現在、インターネット回線のメイン選択肢となっている光回線。そんな光回線のサービスを提供している事業者はたくさんあり、利用者にとっては選択肢が豊富です。これから選ぶとなると、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

しかし、光回線は「種類」でいえば、大きく分けると実は4種類しかありません。光回線の新規導入や乗り換えを検討しているなら、どの種類の光回線にするのか決めてから事業者選びをするといいでしょう。本記事では光回線の種類ごとの特徴やメリット、デメリットについて解説していきます。

光回線の種類①フレッツ光

フレッツ光はNTT東日本とNTT西日本が提供している光回線のサービスです。2001年にBフレッツという名称でサービスが提供開始されました。光回線の中でもっともオーソドックスで、多くの人が利用しています。

フレッツ光のメリット

フレッツ光は、47都道府県のすべてで利用できるのがメリットです。地域によっては、利用可能な光回線がフレッツ光のみというところもあります。古くから提供されているサービスであるため、安心できるという人もいるでしょう。

フレッツ光のデメリット

フレッツ光を利用する際には、プロバイダ契約が別途必要になります。料金の請求や支払いも2箇所になるため、面倒に感じてしまう人もいるでしょう。フレッツ光の料金とプロバイダ料金を合計すると、割高になりやすいのもデメリットです。

光回線の種類②コラボ光

コラボ光は、NTT東日本とNTT西日本が保有している光ファイバーケーブルを、ほかの事業者が借りて提供している光回線サービスです。2015年からサービスが提供開始されました。使用する回線自体は、フレッツ光と変わりません。

コラボ光のサービスを提供しているのは、プロバイダや携帯キャリアなど通信事業者が中心です。ビッグローブ光やSoftBank光、ドコモ光などがコラボ光にあたります。

コラボ光のメリット

コラボ光は、回線とプロバイダのサービスがセットで提供されているため、契約先は1箇所のみです。フレッツ光を利用する場合と比べると料金も安く済むことが多く、手間もかかりません。独自のキャッシュバックや割引サービスを提供していることが多いのもメリットです。
また、現在フレッツ光を利用している場合には、立ち会い工事なしでコラボ光に乗り換えができる場合もあります。コラボ光を既に利用している人が、別のコラボ光事業者に乗り換える際にも立ち会い工事は不要です。

コラボ光のデメリット

コラボ光のサービスは非常に多くの事業者が提供しています。事業者選びを間違えると、フレッツ光と別途プロバイダを契約して利用するよりもかえって損をしてしまう可能性もあります。

光回線の種類③ダークファイバー(独自回線)

ダークファイバーというのは、簡単にいうと「予備」の光ファイバーケーブルのことです。もともとNTT東日本やNTT西日本で敷設したケーブルのうち、実際には使用されていないケーブルをダークファイバーと言い、他の通信事業者や企業に貸し出す形で使用されています。そして、auひかりとNURO光が、ダークファイバーを使用した一般向けのサービスを提供しています。つまり、ダークファイバーを使用している事業者はauひかりとNURO光の2社のみです。

ダークファイバーのメリット

ダークファイバーは、フレッツ光やコラボ光で使用されている光ファイバーケーブルとは明確に区別されています。auひかりとNURO光の利用者だけが使用するため、回線が混雑しにくいのがメリットです。

ダークファイバーのデメリット

ダークファイバーを利用した光回線サービスは全国で利用できるわけではありません。地域によって利用できないところもあります。

光回線の種類④電力会社系の光回線

電力会社系の光回線は、電力会社が管理している光ファイバーケーブルを利用した光回線サービスです。コミュファ光、メガ・エッグ 光ネット、ピカラ光、BBIQなどがあります。

電力会社系の光回線のメリット

電力会社系の光回線は、速度が速く安定しやすいのがメリットです。料金が比較的安く、独自の割引サービスなどもあります。

電力会社系の光回線のデメリット

電力会社系の光回線は、一部の地域でしか利用できません。そのほとんどが西日本の地域であるため、東日本や北日本の地域に住んでいる人は、ほぼ選択肢には入りません。転居する場合、継続して利用できなくなることがあります。

光回線を選ぶ際のポイント

光回線を利用するには工事が必要なため短期間での乗り換えは難しく、慎重に選ぶことが大切です。では、光回線を選ぶ際のポイントを見ていきましょう。

住まいから選ぶ

住まいによって利用可能な光回線は違ってきます。基本的に戸建て住宅であれば利用可能な光回線に制限はなく、自由に選択できます。

マンションやアパートなどの集合住宅では、既に光回線が導入されていることがあります。その場合には、回線事業者を自分で選択することはできません。光回線未導入の物件ならオーナーや管理会社の許可を得ることで、戸建て住宅のように自分で工事をして導入できる場合もあります。この場合には、光回線の種類も自由に選択可能です。

また、戸建て住宅でも集合住宅でも地域によって利用可能な光回線の種類が異なるため、地域に合わせて選ぶ必要があります。特に最近広がりつつある高速回線である10ギガタイプの光回線は対応地域が限られているので、事前にお住まいの地域が対応しているか確認する必要があります。

スマートフォンのキャリアから選ぶ

光回線を選ぶ上で、利用中のスマートフォンのキャリアがどこかも重要なポイントになります。多くの光回線では、スマートフォンとのセット割があり、特定のキャリアのスマートフォンを利用していると料金が割引になることがあるのです。回線事業者やキャリアによって内容は異なりますが、スマートフォンの料金が毎月500〜1,000円程度安くなるという内容のものが多く、光回線の契約者本人のスマホだけでなく家族のスマホも対象になるところもあります。

そのため、現在利用中のスマートフォンのキャリアに合わせる形で、光回線を選ぶのが得策といえるでしょう。大手キャリアだけでなく、サブブランドやMVNOなども対象になるところもあります。

キャンペーンの内容で選ぶ

回線事業者では、新規契約者向けのキャンペーンを実施していることが少なくありません。中には高額なキャッシュバックを受けられるものもあるため、キャンペーンの内容をよく比較して選ぶのがおすすめです。

光回線を導入する際には工事費用がかかりますが、キャンペーンを利用すればキャッシュバック等で実質無料になることもあります。一定期間以上利用することを条件に工事費用を回線事業者で負担してもらえるなど、キャンペーンの内容はさまざまです。Wi-Fiの利用には欠かせない、ルーターの無料レンタルを実施しているところもあります。

また、キャンペーンで選ぶ際には、適用条件やキャッシュバックの受け取り方などをよく確認しておきましょう。

回線速度で選ぶ

光回線は高速で安定していますが、 回線事業者によって速度や安定性にやや差があります。基本的に居宅内で利用者が多いと、速度が落ちてしまいがちです。通常の用途ならそれほど気にならないかもしれませんが、用途によっては安定性が重視されます。オンラインゲームやWeb会議などをする場合には、光回線の10Gbps(10ギガ)プランを選ぶのがおすすめです。従来の1Gbps(1ギガ)プランより最大通信速度が速い分だけ、オンラインゲームやWeb会議などの用途でも快適に通信できます。その上、ダークファイバーや電力会社系の光回線とは異なり、全国ほぼ全ての地域で利用可能です。

最適な光回線を選ぼう

光回線の種類は、フレッツ光、コラボ光、ダークファイバー、電力会社系の4種類です。地域によっては選択肢が限られる場合もありますが、それぞれの特徴を押さえて最適な光回線を選びましょう。

現在、多くの人が検討するのは4つのうち「コラボ光」ではないでしょうか。コラボ光は提供事業者が多く、どこを選べばいいか迷ってしまいがち。そんなときは、「ビッグローブ光」を検討してみてください。IPv6接続(IPoE方式)*1で最大10Gbps*2の光回線です。

ビッグローブ光なら他社のコラボ光回線をお使いでもお乗り換えはかんたん。工事費は実質無料、おトクな特典もご用意しています。

  • IPv6に対応していないサービス/サイトはIPv4接続となります。
  • 一部エリアでの提供です。最大通信速度は光回線タイプによって異なります。最大通信速度はお客さまのご利用機器、宅内配線、回線の混雑状況などにより低下します。