格安だけど心配無用!通信速度はキャリアとほぼ同等!?
通信速度が遅くて安いでは意味がない!?
格安SIMを利用したいけれど、通信速度が気になる…。正直なところ、「格安」という単語からは、あまり高い品質を想像しにくいですよね。せっかく利用してみても通信速度が遅くて、アプリをダウンロードするのに時間がかかったり、YouTubeなどの動画サービスもいつまで経っても再生されない、なんてことになったら大変です。
いくら「通信速度が速い!」と宣伝されていても、「最大○Mbps」などという表現が使われている以上、実際に計測してみなければ分かりません。
アプリを使って実際の速度チェック&比較
そこで今回は、高評価されている2つの通信速度計測アプリを用いて、実際の速度をチェックしました。もしも格安SIMの通信速度が遅ければ、「安かろう悪かろう」と評価せざるを得ないといえるでしょう。
計測地:東京都品川区、屋内
計測日時:金曜日 13時頃
計測アプリ:RBB TODAY SPEED TEST、Speedtest.net
計測SIM:BIGLOBEモバイル 音声通話 SIM
まずは、NTTドコモで契約し、プライベート端末として利用しているスマートフォンでの速度チェックから実施しました。2014年冬モデルの端末で、LTE通信に対応しています。
計測アプリによって通信速度に違いがありますが、これはアプリごとに通信先が違うためです。通信先の回線が遠い、または混雑しているなどの事情によって、このように差異が生じます。
では次は、BIGLOBEモバイルの音声通話SIMでの速度計測結果です。
こちらも同じように、アプリによって計測に差が発生しています。
さらに今回の計測のために、ソフトバンクのWi-Fiルーターを用意しました。旧式の通信方式ではなく、4G接続可能なモデルですので、かなりの通信速度が予想されます。こちらの速度計測も参考として実施してみました。
BIGLOBEモバイル大健闘!
各項目で最大値をまとめると、下記のようになります。
ドコモ契約のSIM&スマートフォン
ダウンロード:33.90Mbps
アップロード:5.63Mbps
BIGLOBEモバイル契約のSIM&スマートフォン
ダウンロード:38.04Mbps
アップロード:5.14Mbps
ソフトバンク契約のWi-Fiルーター
(アクセスにはBIGLOBEモバイル契約のスマートフォンを利用)
ダウンロード:14.70Mbps
アップロード:3.92Mbps
ダウンロードが一番高速だったのはBIGLOBEモバイル契約のスマートフォンでした。アップロードこそ2位となりましたが、1Mbps以内の差ですので、体感速度としての違いはほとんどないでしょう。
ちなみに、ダウンロードは主に「端末からWEBにアクセスしたとき」「アプリをダウンロードしているとき」に発生し、アップロードは「メールを送信しているとき」「画像などをクラウドストレージサービスなどに保存しているとき」に発生します。一般的なスマートフォン利用においては、通信の大半はダウンロード通信となります。
予想以上のパフォーマンスみせたBIGLOBEモバイル
MVNOは大手キャリアの通信設備を借り入れて通信する仕様のため、テスト前は速度劣化などがある程度発生するのではないかと懸念していましたが、BIGLOBEモバイルのSIMは予想を大幅に上回るパフォーマンスであることが分かりました。
計測時間や場所によっても通信速度は変わるものですが、今回の計測からBIGLOBEモバイルの格安SIMはドコモのSIMとほとんど同様、あるいはそれ以上のパフォーマンスがでる場合もあることが分かりました。Wi-Fiルーターよりも高速なので、モバイル通信の端末としては、速度を一切気にすることなくさまざまな用途に快適に利用できるでしょう。
※本記事の内容は、2016年7月19日現在の情報です。