堀本一徳 
外出先でネットを利用する手段として、スマホのテザリングがあります。これはパソコンやタブレット、ゲーム機などの外部機器をスマホに接続することで、モバイル通信を使用してネットを利用する技術です。
テザリングは確かに手軽で便利な機能なのですが、あくまでも、スマホの機能のひとつに過ぎません。そのため、WiMAX（ここではモバイルルータータイプを想定）のようなモバイルルーターと比べると、使い勝手の悪い点もあります。
今回は、スマホのテザリングよりもWiMAXの方がおすすめできる理由として、通信制限・通信速度・バッテリーの3点で比較してみました。
スマホの通信制限の心配がない
まず、通信制限についてです。
パソコンやタブレット、ゲーム機など外部機器をネット環境に接続すると、どうしてもデータ量は増えてしまいます。
スマホはさまざまなアプリでデータ通信しています。その上、テザリングでデータ量が増えれば、通信制限のリスクが高まります。もし通信制限がかかってしまうと、通信速度が遅すぎてスマホも満足に使えない、ということにもなりかねません。
WiMAXの方が通信が安定する
次に、通信速度を見てみましょう。
ネット検索やメール程度であれば、スマホのテザリングであれ、WiMAXであれ同じように快適に使えるでしょう。しかし、動画やゲームのようにデータ量が多くなると、テザリングでは十分な速度が出ず、快適に視聴、プレイできない可能性があります。
バッテリー消費
最後に、バッテリーの問題があります。
テザリングでネット接続すれば、当然ですがスマホのバッテリー消費量は増えます。とくに複数機器と同時接続すると、その分消費量も大きくなります。機種によりますが、スマホのテザリングでは数時間が限界でしょう。つまり、バッテリー量を常に意識しないといけなくなるわけです。
一方、WiMAXでネット接続していれば、少なくともスマホのバッテリー消費は通常通りなので、特に気にする必要がありません。安心してネットを利用できるのです。
テザリングでは通話が優先……
今回は、外出先でネットを利用する方法として、スマホのテザリングよりもWiMAXをおすすめする理由についてまとめました。
通信制限（データ量）・通信速度・バッテリー消費のどの点で考えても、テザリングと比べて、WiMAXの方が使い勝手がいいと言えるでしょう。
ちなみに、スマホでは通話が優先されるため、テザリング中に着信があると、ネット接続は中断されてしまいます。なにかをダウンロード中に着信があると、また最初からやり直しになることもあるのです。また、通話しながらPCで調べ物をする、といったこともできません。
このことからも、スマホのテザリングは補助的なものとして考えて、外出先で本格的にネットを利用したいならWiMAXをおすすめします。
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