは外出時のみにおさえられます。光回線を契約することでスマホだけでなくパソコンやタブレットでの動画視聴やオンライン会議、オンラインゲームなども快適に利用可能。「自宅では光回線」「外出先ではモバイル回線」と使い分ければ、スマホのギガ消費をぐっと抑えられます。この機会にぜひご検討ください。
【光回線はビッグローブ光がおすすめ!】
初めての光回線、どのサービスを選んだらいいのか迷ったなら「ビッグローブ光」がおすすめです。
プロバイダ大手のBIGLOBEは、通信事業35年以上の実績があります。通信の安定性とリーズナブルな価格設定に定評があり、プランのわかりやすさも大きな魅力です。
工事費が実質無料になるお得な特典やキャンペーン割引もありますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
以下の記事も併せてご覧ください。
この記事を書いた人

Contributor けいろー