光回線は電話線なしで使える!乗り換えの手順も開設!


はなだそら
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最近は携帯電話だけで事足りるケースが多く、自宅では電話回線を引いていない方が増えています。そこで気になるのが、電話回線がなくても光回線は利用できるのか?ということ。ひと昔前までインターネットと言えば電話回線が当たり前でしたから、電話回線がないと光回線も利用できないと考える方がいるのは当然かと思います。
そこで、今回は電話回線と光回線の違いについて解説しましょう。おすすめのサービスもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
電話回線なしでも光回線は利用できる!

結論から申し上げますと、電話回線がなくても光回線は利用できます。
光回線と電話回線はまったくの別物
確かに、ひと昔前までインターネットは電話回線を主流としていました。「ADSL」や「ISDN」と呼ばれる、電話回線を利用したサービスです。一方で、光回線では「光ファイバー」と呼ばれる、透過率の高い石英ガラスや高性能プラスチックなどでできたケーブルを利用しています。つまり、電話回線と光回線ではケーブルからまったくの別物で、光回線を利用したインターネットには電話回線が一切関わっていないのです。
インターネット回線の歴史
インターネット回線は、アナログ回線から始まり、ISDNやADSLを経て光回線へと進化してきました。ここではその代表的な歴史を解説します。
インターネットの初期に使われていた通信方法のアナログ回線
インターネットの初期には使われていたアナログの電話回線を利用してデータ通信を行っていました。「ダイヤルアップ接続」とも呼ばれます。通信速度は非常に遅く、最大でも56kbps程度。現在、スマートフォンのモバイル通信で速度制限がかかったときの速度が128kbps、それよりもさらに遅かったということですね。
接続にはモデムを使用し、電話回線を使うためインターネットに接続している間は電話が使えないという大きな制約がありました。さらに、接続料金も時間制だったため、長時間の使用には向いていませんでした。
また、回線が混み合う時間帯には接続が不安定になることも多く、インターネット利用者のストレス要因にもなっていました。それでも、Eメールや簡易的なWebページの閲覧には十分であり、当時としては画期的な技術でした。アナログ回線によるインターネットの普及がなければ、現在のネット社会の発展もなかったといえるでしょう。
アナログよりも高品質な通信を回線にしたISDN回線
1980年代後半に登場したISDN(統合サービスデジタル網)は、アナログ回線よりも高品質な通信を可能にしたデジタル回線です。2つのチャンネルを束ねて通信する「64kbps×2=128kbps」が最大速度で、アナログ回線に比べて安定性や通信速度が向上しました。
また、電話で使用するアナログ回線と回線が分かれたことで、インターネットと電話を同時に使用できる点も大きな利点でした。
ビジネス用途では重宝されましたが、家庭用としては設備コストや速度面で後に登場するADSLに押され、次第に利用者が減少していきました。その後はブロードバンドの普及により、速度やコスト面で限界を迎え、現在では新規申し込みを終了する通信事業者も増えています。
アナログ回線の電話回線でネットを利用していたADSL
ADSL(非対称デジタル加入者線)は、アナログ回線の電話回線を使いつつ、音声通話とデータ通信を同時に可能にした革新的な技術でした。最大で数Mbpsという、当時としては高速な通信を実現し、料金も定額制が導入され、常時接続が可能となったことで、インターネットの利便性が大きく向上。2000年代初頭には一般家庭でも広く普及しました。動画視聴や大容量ファイルのダウンロードも現実的になり、インターネット利用の幅が一気に広がりました。
また、ADSLはモデムを電話線に接続するだけで使えるという手軽さから、導入のハードルも低く、多くの家庭で初めての高速回線として利用されました。上りより下りの速度が速いため、閲覧やダウンロードを中心とした使い方に向いていましたが、NTT基地局からの距離による速度の低下やノイズの影響を受けやすいという弱点もありました。
ADSL回線のサービス終了
また、電話回線のインターネットサービスでは全国の家庭に広く普及してきたADSLですが、NTT東日本はサービス終了済み、NTT西日本でも2026年1月31日をもってサービスを終了します。今後、インターネットの固定回線を契約するのなら、光回線と考えてよいでしょう。
電話回線を利用したネット回線と光回線と違い
この記事ではここまで、電話回線を利用したネット回線について解説してきましたが、現在主流になっているインターネット回線は光回線です。電話回線を利用したネット回線(アナログ・ISDN・ADSL)と光回線の最大の違いは、「通信速度」と「安定性」にあります。
電話回線型は、もともと音声通話を目的とした銅線を使うため、通信速度が遅く、ノイズや天候の影響も受けやすいものでした。特にADSLは回線基地局からの距離が遠いほど速度が低下しやすく、快適な通信が難しくなるケースもあります。
一方、光回線は専用の光ファイバーケーブルを使用しており、データを「光」で送受信するため、圧倒的に高速かつ安定した通信が可能です。動画視聴やオンラインゲーム、オンライン会議や大容量のデータ送受信もスムーズで、複数人が同時に使ってもストレスが少ないのが大きなメリット。また、光回線は上り・下りともに高速な「対称型」通信が可能な点も特徴で、テレワークや配信活動を行う人にも適しています。
電話回線よりも光回線が主流となった背景・光回線のメリット

では、具体的に光回線を利用するとどのようなメリットがあるのでしょうか。
回線速度が圧倒的に速い
光回線の一番の魅力はやはり回線速度の速さでしょう。
- 光回線:下り最大1Gbps(1,000Mbps)が中心
- 電話回線:下り最大10Mbps程度
光回線と電話回線の回線速度を比べると、光回線の方が圧倒的に速いのです。
サイト閲覧や動画視聴などインターネットは利用目的によって、快適に使用できる回線速度が違いますが、光回線の回線速度があればどのような目的でもまず快適にインターネットを楽しめます。
通信環境が安定している
電話回線は基地局から自宅までの距離や、電磁波など周囲の環境に影響されやすく、状況によっては通信が不安定となりつながりにくいことがあります。一方、光回線は光の点滅で通信するため距離の影響はほぼありませんし、光ファイバーは電磁波の影響を受けないので、通信が安定しているのも魅力です。
電話線がなくても電話が利用できる
インターネットを使用するのに電話線が必要ないことは、ここまででご説明してきましたが、中にはご家庭に固定電話も必要という方もいると思います。実は、電話回線がなくても、光回線だけでも固定電話は利用できます。「ひかり電話」と呼ばれる、インターネットを利用したIP電話サービスです。通信も安定していますし、電話回線での電話番号をそのまま引き継げるため*1、今電話回線を利用している方も安心して光回線に乗り換えられます。
- 一部引き継ぎができない場合があります。
アンテナなしでもテレビが観られる
また、光回線を使えばテレビのアンテナがなくても、テレビを観ることができます。地デジやBS/CS、各種専門チャンネルに対応していますし、天候に電波の受信状況が左右されにくいので、アンテナよりも安定した環境での視聴が可能です。
光回線のデメリット

メリットが印象的な光回線ですが、それでもデメリットはいくつかあります。
利用料金が高め
電話回線(ADSL)の相場は月額3,000円前後なのに対して、光回線は月額4,000円〜5,000円程度と料金が高めなのは気になるところです。ただ、光回線でも、プロバイダーによっては携帯電話や電気・ガスなどさまざまなサービスと合わせることで大幅な割引を受けられることがあります。プロバイダを上手に選べば、光回線でもお得に利用できるわけです。
回線を引き込むのに工事が必要
光回線を利用するには、光ファイバーの引き込み工事が必要です。また、一般的に申し込みから着工までに1か月程度かかるため、開通までに時間がかかります。ただ、マンションであればすでに光回線が導入されている場合がありますし、戸建てでも計画的に申し込めば開通に時間がかかるとしても問題ないでしょう。
提供エリア外の地域もある
光回線はプロバイダで提供エリアが限定されていることがあります。魅力的なプランを見つけても、自宅のエリアがプロバイダの対応外のことがあるのです。提供エリアは各プロバイダの公式サイトから確認できるので、気になるプランがあるのなら申し込みの前に自宅がエリア内なのか確認をおすすめします。
インターネットを電話回線から光回線に切り替える手順
インターネットを電話回線から光回線に切り替えるには、回線選び・提供エリア確認・工事日調整・機器設定の4ステップで進めます。 以下で詳しく解説しましょう。
ステップ1.光回線とプロバイダを決める
自宅での利用目的(動画視聴、ゲーム、テレワークなど)によって、適した回線速度やプランが異なります。高速通信や安定性を重視するなら、IPv6対応のプロバイダを選ぶのもおすすめです。また、契約期間や違約金、キャッシュバックなどの特典も比較ポイントになります。スマホとのセット割を提供している回線事業者を選ぶと、通信費全体を抑えることができるでしょう。
ステップ2.提供エリアを確認する
インターネット回線はエリアによって対応状況が異なるため、希望する光回線が自宅に導入可能かを事前にチェックしましょう。特に、昨今広がりつつある10ギガ回線は提供エリアが拡大中とはいえ、念のため対応地域を確かめておくと安心です。
下記、ビッグローブ光などの10ギガプランを展開している事業者のサイトなどで、自身の住所を入力して調べてみましょう。
また、マンションやアパートでは建物全体が対応していないと個別契約できないケースもあります。不明な場合は不動産会社や管理会社にご確認を。提供エリア内でもプランや速度が限定されることがあるため、詳細を確認することが大切です。
ステップ3.申し込み後に工事日を決定する
光回線の開通には、専門業者による工事が必要です。申し込み後すぐに工事日程が決まるわけではなく、数日〜数週間の調整期間がかかることもあります。特に引っ越しシーズンなどの繁忙期は予約が取りづらいため、早めの申し込みがスムーズです。集合住宅では管理人や大家の許可が必要な場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
ステップ4.機器の初期設定を行って利用開始
回線工事の際に、居宅内にONUやルーターなどの通信機器が設置されます。Wi-Fiルーターを使用する場合は、SSIDとパスワードを設定し、接続する各デバイス(PC、スマホなど)でネット接続を確認しましょう。設定が苦手な人は、業者による訪問サポートや、マニュアル動画などを活用すると安心です。通信環境を安定させるために、ルーターの設置場所にも気を配るとよいでしょう。
まとめ
今回は、電話回線がないと光回線は使えないのか?についてまとめました。結論、電話回線と光回線は別物なので、光回線だけで利用可能です。電話回線に比べて、回線速度は光回線が圧倒的に速く、通信環境も安定していることから今や、インターネットと言えば光回線が主流の時代となりました。
ただ、光回線といっても、プロバイダによって細かなサービスは異なります。光回線を利用するときには、プロバイダごとのサービスの特徴をしっかりと比較して、自分の利用環境にぴったりな事業者と契約するようにしてください。
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工事費実質無料、おトクな特典もご用意しています。
- IPv6に対応していないサービス/サイトはIPv4接続となります。
- 一部エリアでの提供です。最大通信速度は光回線タイプによって異なります。最大通信速度はお客さまのご利用機器、宅内配線、回線の混雑状況などにより低下します。
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この記事を書いた人

Contributor はなだそら