格安SIMサービスの契約数は増えている
総務省が2017年3月に発表したデータによると、2016年12月時点で、MVNOサービスの契約数は、1,485万件となっています。
2015年の同時期の調査では1,163万件となっており、MVNOのシェアは急激に増加傾向にあるといえるでしょう。
また、SIMカード型サービスの契約数は、807 万件となっています。
携帯電話やスマートフォンといった、移動系通信の契約数に占めるMVNOサービスの契約数の比率は、8.9%、SIMカード型サービスの比率は、5.3%です。
さらに、MVNOサービスの事業者数も、668社と、前年の3倍以上に増加しています。
MVNOおよび格安SIMの普及率は今後も伸びていくと考えてよいでしょう。
格安SIMサービスが増えた背景
格安SIMサービスが増えた背景には、「市場競争を促進する」という総務省の考えがあります。
スマートフォンなどのモバイル端末が普及する一方で、現在の市場は大手キャリアによる寡占状態になっています。
利用料金、サービス内容においても、ほぼ横並び状態であるというのが現状です。
ただ、その問題を解決するために、新たなキャリアを増やすことになると、インフラを整えるために膨大な資金が必要となり、あまり現実的ではありません。
そこで総務省は、キャリアから無線通信施設をレンタルすることによってサービスを提供するMVNOを増やし、市場の競争を促すことに注力するようになったのです。
格安SIMサービスが増えたことによって、ユーザーが端末や通信プランを、より自由に選択できるようになりました。
これからMVNOを選ぶ場合は下調べが大事
格安SIMの情報も集めやすい環境が整備されてきました。
これから格安SIM・格安スマホを選ぶ場合は、事前に情報をよくチェックしましょう。料金が安い、通信が早い、という点のみではなく、サポートのよさや、解約手数料の有無などもしっかりチェックしておくと、後々トラブルにならずに済むでしょう。
※本記事の内容は、2017年9月6日現在の情報です。