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意外に知らない?メモリの「RAM」と「ROM」、ストレージとの違い

意外に知らない?メモリの「RAM」と「ROM」、ストレージとの違い

たまに、スマホの容量を表現するとき「メモリが128Gあるから」といった表現をする方を見かけますが、これは実は間違い。正しくは、「ストレージが128Gある」と使うべきでしょう。

 

この他にも、メモリやROM、RAM、ストレージの意味をそれぞれ正確に覚えている方は、案外少ないのではないでしょうか。

そこで今回は、意外に混同しがちなメモリやROM、RAM、ストレージの違いを端的に説明します。

メモリとは

「メモリ」とは、PCやスマホなどが何らかの処理を行う際、データを一時的に保管するための場所のことです。メモリの役割は、主にPCやスマホなどの処理を高速にすることで、よく作業机の広さに例えられます。

メモリ●●GBはなぜ間違いなのか?

メモリは上記のように「データを一時的に保管する場所」なので、データ保存容量とは異なります。このため、スマホなどの容量が「●●GB ある」というのは間違いなのです。

 

詳しくはこの後説明しますが、メモリはRAM、保存容量はROMと呼ばれるものです。

RAMとは

「RAM(ラム)」とは、英語の「Random Access Memory」(ランダム・アクセス・メモリ)の略語で、CPUが何かの処理を行うときに使われる作業用のメモリのことです。

つまりRAMは、「デバイスの作業領域」と言い換えることができます。したがって、RAMの容量が大きいほど、多くのソフトやアプリを起動できるというわけです。

なお、RAMに展開されたデータは、デバイスの電源が切れるたびに消去されるのが一般的です。

 

一般的なPCに搭載されているRAMのサイズは4~16GB程度、業務用などハイエンドなものになると32GB以上のものが搭載されているケースもあるでしょう。一方、スマホやタブレットに搭載されているRAMは1~4GB程度が一般的で、ハイスペックなものでも6GB~8G程度です。(2020年3月現在)

ROMとは

ROMは英語の「Read Only Memory」(リード・オンリー・メモリ)の略語で、読み出し専用で書き込みができないメモリをさします。CDやゲームソフトなどがROMの代表例です。


しかしここで厄介なのが、日本のスマホにおいてはROMが「デバイスのデータ保存領域」を表す単位として多く用いられている点でしょう。

たとえば、国内のキャリアがスマホのスペックを表現する際には、データ保存領域を「ROM●●GB」と表すのが一般的です。

 

日本ではROMはスマホなどのデータ保存容量として認知されており、後述する「ストレージ」と同義に扱われています。なお、スマホやタブレットにおけるROMのサイズは、16~256GBが一般的です。

ストレージとは?ややこしいROMとストレージの違い

ただ、「ROMとストレージはどう違うの?」というと、その違いは少々厄介です。

ストレージとは

「ストレージ」とは、デバイスのデータを保管するシステムや装置の総称になります。ハードディスクやSSD(Solid State Drive)などがストレージの代表例です。

ストレージはデータの書き込みと読み込み、両方を行うことができます。

結局、ROMとストレージは何が違うの?

ROMもストレージも、データの保存領域という点においては同じです。なので、前述したROMとの違いは、「データの書き込みができる」点になります。

 

しかし、日本においては、パソコンのデータ保存容量を表す際にはストレージという言葉が使われるのですが、スマホにおいてはROMと表現されることが多く、これがそもそもの混乱の原因といえるのではないでしょうか。
前述の表現でいうと、「スマホのストレージが●●GBある」というのも、間違った表現ではないということですね。

正しい知識を身につけることが重要

今回は、メモリやROM、RAM、ストレージの違いについて解説しました。特にROMの表現に関しては、日本独特の習慣もあるため、杓子定規に正しい意味をゴリ押しても仕方ない部分もあります。そこは適宜大人の対応をする必要がありますね。

 

海外ではスマホの容量を「Internal Memory Storage」(内部用のメモリ・ストレージ)と表すなど、日本のルールが通用しないケースもありますので、やはり正しい知識を持つことが重要になるのです。
 

Contributor

ラチーコ

IT、エンタメ、ファッションから介護、債務整理関係まで節操なくカバーする副業ライター。

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