今や私たちの生活に浸透し、水道・電気・ガスなどと同じくらいになくてはならない存在となった、インターネット。

一人暮らしにおいても欠かせない存在ですが、複数人で暮らしている場合と比べると、その利用頻度や通信量は異なるはず。一人暮らしをしている人は、どのような手段でインターネットを使っているのでしょうか。そして、どのくらいの通信料金がかかっているのでしょうか。

本記事では、一人暮らしのインターネット事情と、回線の選び方を紹介します。

一人暮らしのインターネット料金の相場は?

先に結論から書くと、一人暮らしでインターネットを利用する場合の通信料金の相場は、月額3,000~6,000円です。

数字だけ見ると金額の幅が広いように感じますが、これはインターネットの利用状況や契約内容が人によって異なるからで、相場感はかなり幅広くなっています。

さらに付け加えると、月額料金はオプションサービスの有無によっても大きく変動しますし、回線工事費やルーターのレンタル費用がかかるかどうかも無視できないポイント。特に工事費用はキャンペーンを利用してゼロにできる場合もあるため、サービス選びの際には重要な観点だと言えます。詳しくは本記事の後半に解説します。

一人暮らしの人はどうやってインターネットに接続している?主な4つの選択肢

さて、一口に「インターネット」と言っても、通信手段にはいくつかの選択肢があります。

極論を言えば「携帯電話会社と契約しているスマートフォンだけでも事足りる」という人もいるでしょうし、その場合は通信料金もぐっとおさえられます。とはいえ、仕事や学業でインターネットを使うとなれば、さすがにスマートフォンの契約通信量だけでは心もとないところ。

ですので、基本的には大多数の人が、何らかの手段で通信環境を導入することになるのではないでしょうか。具体的な通信手段としては、主に以下の4つが挙げられます。

光回線

自宅の通信手段として真っ先に選択肢に挙がるのが、光回線。マンションや戸建て住宅に光ファイバーケーブルを直接引き込んでデータ通信を行う、現在最もメジャーなインターネット回線です。

光回線の特徴は、何と言っても高速かつ安定した通信が可能なこと。

大容量のデータもスムーズに送受信することができるため、高画質映像や最新のオンラインゲームもストレスなく楽しめます。有線接続時の安定性は無線通信の追随を許さないほどで、快適にインターネットを利用したいなら、第一候補に挙がる通信手段だといえるでしょう。

現時点では最大通信速度が1Gbps(1ギガ)のプランが一般的ですが、近年10Gbps(10ギガ)プランも定番化してきました。より高速である10Gbpsでの通信の注目度は高く、今後メインの通信となるといわれています。

ただしデメリットもあり、利用開始時には、多くのケースで回線工事が欠かせません。物件によってはすでに光ファイバーケーブルが引き込まれていることもありますが、基本的には工事が必要となり、利用開始までに若干の時間がかかることはおさえておきましょう。

加えて、その工事やルーターのレンタルには費用がかかることもあるため、少々割高に感じられるかもしれません。また、マンションによってはそもそも光回線が利用できないケースもあるので、あらかじめ不動産会社に確認をしておきましょう。

ホームルーター

近年、自宅での通信手段の定番のひとつとなりつつあるのが、ホームルーターです。

専用のケーブルを引き込んで接続する光回線とは異なり、コンセントに挿すだけで手軽にWi-Fi環境を構築できる。それが、ホームルーターの特徴なので、導入の手間も初期費用もかけることなく、すぐにインターネット環境が手に入ります。

工事の必要がなく、月額料金が安いのは大きなメリット。逆にデメリットとしては、無線通信ゆえに通信が不安定になることがある点が挙げられます。光回線と比べれば通信速度は見劣りするのが実際のところ。日常的に大容量通信を行う人は注意が必要です。

モバイルルーター

コンセントに挿して使うホームルーターに対して、その名の通り持ち運びができるのが、モバイルルーターです。

モバイルルーター端末の大きさはスマートフォンと同じくらいで、充電式のバッテリーで駆動します。そこまで大きくはなく、重くもないため、自宅だけでなく外にも持ち出せます。いつでもどこでも使えるのが、モバイルルーターならではの特徴でありメリットです。

デメリットとしては、ホームルーターと同じく接続が不安定になりやすいこと。通信速度と安定性に関しては、利用環境やスペックにもよりますが、ホームルーターに若干及ばないくらいでしょうか。

テザリング

最後に取り上げるのは、テザリング。最近はスマートフォンの多くに搭載されている機能で、スマートフォン本体をWi-Fiルーターとして利用し、パソコンなどの別のデバイスと無線接続することで、インターネットにアクセスすることができます。

普段から使っているスマートフォンを通信機器として利用するため、新しく通信サービスと契約したり、デバイスを購入したりする必要はありません。最も手軽で、お手頃な通信手段だと言えるでしょう。

ただし、スマートフォンを仲介してインターネットに接続するので、通信速度はスマートフォン本体のスペックに依存します。また、バッテリーの消耗も激しくなるため、大容量のデータ通信や長時間利用には向きません。普段あまりインターネットを使わない人ならばそれでも事足りるでしょうが、そうでもなければ、テザリングをメインの通信手段にするのは避けたほうがいいでしょう。

一人暮らしのインターネットを選ぶ時のポイント

では、以上の4つの選択肢を踏まえて、一人暮らしの人はどの通信手段を選べばいいのでしょうか。その人の生活スタイルによっていろいろな観点が考えられますが、ここでは4つのポイントを説明します。

ポイント①「用途」

まず何よりも重要なのが、インターネットを使う用途です。

どのサービスを、何のために、どのようなシーンで利用するのか。「SNSと調べごとでしか使わない」ということでしたら、モバイルルーターやテザリングでも十分でしょうし、「高画質の動画を見たりオンラインゲームで遊んだりしたい」のであれば、快適に通信ができる光回線が選択肢に入ってきます。

また、「インターネットで何をするか」以外に、「インターネットをどこで使うか」という観点もあります。自宅で過ごす時間が少なく、外でインターネットに接続して勉強や仕事をすることの多い人なら、取り回しの効くモバイルルーターのほうが便利に感じられることでしょう。

自分が何にインターネットを使うのか。どのくらいの通信速度が必要なのか。自宅だけでなく外でも使えたほうがいいのか。このような点を踏まえて、最適な通信手段を検討してみてください。

ポイント②「利用頻度」

ポイント①の補足説明として、インターネットの利用頻度も判断基準のひとつになります。

たとえば、「自宅でNetflixやYouTubeを見たい」という人のケースを考えてみましょう。それが毎日なら光回線が最適解と言えますが、「平日は忙しいので週末だけ」ということならより安価なホームルーターも選択肢に入ってきますし、もしかしたらモバイルルーターでも十分かもしれません。

あるいは、「一人暮らしを始めたばかりで、どのくらい使うのか自分でもまだわからない」という人もいるはず。その場合は、まずは手軽なホームルーターやモバイルルーターを試してみるのもひとつの手です。そのうえで「足りない」と感じたら、光回線の契約を考えてみましょう。

ポイント③「料金・キャンペーン」

光回線にせよモバイルルーターにせよ、現在は多くの事業者が存在していて、それぞれが複数の料金プランを提供しています。

通信手段だけでなく、どのプランを選ぶか、その契約内容によってもインターネット料金は大きく変わります。なので、自分の予算に合わせて最適なプランを選ぶようにしましょう。もしプラン変更がしやすいサービスであれば、最初は安いプランから始めてみて、月々の通信量を考慮しつつ、最適なプランに調整していくこともできます。

そして、忘れてはいけないのが、契約時のキャンペーンの有無です。時期にもよりますが、だいたいのサービスが新規契約者向けにおトクなキャンペーンを用意しています。初期費用をおさえたり、月々の料金が一定期間安くなったりするキャンペーンがあるなら、忘れずに利用しましょう。

ポイント④「サービス提供エリア」

住んでいる地域がサービス提供エリアの範囲外であるケースが稀にあります。特定の地域にのみ特化した事業者などもありますので、「きっと対応しているだろう」と思わず、まずは公式サイトで提供エリアを確認しましょう。

加えて、集合住宅に住んでいる場合、物件によってはプロバイダとの契約が制限されている可能性もあります。決められたサービスしか使えない、あるいは建物の構造の問題や不動産会社の意向によって、光回線自体が利用できないケースもあるようです。

以上の2点、「サービス提供エリアに含まれているかどうか」「光回線の契約が可能な物件かどうか」については、あらかじめチェックしておくことをおすすめします。

一人暮らしのインターネットでよくある質問

最後に、一人暮らしのインターネット事情に関してよくある質問をまとめました。ここまでの内容と重複する部分もありますが、この記事を通して疑問が解消されていたら幸いです。

よくある質問①光回線とホームルーター、どちらが良いですか?

光回線かホームルーターか、一概にどちらが良いとは言えません。

光回線は安定した高速通信が魅力ですが、工事が必要で初期費用がかかります。一方のホームルーターはコンセントに挿すだけで手軽に利用できますが、電波状況によって接続が不安定になることがあります。

速度と安定性を重視するのであれば光回線がおすすめですが、インターネットの用途によっては、ホームルーターでも事足りるかもしれません。また、住んでいるエリアや物件なども考慮する必要があると考えると、良し悪しではなく、用途や条件に当てはまる通信手段とプランを選ぶようにしましょう。

よくある質問②モバイルルーターはどこでも使えますか?

外に持ち出して使えるモバイルルーターは、電波が届きさえすればどこでも利用できます。ただし、入り組んだ建物の屋内や地下など、電波が入りづらい場所では接続が不安定になる場合があります。また、対象エリア外の地域も一部あるので、旅行や出張先で使う場合はご注意ください。

よくある質問③テザリングは光回線と比べて速度は遅いですか?

テザリングは、スマートフォンの通信速度に依存した機能です。最近は高速通信ができるスマートフォンも登場していますが、無線通信の安定性の問題はまだ解消されていません。基本的には、光回線と比べて速度が遅くなる傾向にあります。また、バッテリーの消耗が激しいなどのデメリットもあります。

光回線サービスの選択肢にビッグローブ光はいかが?

現在は通信手段の選択肢も多く、さまざまな方法でインターネットに接続することができます。料金は各事業者によって異なり、それぞれに独自のキャンペーンも展開しているため、自分の用途・環境に合ったサービスを探して選ぶことが肝要です。

「光回線」ひとつ取っても多くのサービスがありますが、当サイトではビッグローブ光をおすすめしています。一人暮らしの人にもおすすめできるシンプルなプランと、おトクなキャンペーンも準備しているので、光回線の選択肢のひとつとしてぜひご検討ください。