光回線とモバイル回線を実際に使ったメリット・デメリットまとめ
中野友希
自宅に光回線を引くか、はたまた容量無制限のモバイル回線を使うか、迷っていませんか?実は、筆者は仕事で利用するインターネット回線に、容量無制限のモバイル回線を1年ほど利用していました。ですが、最終的には光回線を契約することに。
容量無制限のモバイル回線は持ち運びが可能なWi-Fiルーターからインターネットに繋げることができます。WiMAXや楽天モバイルといったサービスが有名ですね。3,000円台~4,000円台で利用でき、戸建てで光回線を利用するよりもリーズナブルです。
ここでは、光回線と容量無制限のモバイル回線の基本と、利用して感じたメリットとデメリット、光回線の選び方についてご紹介します。
光回線とモバイル回線の基本項目をチェック!
光回線とモバイル回線では、月額料金や通信速度などに違いがあります。光回線の場合は、1ギガか10ギガで料金プランが変わり、月額料金の相場は1ギガの戸建てタイプで5,000円前後、マンションタイプで4,000円前後が目安に。10ギガは戸建て、マンションともに6,000円台が目安になっています。WiMAXや楽天モバイルといったモバイル回線の場合は、3,000円台~4,000円台が目安となっています。
通信速度は、光回線はおおむね理論上の最大値が最大1~10Gbpsで、かなり高速。モバイル回線は、上り90~183Mbps、下り10Mbps~2.7Gbpsと大きく開きがありますが、これは通信回線が5Gか4Gかによって大きく変わってくるためです。
通信速度の安定性は、やはり物理的に光ファイバーケーブルを宅内まで引き込む光回線の方が安定しています。一方で、モバイル回線は持ち運び可能なため、利用する場所を選ばない点が優れています。
また、光回線は開通工事が必要なので、実際にインターネット回線が利用できるまでに数週間時間がかかりますが、モバイル回線はインターネットで契約する場合は数日後に、店頭で契約すると当日開通するので、利用開始までにそれほど時間がかかりません。
【光回線とモバイル回線の比較表】
光回線*1 | モバイル回線*3 | |
月額料金 | ○1ギガ 戸建て:5,000円前後 マンション:4,000円前後 ○10ギガ 戸建て・マンション:6,000円台 | 3,000円台~4,000円台 |
通信速度 | 最大1~10Gbps*2 | 上り90~183Mbps 下り10Mbps~2.7Gbps*4 |
通信の安定度 | ○ | △ |
通信容量の制限 | 無 | 有 |
開設工事の有無 | 有 | 無 |
- ビッグローブ光、OCN光、楽天ひかりを参考にしています。
- 理論上の最大値であり、お住まいによっては、最大200Mbps、または100Mbpsの回線タイプとなることがあります。
- BIGLOBE WiMAX+5G、楽天モバイル、UQ WiMAX+5Gを参考にしています。
- サービス対象エリア、使用端末で異なります。
光回線のメリットとデメリットとは
メリット:安定したインターネット回線が使える
光回線の最大のメリットは、やはり安定したインターネット環境が整うこと。光回線が物理的に宅内に引き込まれるので、有線でパソコンなどを直接つなぐことができますし、無線接続と違って、建物で電波がさえぎられるなどの影響を受けません。
メリット:高速回線が使える
さらに、最近では10Gbpsを超える高速回線もあるため、インターネットをできる限り快適に使いたい場合は、光回線を選ぶのがベスト。また、最新であるIPv6対応の光回線なら、より高速で安定したインターネットが楽しめます。
デメリット:モバイル回線よりもやや料金が高め
光回線とモバイル回線を比べた際に、ネックになるのが料金面かもしれません。光回線を利用する場合、戸建てでは毎月の料金が5,000円前後になっています。その他、契約事務手数料や中途解約の違約金が発生することも。ただし、キャッシュバックや割引特典などをうまく活用すれば、モバイル回線とそれほど変わらない料金になることもあります。
また、モバイル回線とは違って、ONUやルーターなどの設置が必要です。設置場所や電源確保が必要なこと、外出先では利用できないことはデメリットになりそうです。
モバイル回線のメリットとデメリットとは
メリット:料金が比較的リーズナブル
容量無制限のモバイル回線は、戸建てで光回線を利用するよりもリーズナブルなケースが多いです。契約事務手数料や違約金がなかったり、最低利用期間がないプランもありますので、インターネットの料金をできるだけ抑えたい場合は、大きなメリットになるでしょう。
メリット:持ち運びができる
もう一つのメリットは、持ち運びが可能ということ。自宅だけではなく、外出先でも利用したい場合は、とても便利です。
また、スマホのテザリング機能を使えば、パソコンやタブレットなど複数の機器をネットにつなぐことができるので、ONUやルーターの設置が不要です。配線周りもすっきりと利用することができます。
デメリット:通信が安定しない
ただし、やはりモバイル回線のためか通信が安定しないこともあります。天候に左右されたり、物理的に建物の壁にさえぎられたり、急に通信速度が落ちるということもあります。筆者の場合、工事や回線の不具合で使えない、ということが1,2度ありました。
光回線を選んだ2つの理由とは?
モバイル回線を1年使用した筆者が、最終的に光回線を契約した理由は、以下の2つです
- マンションで高速な光回線を導入した
- 仕事で使用するため高速・かつ安定したネット環境が望ましい
住んでいるマンションに新たに導入されたフレッツ光は1Gbps(現在は更に上ををいく速度の10ギガもあり)という高速回線だったので、単純に「使ってみたい」という好奇心もあり光回線を選びました。
また、2つ目の理由には、次のような背景があります。以前、モバイル回線が使用できなくなったときに、インターネットにつながる端末がなく、仕事ができなくて困ったことがありました。光回線を契約しておけば、光回線が万が一つながらないときはモバイル回線に、モバイル回線が使えないときは光回線に、と相互に補完できます。有線接続の安定性はもちろんのこと、二つの回線が確保できるという安心感は大きいです。
光回線の選び方をチェックしておこう
光回線を選ぶときのポイントは、まず料金や通信速度を目安にするといいでしょう。例えば、一戸建てかマンションかで料金プランが変わります。また、マンションによって通信速度が変わることがありますので、プロバイダに問い合わせるなどしてチェックしておくと安心です。
おおよその目安となる通信速度は、オンラインゲームで30~100Mbps前後、ビデオ通話や動画視聴なら10~25Mbps前後、メールやSNSのチェックであれば1Mbps前後となります。
また、キャンペーン特典やスマホとのセット割引も見逃せません。例えば、新規工事費無料や月額利用料金の割引、オプションの無線LANルーター利用料の割引など、導入しやすいキャンぺーンが実施されています。系列の携帯電話会社や格安SIMを利用するとセットで割引が適用されることもあり、家計全体での通信料金節約に役立ちます。
メインが自宅での利用なら光回線で決まり
光回線と容量無制限のモバイル回線、どちらもメリット・デメリットがあります。ただ、利用する場所がほとんど自宅で、さらにリモートワークでも利用する、というのなら、やはり光回線をおすすめします。ビッグローブ光をはじめ、NTT回線を利用した光コラボ事業者はたくさんありますので、検討してみるのもいいでしょう。
プライベート利用のみで、ネットの接続が少々安定しなくても、それほど影響がない、というのであれば、容量無制限のモバイル回線を選んでみるのも良いでしょう。自分の利用シーンやそれぞれのメリット・デメリットを比べてみて、自分の使い方に合っている方法を選んでみてくださいね。
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- IPv6に対応していないサービス/サイトはIPv4接続となります。
- 最大通信速度は光回線タイプによって異なります。最大通信速度はお客さまのご利用機器、宅内配線、回線の混雑状況などにより低下します。
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- 2 最大通信速度は光回線タイプによって異なります。最大通信速度はお客さまのご利用機器、宅内配線、回線の混雑状況などにより低下します。
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