一人暮らしのネット回線にモバイルルーターという最適解
もうすぐ4月。新生活をはじめる人も多いと思います。住むところが決まったら、電気・水道・ガスに加え、もうひとつの生活インフラであるネット回線も引きたいところ。
とはいえ、一人暮らしであれば、自分が出かけている間は誰もいなくなる部屋に回線を余らせておくのももったいないですよね。家でも出先でもPCやタブレットでインターネットを使いたい――そんな人にオススメなのが、モバイルルーターです。
今回は、BIGLOBEモバイル価格で23,280円(税別)の『Aterm MR05LN』をご紹介します。
一日中タフに使えるモバイルルーター
Aterm MR05LNは、LTE回線に対応したSIMフリーのモバイルルーター。2枚のSIMカードを同時に挿せるのが特徴です。
また、カラーディスプレイはタッチパネル式なので、初期設定であるAPN(Access Point Name)設定や、後述するそのほかの詳細設定なども、PCやスマートフォンなしに設定することができます。
サイズは63(幅)×115(高さ)×11(厚さ)mmで重さは約115g。コンパクトなので、バッグの内ポケットに入れておいても気になりません。
外出時に気になるのが「どれくらいの時間通信できるか」というところですが、バッテリー容量は2,500mAhで、連続待受時間は休止状態(スマホアプリからのリモート起動待ち状態)で約1,250時間、待ち受け時でも約40時間。連続通信時間は最大約14時間もあるため、外出先でもほぼ一日中の通信をサポートしてくれます。
対応する最大通信速度(理論値)は、BIGLOBEモバイルのタイプD(NTTドコモ回線)で受信最大337.5Mbps、タイプA(au回線)で受信最大225Mbpsとなっています。
※速度は規格上の最大値です。実効速度は電波状況や提供エリアの対応状況、ネットワークの混雑状況等により低下します。
BIGLOBEモバイル×Aterm MR05LNの実力は?
Aterm MR05LNの設定はとても簡単です。バッテリーカバーを外すと現れるSIMトレーにSIMカード(使えるのはnanoSIM)を挿して電源ON。
スマホやタブレット、PCなど外部機器との接続、APN登録などの初期設定は、ものの1分ほどで完了してしまいます。
設定手順
1.電源ONで「設定ウィザード」開始
2.スマホなどとの接続
ここではWPSを使いました。
Android端末では、「設定」→「接続」→「Wi-Fi」→「詳細設定」の中の「さらに表示」をタップすると「WPSプッシュボタン」が表示されるので、そちらを利用します。
「WPSプッシュボタン」の場所がどうしてもわからない場合は、Aterm MR05LNの「手動設定」からパスワード(暗号化キー)を表示させ、手入力しても良いでしょう。
APN登録はリストから選ぶだけ
APNは格安SIM事業者の19社がプリセット済み。リストから選ぶだけなので、あっという間に登録が完了します。
混雑する場所でも途切れることなく接続
Aterm MR05LNを持ち出して使ってみました。
場所は、大勢の報道陣が集まっていたイベント会場で、それぞれがスマートフォンやモバイルルーターなどを持ち込んでいることから、「電波が途切れるかも……」と心配したのですが、下り/上りともに、3Mbpsほどで安定。
バッテリーの保ちも良く、午前10時くらいから午後6時くらいまで、余裕で繋がり続けていました。
家でも使うならオプションのクレードルはマストアイテム
モバイルルーターとしても優秀なAterm MR05LNですが、オプションのクレードルを使えば、有線LANとしてさらに安定したネット接続を楽しむことができます。
クレードルには有線LANケーブル端子付き
クレードルには、充電機能もあるため、お出かけの際はバッテリーが満タンになった状態のAterm MR05LNを外して持ち出すだけ。一人暮らしにちょうどよいシステムといえるでしょう。
なお、クレードルセットにはLANケーブルなど必要なものが一式同梱されているので、箱を開けたらすぐにセットして使い始められます。
「動画を見られるか心配……」にお答えします!
もしかしたら、一人暮らしをする前、実家では光回線を敷設していて、高速なインターネットで動画を視聴していたかもしれません。
そのような人にとっては、「モバイルルーターって、ケータイの電波を使っているんでしょう?動画を見られるの?」というのが気になるところ。
午後5時と午後8時までの回線速度は?
こちらの画像は、午後5時ごろにAterm MR05LNをBIGLOBEモバイル回線につなげて測定した回線スピードの結果です。
「4.81」「4.78」などの数字が下りの速度。「17.46」「18.61」などは上りの通信速度を表しています(単位はMbps)。
午後8時を過ぎると、下りの数字が「14.50」「15.66」とアップしていることがわかります。
4Kほどの高画質動画なら20Mbps以上の通信速度が必要ですが、スマホサイズなら1.5Mbps~2Mbps、HD高画質動画でも5Mbps~6Mbpsあれば充分に視聴可能。
午後5時では、多くの人がまだ自宅に帰り着いていない時間帯のため、動画もスマホで視聴するのでは?
家に帰ってのんびりできる時間帯には、通信速度も回復し、PCの大きなディスプレイで高画質の動画をカクつきなく楽しめるでしょう。
今回の記事を書くにあたり、Aterm MR05LNとPCをつないだ上、アマゾンプライムビデオで動画を視聴してみましたが、午後5時の時間帯では三段階ある画質のうち、真ん中である「HD(高画質)」が、再生当初、少しカクついただけで、あとはスムーズに視聴することができました。
また、午後8時には通信速度が上がってきたので、「UHD(超高画質)」に切り替え。少しだけ速度が足りなかったのか、再生しはじめの段階ではカクつきましたが、こちらもオープニング曲が終わる頃には、問題なく視聴できました。
とはいえ、超高画質で再生し続けるとデータ通信量がかさんでしまうので、あまりオススメはできませんが……。
自分だけのアクセスポイントにすることも!
新年度といっても、実家から会社や学校に通う人もいることでしょう。そんな場合でも、Aterm MR05LN+クレードルは活躍します。
自宅の固定回線のルーターと有線LANでつなげば、Aterm MR05LNを自分だけのアクセスポイントにすることができるんです。これなら、外出時と自宅とで、Wi-Fiの設定を変えずに済みますよね。
クレードル接続時の動作モードを設定しておく
固定回線のルーターとして使うには、クレードルに接続した際、「ブリッジ」モードになるよう動作モードを設定しておく必要があります。
クレードルに接続する前に、本体から設定することもできますし、Aterm MR05LNと接続したスマホやPCから設定することもできます。
スマホでの設定例
ブリッジモードにしておけば、固定回線の通信速度とモバイルルーターの手軽さの両方のメリットを享受できます。
まとめ
「すぐに使いたい」「工事など面倒な手続きはしたくない」「家でも外でも使いたい」というネット回線に求められるニーズを満たすのがモバイルルーターです。
冒頭でもお伝えした通り、Aterm MR05LNはBIGLOBEモバイルなら23,280円(税別)。
インターネット接続の月額料金は、データ通信量3GBのプラン900円(税別)から選ぶことができます。
※別途、初期費用およびユニバーサルサービス料がかかります。
テザリング料金など、余分なお金がかからないのもうれしいところですね。
※本記事の内容は、2019年4月3日現在の情報です。