光回線の10Gbps(ギガ)時代到来。10Gbpsの回線ってどうなの?必要?
けいろー
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光回線が広く普及しつつある現在、誰もが当たり前のように高速通信を使えるだけでなく、その通信速度も年々高速化しつつあります。
光回線の通信速度といえば、一般的には「最大1Gbps」を謳っているサービスが多く、通常のインターネット利用に関しては数百Mbpsもあれば十分だと言われています。実際、そのくらいの速度でも十分に快適だと感じている人も多いのではないでしょうか。
その一方で、最近は「最大10Gbps(10ギガ)」という驚異的な数値を売りにしているプランも目に入るようになりました。「これからの光回線は10ギガ時代に突入する」という声もありますが、実際のところはどうなのでしょうか。
本記事では、光回線の「10Gbps」とはどのような速度なのかを整理しつつ、この通信速度を謳うプランを選ぶメリットと注意点についても説明します。
光回線の10Gbpsプランとは?
高速かつ安定した通信に定評のある光回線。現在はさまざまな事業者が参入しており、多数の光回線サービスが提供されています。実際、サービス選びに悩んだ経験のある人もいらっしゃるかもしれません。
サービスによってプランの内容や料金は異なりますが、実は「光回線」としての基本スペックには大きな差はありません。提供エリアや周辺環境、混雑状況といった問題によって通信品質に差は出てくるものの、「インターネット回線」としては優劣がないわけですね。
多くの光回線サービスが一様に「最大1Gbps(あるいは2Gbps)」を謳っているのには、そのような背景があります。ただし、これはあくまでも「回線として出せる最大の速度」であり、普段遣いにおける通信速度はこの数値を下回っているのが常です。数百Mbpsも出ていれば、十分に「高速」だと感じられるでしょう。
そんななかで登場したのが、本記事のテーマである「最大10Gbps」を前面に打ち出したプランです。現在はまだ普及の途上にあり、提供エリアも限定的。ですが、複数の光回線サービスがこのようなプランの提供を始めており、徐々に利用者を増やしつつあるようです。
数字だけ見ると「1ギガと比べると圧倒的に高速」と考えられますが、従来の光回線が常時1Gbpsではないように、いつも10Gbpsの速度が出るわけではありません。とはいえ、これまでの数倍もの速度で常に通信ができるのなら、少々気になる存在ではありますよね。
10Gbpsプランはどんな人におすすめ?
文字どおり桁違いの通信速度を誇る10Gbpsプランですが、「あまりにも高速すぎるため、プランを変更するメリットがイメージしにくい」という問題もあります。
現在の回線で満足している場合は、わざわざ乗り換えるメリットはあるのでしょうか。また、どういった人におすすめのプランなのでしょうか。現時点では誰にでもおすすめできるわけではありませんが、以下の条件に当てはまる人は検討してみてもいいかもしれません。
1. オンラインゲームプレイヤー
日頃からオンラインゲームで遊んでいる人にとって、通信速度は非常に重要な要素。一口に「オンラインゲーム」と言ってもさまざまですが、ここでは、瞬時の操作が勝敗を分ける対戦型のゲームで遊んでいる人を指します。
特にFPSや格闘ゲームにおいて、通信の遅延は死活問題。というのも、通信速度が速ければ速いほど、自分の操作もゲーム上に速く反映されるからです。それによって快適なプレイングができるだけではなく、通信速度が勝敗にも直結するわけですね。
また、そのようなオンラインゲームは昨今、ゲーム自体の容量も大きくなる傾向にあります。
アップデートの際に10GB単位のデータをダウンロードする必要があるケースもあり、終了するまで待たなければなりません。ですが10Gbpsプランなら、数十分かかるアップデートも数分で完了できます。そういった点でも、ゲーマーにとっては嬉しいプランと言えるのではないでしょうか。
2. 4K/8Kの高画質で映像コンテンツを見たい人
インターネット上で日常的に映像コンテンツを見ていて、それも大きなモニターで楽しんでいる人。4K/8Kレベルの高画質な映像を、快適にサクサク見たいと思っていた人のなかには、10Gbpsプランを待ち望んでいたという人もいるかもしれません。
以前からYouTubeなどのサイトでは4320pの超高画質で映像を見ることができましたが、同時に、一部では「通信速度が追いついていない」という問題もありました。せっかく8K動画を見ることができるのに、一気に映像データをダウンロードすることができず、途中で読み込みが発生してしまっていたのです。
要するに「宝の持ち腐れ」状態だったわけですね。ですが、通信速度が今以上に高速化すれば、そのような高画質コンテンツもストレスなく楽しめるようになります。画質にこだわって映像を楽しみたい人は、そろそろ10Gbpsプランも選択肢に入ってくる頃合いでしょう。
3. 大勢がインターネットに接続している家族
普段から複数人がインターネットに接続しており、各々のデータ通信量がかさみがちな大家族にも、10Gbpsプランはおすすめです。
いくら光回線でも、大勢がインターネットを利用しているとどうしても通信が不安定になることがあります。3、4人がSNSやネット検索で使うくらいなら問題ないかと思いますが、5人以上が複数の用途で通信を行うとなると、通常プランでは事足りないかもしれません。
10Gbpsプランを検討する際の注意点は?
では、10Gbpsプランを選ぶデメリットはあるのでしょうか。
基本的には1Gbps、2Gbpsの上を行く次世代の回線であり、比較した際に気にかかるようなデメリットらしいデメリットはありません。ただし、新しいプランであるがゆえの注意点はあります。
1. 提供エリアが少ない
すでに複数の事業者が10Gbpsプランを提供していますが、従来の光回線サービスとは異なり、全国どこでも利用できるわけではありません。
特に戸建て住宅向けのサービスはエリアが限られており、都市部やマンションなどでなければ利用できない場合が多いのが現状です。10Gbpsプランを検討する場合は、まずは提供エリアと条件をチェックするようにしましょう。
2. 月額料金が若干高い
一般的な光回線サービスのプランと比較すると、10Gbpsプランは若干、割高になる傾向にあります。選ぶサービスにもよりますが、おおよそ500〜2,000円ほど月々のコストがかさむ格好で、月額料金としては、6,000〜7,000円前後が現在の相場となっているようです。
3. 新しく開通工事が必要になる
10Gbpsプランを利用するには、同じプロバイダの1Gbpsプランから変更する場合であっても、基本的には新たに開通工事が必要になります。
とはいえ、プロバイダとしても利用者を増やしたい思惑がありますので、現在は工事費が無料になるキャンペーンを展開しているサービスも多いようです。ただし、追加費用はかからないにしても、工事の手間がかかる点は念頭に置いておきましょう。
実際のところ、10Gbpsの回線は必要なの?
ここまで10Gbpsの回線とプランについて説明してきましたが、本当に必要なものなのか疑問に感じている人も多いかもしれません。10Gbpsの光回線が必要かどうかは、自分の生活の中でインターネットをどのくらい使うかをよく整理してみると、1Gbpsか10Gbpsのどちらが良いのかがわかりやすくなるでしょう。
以下のポイントを考えてみてください。
- 家族や職場で使っているデバイスの数
- インターネットの使い方(ゲーム、動画視聴、仕事など)
- 毎月の予算にどれくらい使えるか
- 新しい機器の購入が必要かどうか
- 将来的なインターネット利用の見込み
これらのポイントを整理すると、最適なインターネット回線を選ぶことができます。10Gbpsプランにすれば、大容量の通信がスムーズに行えるようになります。オンラインゲームや高画質の映像コンテンツ、クラウドストレージなどを利用する機会が多い人は、1Gbpsプランとの違いを実感しやすくなることが想定されます。現在1Gbpsのプランを利用していて、遅いと感じることがあれば、10Gbpsへの乗り換えを検討してみましょう。
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10ギガ
- 1 マンションタイプの場合は、最大200Mbpsまたは最大100Mbpsとなることがあります。
- 2 山間部や離島など、一部をご利用できないエリアがございます。
- 3 一部エリアでの提供です。10ギガタイプをご利用いただくには10ギガ対応ルーターが必要です。
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- 2024年11⽉1日時点の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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