お薬手帳持参で最大40円の節約
お薬手帳は、飲み合わせや薬の重複をチェックし、副作用のリスクを減らすことができたり、これまでの既往歴やアレルギー情報などを正確に伝えることができます。
2016年4月、公的医療の診療報酬改定により、お薬手帳を忘れると最大40円お薬代が高くなってしまうことになりました。
しかし、従来の紙のお薬手帳は、持ち歩きが面倒というデメリットも。そんな方に朗報です!
昨年から厚生労働省が定めている要件を満たした電子お薬手帳(お薬手帳の役割を果たすアプリ)が、紙のお薬手帳の代わりに利用できるようになったのです。
電子お薬手帳の活用シーン
それでは、どんなときに電子お薬手帳を活用できるのか見ていきましょう。
スマホから薬局に処方箋を送信!
ID登録することで、スマホのカメラから処方箋を撮影し、かかりつけの薬局へ処方箋を送信することができます。薬局が対応している場合に限りますが、お薬の処方が完了するまでの時間の節約にもつながります。
災害や急病など、いざというときに役立つ
最近では、外出時にスマホを持って出歩くのが一般的になってきました。もしも、外出先や旅行先で急な事故・病気で倒れてしまったとき、あるいは災害に遭ってしまったとき、お薬手帳を持っているだけで情報を正しく伝えることができます。
紙のお薬手帳だと持ち歩かないことも多いと思いますが、電子お薬手帳ならスマホがあればOK!
スマホ用『日薬eお薬手帳』でお薬を管理
公益社団法人日本薬剤師協会が提供しているアプリ『日薬eお薬手帳』は、電子版のお薬手帳です。androidやiPhoneに無料でダウンロードして利用することができ、もちろん紙媒体のお薬手帳の代わりに使用できる条件をクリアしています。
このアプリでは、お薬情報を手入力することはもちろん、薬局の発行している明細書のQRコードから読み込むこともできます。現状、ほとんどの明細書にQRコードの印刷がされていますが、薬局が導入していることが前提になります。
その他にも、手帳メモで備忘録を付けることも可能。例えば薬を飲んだ後に何か気になる症状が出たとき、記録しておくと医師や薬剤師にスムーズに相談できます。
また、IDとパスワードを設定して、サーバーにデータを同期することで、複数の端末で使うことも可能。紙のお薬手帳にプラスして便利な機能が備わっています。
電子お薬手帳で日々の健康管理を
厚生労働省の要件をクリアした電子お薬手帳アプリは『日薬eお薬手帳』のほかにもいくつかあり、機能はそれぞれ違います。
利用者ごとにお薬を登録できるなど、家族の健康管理にも役立てられたり、飲み忘れ防止アラームを設定すれば、日々の管理にもとても便利。
お薬手帳の持参忘れを防止し、さらにお薬代の節約につながる電子お薬手帳アプリは、これからの健康管理に役立つツールとなりそうです。
※本記事の内容は、2017年3月24日現在の情報です。