引っ越しをする際に欠かせない作業のひとつが、インターネット回線の手続きです。集合住宅は回線が決まっていることもありますが、回線まるごと引っ越して継続利用することが可能なケースもあります。また一方では、引っ越しを機に乗り換えを検討している人もいるのではないでしょうか。

本記事では、そのような引っ越しの際の光回線事情についてご紹介。

どのようなケースで継続できるのか、継続利用の手続きはどう行えばいいのか。あるいは、乗り換え先はどのように選べばいいのか、乗り換えの際はどこに注意すればいいのか。ケースごとに説明していますので、当てはまる箇所を参考にしていただけると幸いです。

引っ越すと光回線はどうなるの?

引っ越しをする際には、インターネット回線の手続きが欠かせません。そこで浮かび上がってくるのが、「引っ越し先でも現在の光回線サービスをそのまま使えるのか?」という疑問です。

固定回線はスマホのように持ち運ぶわけにもいきませんし、引っ越し先の環境もさまざま。「回線を乗り換えるしかないのかな?」と考えて、すでに乗り換え先を検討されている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし実は、契約している光回線サービスによっては、引っ越し先でも現在の回線を継続して利用できる場合があります。

フレッツ光などのサービスは、引っ越し先でも継続できる場合も!

まず、引っ越し先でも継続利用できる光回線としては、全国展開している光回線サービスや、NTT東日本・西日本が提供するフレッツ光などが挙げられます。

ただし、それらのサービスを使っていても、スムーズに移行できるとは限りません。

引っ越し先がマンションやアパートなどの集合住宅の場合は、建物内に光ファイバーが敷設されているかどうかを確認する必要があります。もし対応する通信環境がないようでしたら、入居先に連絡、相談したうえで、新たに回線工事を行わなければなりません。また、同じNTTでも東西のエリアをまたぐ場合は、解約と新規契約の手続きが発生します。

地域限定の光回線サービスなどは、引っ越し時に継続できない

全国展開していない地域限定の光回線サービスは、当然ながら引っ越し先では使えません。同じエリア内での引っ越しなら継続利用できる可能性もありますが、エリア外に引っ越す場合はまず使えませんので、解約手続きを行いましょう。

また、もともと契約していた回線が「マンション専用プラン」など、居住条件に左右されるサービスであった場合も、やはり解約と乗り換えの手続きが必要になります。

継続の手続きはどうすれば?3つのチェックポイントを確認!

現在利用している光回線を引っ越し先でも継続して使う際には、事前に手続きを行いましょう。手続きの内容や手順はサービスによって異なりますが、ここでは主な流れとチェックポイントを説明します。

ポイント1「光回線の継続利用手続きの流れ」

継続利用する場合は、サービスの解約や新規契約の手間はかかりませんが、それとは別に移転手続きが必要になります。また、工事を行うケースもありますので、引っ越し先や回線事業者に確認しておきましょう。継続利用の手続きは、以下の流れで進めていきます。

  1. 契約中の回線が引っ越し先でも利用できるか確認する
  2. 回線事業者に電話やインターネットで移転手続きの申請をする
  3. 書類に必要事項を記入し、必要に応じて返送・保管をしておく
  4. 工事が必要な場合、日程や費用を確認する
  5. 引っ越しの前後に、機器の返却または移動を行う
  6. 移転工事後、回線が開通する

ポイント2「工事費用」

光回線の移転に伴う工事が必要となる場合、開通工事のための費用が発生します。

工事費用は事業者やプランによって異なりますが、概ね数千円〜数万円程度。サービスによっては工事費の無料キャンペーンや割引キャンペーンを展開していることもありますので、もしキャンペーンの対象になるようでしたら忘れず利用しましょう。

ポイント3「契約内容」

引っ越しの際の手続きでは、移転に伴って契約内容が変更となる可能性もあります。

解約するわけではないため、違約金が発生するようなケースはないと思われますが、料金プランや割引条件が変更となる可能性はあります。また、引越し先地域、環境によっては通信の品質・速度・安定性が変わったり、オプションサービスが利用できなくなったりすることもあります。

継続と乗り換え、どちらを選ぶ?

現在利用している光回線を引っ越し先でも継続するか、それとも、解約して別の光回線に乗り換えるか。どちらがおトクになるかは、サービスの利用状況や環境によって異なります。

ここからは、光回線を乗り換えたほうがおトクになるケースを取り上げつつ、乗り換え先の選び方や具体的な手順を見ていきましょう。

1. 乗り換える場合、新規加入者向けのキャンペーンを利用できる

光回線サービスでは、新規加入者向けにさまざまなキャンペーンを展開しています。たとえば、月額料金の割引やキャッシュバック、プレゼントやポイント還元などですね。

もちろん、乗り換えの際には違約金が発生することもありますが、新規加入者向けに違約金を負担してくれるサービスもあります。その場合は、乗り換えてしまったほうがおトクになるケースもあるかもしれません。

ただ、キャンペーンだけを基準にして乗り換えを決めるのはおすすめできません。乗り換えたことで通信が不安定になってしまっては元も子もありませんので、サービスの品質や速度もしっかりと比較・検討したうえで選ぶようにしましょう。キャンペーンの適用条件を満たしているかどうかの確認も忘れずに。

2. 継続しても乗り換えても、かかる手間はほぼ同じ

乗り換えには「解約」と「新規契約」の手続きが必要なため、継続利用よりも手間がかかる――。そんなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。

しかし、実際のところは両者に大きな違いはありません。継続利用するにも移転手続きが必要になりますし、引っ越しに伴う諸々の作業は同様に発生します。ただ、「継続利用かつ工事も不要」というケースに限っては、回線も含めて引っ越しがスムーズに進められるでしょう。

もちろん、乗り換えは乗り換えで、契約先の選定に時間を取られる可能性はあります。とはいえ、基準さえ明らかにしておけばむやみに悩むこともありません。サービスの選び方については次の項目でも説明していますので、参考にしてみてください。

乗り換え先はどう選べばいい?手続きの流れも確認しておこう!

引っ越しにあわせて光回線を乗り換える際、問題になるのが「どのサービスを選ぶか」です。実際に必要となる手続きの流れとあわせて、チェックしていきましょう。

乗り換え先の選び方

乗り換え先の光回線サービスに関しては、主に以下のポイントを比較検討しながら選びましょう。

  • 通信の品質・速度・安定性
  • 基本料金や契約内容
  • 新規加入者向けのキャンペーン

よりおトクな選択をしたい、引っ越しを機に月々の通信料金をおさえたい人は、基本料金や利用可能なキャンペーンを、とにかく快適な通信環境を手に入れたい人は、速度や安定性を重視して選ぶようにしましょう。

また、「引っ越し先が集合住宅で、特定の光回線サービスが推奨されている」場合は、そちらを選択するのもひとつの手です。手続きもスムーズでしょうし、安価な専用プランが利用できる場合もあります。

集合住宅によっては、利用できる回線サービスや回線事業者が指定されているケースもあります。その場合は、選択の余地はあまりないかもしれません。どうしても別の回線サービスを利用したい場合は、事前に管理会社に確認、相談しておきましょう。

乗り換えの手続きの流れ

乗り換えの際には、以下のような手順で解約と新規契約を行います。

  1. 乗り換え先の光回線サービスに申し込む
  2. 現在使用している事業者とプロバイダに解約の連絡をする
  3. 指定された書類に必要事項を記入して提出する
  4. 撤去工事と開通工事、それぞれを行う日程を決める
  5. レンタル機器を返却する
  6. 撤去工事に立ち会う
  7. 引っ越し先の開通工事に立ち会う
  8. 光回線が開通する

ただ、この流れはあくまでも一例に過ぎません。引っ越しのスケジュールや工事の有無に応じて、インターネットを使えない期間がなるべく発生しないよう日時調整しましょう。

レンタル機器は返却する必要がある?

前述のとおり、モデムやルーターなどの機器をレンタルしていた場合は、解約時に返却しなければなりません。

返却の方法はサービスによりますが、解約時に専用の箱やキットが送付される場合が多くなっています。期限を過ぎてしまわないよう、気をつけて返却しましょう。

乗り換えの際に注意するポイントは?

最後に、乗り換えの際の注意点として、3つのポイントを整理しておきましょう。

1. 違約金がかかるかどうか

契約期間内に光回線を解約すると、違約金が発生することがあります。特に2年未満で解約する場合や、キャッシュバックなどの特典を受けていた場合は、違約金の有無と額を確認しておきましょう。

違約金の額はサービスやプラン、解約のタイミングによって変わります。乗り換え先のキャッシュバックキャンペーンで違約金を相殺できるケースもありますので、忘れずチェックしておきましょう。

2. 引っ越し先が乗り換えたいサービスに対応しているかどうか

本記事の前半でもふれましたが、すべての光回線サービスが全国どこでも利用できるわけではありません。

また、もし対応エリア内だとしても、引っ越し先の建物の構造によっては設備が整えられなかったり、利用できるサービスが限られたりする場合があります。第一候補が契約できない可能性を考慮して、乗り換え先の候補をいくつか考えておいても良いかもしれません。

3. メールアドレスの変更

光回線を乗り換える際に、使っていたメールアドレスも変更しなければならないケースがあります。ここで言う「メール」とはGmailなどのフリーメールではなく、プロバイダから提供されているメールアドレスですね。

プロバイダから発行されているアドレスは、契約解除と同時に使えなくなることがほとんどです。重要なメールはバックアップデータを保存し、新しく変更先のメールアドレスを用意して、連絡先や登録情報も更新しておきましょう。

光回線はビッグローブ光がおすすめ!

以上、引っ越しの際の「光回線」の扱いについて、継続利用と乗り換えの両方の切り口からそれぞれ説明してきました。

現在利用している光回線に満足しており、引っ越し先でも継続して使えるということでしたら、無理に乗り換える必要はないかもしれません。ただ、通信環境や月額料金を見直そうと少しでも考えたことのある人は、この機会に乗り換えを検討するのもひとつの手です。

乗り換え先もさまざまで悩まれるかと思いますが、選択肢のひとつとして「ビッグローブ光」はいかがでしょうか。安定性の高い光回線かつリーズナブルなサービスとして定評があり、工事費が実質無料になるキャンペーンなども各種提供しています。