長時間の動画視聴やビデオ通話も一般的になった昨今、自宅のインターネット環境はとても重要です。しかし、どのくらいの通信速度があると快適なのでしょうか? 本稿では、自宅の回線を整えるまえに知っておきたい予備知識をチェックしていきましょう。

「回線速度」はどんな値でチェックすれば良い?

回線速度の「上り」「下り」とは?

データ通信における通信速度は、bps(ビット毎秒)という単位で表されます。これは1秒あたりにデータが通過・到着する量を表す単位です。

実際の環境では、インターネット側から、スマートフォンや手元の端末にデータをダウンロードする「下り」の通信速度と、手元の端末からインターネット側に向かってデータを送信する「上り」の通信速度に分かれます。

なお、ワイヤレス通信など、使用する通信方式によっては、「下り」の通信速度の方が高速になり、「上り」の通信速度の方が遅くなる傾向があります。

ping値とは?

一方で、データが端末からサーバまでをどのくらいの時間をかけて移動しているのかを表す「レイテンシ」や「ping値」と呼ばれる指標も存在します。

レイテンシとは、データが端末からサーバまでの片道を移動するのにかかる時間のこと。ping値とは、そういった経路をデータが往復するのに必要な時間のことだと思っておきましょう。どちらも、単位は「ms(ミリ秒)」などで表されます。

なお、後述するような通信速度を調べるツールを使うと、多くの場合、レイテンシやping値もわかるようになっています。例えば、30ms以下ならば、オンラインゲームなども快適に遊べる環境だと判断できます。

ネットが快適に使える速度の目安

理論値と実測値の2つがある

通信速度には、理論上の値である「理論値」と、実際の環境で測定される「実測値」の2つがあります。

そのため、通信速度を把握するには、検討する通信サービスや製品がどのくらいの理論値を持った構成なのか、そして実際に使ったときにどのくらいの実測値が出るのか——という2点を分けて理解する必要があります。

実測値が高いほど快適になる

インターネットを快適に使うための「実測値」は、用途によって変わってきます。例えば、画像が多く使われたWebサイトを視聴する程度ならば、実測値で3〜10Mbpsあれば対応できるでしょう。一方、Web会議を大きなストレスなく実施するには、10〜30Mbpsは欲しいといった印象になります。また、オンラインゲームに没頭するならば、実測値で100Mbps以上を発揮できる環境があった方が良いこともあります。

ただし、通信に伴う体験や主観は、環境や条件によっても大きく変わってくるものですので、これらの数値は絶対的なものではありません。あくまで参考として認識しておいてください。

光回線の平均速度は?

インターネットからルーターまでの速度

自宅で使う通信回線を考える際には、ざっくりと「(1)インターネットから自宅に設置したルーターまで」と「(2)ルーターから端末まで」の2箇所の通信速度があることを理解しておかなくてはなりません。

まず、「(1)のインターネットから自宅に設置したルーターまで」の間の通信には、大きく(A)光ファイバーを使った通信(光回線)と、(B)モバイル回線(4G LTEや5Gなど)を使った通信の2種類があります。

光回線は最大速度が大きく、品質も安定している傾向にあります。具体的に、現在主流になっているパターンとしては、理論値として「最大1Gbps」程度を出せる安いプランと、「最大10Gbps」程度を出せる上位プランに分かれます。例えば、「ビッグローブ光」の場合には、前者が「1ギガ」プラン、後者が「10ギガ」プランとして区別されているといった具合です。

一方のモバイル回線も、5Gに対応しているサービスを選べば、数Gbpsを発揮することもあります。ただし、5Gに対応しているエリアでなければ、高速な通信は実現しませんし、環境によっては通信が安定しづらいこともありえます。

ルーターから手元の端末までの速度

続いて、「(2)ルーターから端末まで」の通信については、主に(C)LANケーブルを使った接続や(D)Wi-Fiを介した接続に分かれます。こちらも速い通信速度を実現するには、速い通信速度に対応したLANケーブルやLANポートを使ったり、最新世代のWi-Fiに対応したルーターと端末で接続したり、といった条件を揃える必要があります。

具体的に言えば、「Wi-Fi 6」や「Wi-Fi 6E」の規格としての最大通信速度の理論値は9.6Gbpsです。ただし、実際には多くのWi-Fiルーターがそこまでの値に対応しておらず、理論値で4〜5Gbps程度までの通信をサポートしている状況です。例えば、ビッグローブ光で提供されているバッファロー製Wi-Fiルーター「WXR-5700AX7P」は、最大4803Mbpsの通信速度に対応します。こうしたWi-Fiルーターを選択すると、10Gbpsプランの光回線を選択したときの恩恵が大きくなります。

つまり、自宅で万全な通信環境を構築するには、「光回線(10Gbps対応)」を導入したうえで、それに対応した「最新のWi-Fiルーター(W-Fi 6 or 6E対応)」などを導入するという体制が理想的なのです。もちろん、その際の実測値については、設置・使用環境によって大きく変わってきます。絶対的な数値は示せませんが、好条件の場合には100Mbps〜600Mbpsほどの数値が期待できるのではないでしょうか。

回線速度の測定方法は?

通信回線の実測値を測定する方法には、Webサービスやアプリを使う方法が一般的です。例えば、Netflixが提供している「fast.com」のようなWebサービスにアクセスすることで現在の通信環境における通信速度を把握できます。スマートフォンならば、アプリストアから速度計測用のアプリを入手することで、簡単に実測値を調べることができます。


「fast.com」で通信速度を測った例。もし光回線でないとこの程度で、オンラインゲームを楽しんだり、大容量のファイルをやり取りするには、やや心細いと言える

ただし、この際に注意したいのは、通信速度を調べるために、かなり多くの通信量が発生するということ。通信が使い放題の自宅のWi-Fi環境ならば問題ありませんが、1ヶ月に利用できるデータ通信量が限られているモバイル通信プランや、それを使ったテザリング環境などでは、検証するのを避けた方が懸命です。

速度が遅い時の原因と改善させる方法

最適と思われる通信環境を整えたのに、「通信速度」や、「レイテンシ」「ping値」などを調べてみたときに、思ったより数値が悪いということも起こり得ます。条件ごとにさまざまな対応が必要になるので、確実な答えは提示できませんが、以下のような対応を試してみる価値はあるでしょう。
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(1)Wi-Fiルーターの設置場所やアンテナの角度が最適でない可能性:設置場所と部屋が離れている、観葉植物や家電などが電波を妨げている、など

(2)Wi-Fiルーターではなく接続しているスマートフォン側などに通信速度の限界がある可能性:使用しているスマートフォンがWi-Fi 6に非対応の世代だったなど

(3)Wi-Fiルーターに同時接続している端末の数が多すぎる可能性:家族が同時刻に高解像度のストリーミング動画を視聴しているなど

(4)使用している機器とケーブルの相性が悪い可能性:「CAT 6A/CAT 7/CAT 7A/CAT 8」などの規格を知らなかった

(5)機器が熱くなっている:長時間の使用で機器に熱がこもってしまい処理が遅くなっていた
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など

高速で快適に使える光回線として「ビッグローブ光」をチェック

本稿のなかでも、既に何度か紹介してきましたが、BIGLOBEでは、「光回線」の通信サービスとして「ビッグローブ光」を提供しており、それに対応するWi-Fiルーターも用意しています。IPv6接続(IPoE方式)*1で最大10Gbps*2、工事費も実質無料、おトクな特典もご用意しています。自宅の通信環境について、より快適な環境を整えたい場合には、ぜひチェックしてみると良いでしょう。

  1. IPv6に対応していないサービス/サイトはIPv4接続となります。
  2. 最大通信速度は光回線タイプによって異なります。最大通信速度はお客さまのご利用機器、宅内配線、回線の混雑状況などにより低下します。