2020年10月、Googleからビジネス向けグループウェアで知られる「G Suite」のブランド名を、「Google Workspace」に変更するとの発表がありました。
すでに「G Suite」から「Google Workspace」への移行は始まっていて、これから新たに契約する方は「Google Workspace」のプランから選ぶことになります。
そこで今回は、「G Suite」と「Google Workspace」を比較してみて、ブランド名以外に、料金や機能などどのような点が変更されたのか調査してみましょう。
プラン・料金の変更点は?
まずは、プランと料金についてです。
「G Suite」の3プランから、「Google Workspace」では4つに変更されています。
G Suite | Google Workspace | |
プラン:料金 | Basic:680円 | Business Starter:680円 |
Business:1,360円 | Business Standard:1,360円 | |
Enterprise:3,000円 | Business Plus:2,040円 | |
Enterprise:問い合わせ |
上記の比較表の価格帯から、
- Basic → Business Starter
- Business → Business Standard
と対応しているのではと考えられます。
そして、「G Suite」の最上位プラン「Enterprise」がなくなり、代わりに「Google Workspace」では新たに「Business Plus」と「Enterprise」が追加されています。
ただ、「Enterprise」の料金は「問い合わせ」となっており、詳しい内容は不明です。
Googleから今後、何か新しく発表があるのか、それとも契約者の規模や要望に応じて内容がカスタマイズできるから料金は要問い合わせなのか。どちらにせよ、今後、さらに情報が出てくるまで「Enterprise」については待つしかなさそうです。
基本機能の変更点は?
次に基本機能についてです。
「Google Workspace」のすべてのプランに含まれる基本機能は以下になります。
- Gmail
- Drive
- Meet
- Calender
- Chat
- Docs
- Sheets
- Slides
- Keep
- Sites
- Forms
- Currents
上記から分かるように、「G Suite」の基本機能とそれほど変わりません。
ただ、各機能の内容についてはすでにアップデートされている、または今後されるものがあるかもしれないので、こちらも情報が出てくるのを待つしかないです。
大きく変わるのはユーザー数とストレージの上限
プランと料金、基本機能では以前との違いがあまり感じられません。では、どこが大きく変更されたのかというと、「ユーザー数」と「ストレージ」の上限です。
Enterprise以外はユーザー数に上限あり
G Suite | Google Workspace | |
ユーザー数の上限 | Basic:上限なし | Business Starter:300未満 |
Business:上限なし | Business Standard:300未満 | |
Enterprise:上限なし | Business Plus:300未満 | |
Enterprise:上限なし |
上記の表から分かるように、「G Suite」のときはどのプランでもユーザー数に上限はありませんでした。
それが「Google Workspace」になるとBusiness StarterからBusiness Plusまでは300未満で、Enterpriseから上限なしとなっています。
この点から、現在、「G Suite」で300以上のユーザー数を抱えている契約者が、「Google Workspace」に移行すると必然的にEnterpriseの一択になりそうです。
ストレージ「無制限」がなくなった
G Suite | Google Workspace | |
ストレージの上限 (ユーザー当たり) |
Basic:30GB | Business Starter:30GB |
Business:無制限 | Business Standard:2TB | |
Enterprise:無制限 | Business Plus:5TB | |
Enterprise:必要に応じて拡張可 |
上記の表から、「G Suite」ではBusiness以上はストレージは無制限でした。それが「Google Workspace」ではBusiness Standardが2TB、Business Plusが5TB、Enterpriseは一応無制限(拡張すると料金が増えるのか不明)となっています。
ユーザー当たり2TB、5TBですから決して少ないわけではないのですが、動画など大容量データを扱うような会社だとEnterprise以外では心許なくなりそうです。
今後の機能拡張に期待!
今回は、Googleが「G Suite」を「Google Workspace」にリニューアルしたのを受けて、ブランド名以外にどのような点が変わったのかを比較してみました。
現時点では、ユーザー数とストレージが変更されたくらいで、プラン(Google Workspaceでは1つ増えた)と料金、基本機能はほぼ変わらないように感じますが、各種サービスで機能拡張されることが発表されています。
今後はプランごとに機能が変わる可能性もあるため、現在利用中の方や利用検討されている方は機能拡張についても適宜チェックするようにしましょう。
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